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映画「PERFECT DAYS」を鑑賞して

先日、noteでDONATA WENDERSさんの「KOMOREBI DREAMS」を鑑賞した感想を書きました。

そのnoteにも書いた通り、DONATA WENDERSさんのことを事前には存じ上げず、さらには、夫であるWIM WENDERSさんのことも、同氏が監督されたPERFECT DAYSのことも事前に知らずに訪れたのでした。無知に過ぎますね。万が一ファンの方の目に触れてしまったらごめんなさい。
KOMOREBI DREAMSの強い印象が長い余韻として残っていたので、遅まきながら調べ、PERFECT DAYSという映画作品を知り、KOMOREBI DREAMSがその作品の中で使われたものを知りました。その流れで、今日、PERFECT DAYSを鑑賞してきました。
普通は逆の流れなのでしょうね。。

まだ公開中の映画ですので、ネタバレに類することは書きませんが、受けた印象をごく簡単に書き留めておきます。
主演の役所広司氏の繊細な演技、静かに余韻を残す、重層的で深みのある詩情を感じる映像と演出。しみじみと良かった。
役所氏は殺陣の演技の印象が強い。まだ我が家にTVがあった頃(アナログからデジタルに移行したタイミングで既にあまり観なくなっていたTVを捨てて以降、身の回りにTVはありません)に観た「花の乱」というNHKの大河ドラマでの剣技が美しく感銘をうけたことを思い出します。もちろん日本を代表する役者さんですので多数の作品に出演されているのですが、印象としてはそれが強かった。全くジャンルの異なるこの作品では、同氏の繊細な演技に、殺陣の表面的な演技以上に、その深みに、深く感銘を受けました。
この作品を生粋のドイツ人が撮られたことが興味深い。

作品の中で登場する三冊の本。
1.ウィリアム・フィークナー氏著 「野生の棕櫚」
2.幸田文氏著 「木」
3.パトリシア・ハイスミス氏著 「11の物語」
「木」は既読でしたので、まずは「11の物語」をと映画館を出て直ぐに書店に向かいましたが残念ながら売り切れ。
それで「野生の棕櫚」を求めました。
楽しみです。

作品に度々象徴的に登場する東京スカイツリーこと押上電波塔
先週末の塔ノ岳からの遠景。遠景すぎて分かりづらいですけれど。。

[同月後日追記]
映画を鑑賞された方は、YouTubeの「映画会社ビターズ・エンド」チャンネルにあるWenders監督のロングインタビューを視聴されることをお薦めします。少し感じたハグの違和感も語られていて良かった。


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