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やっぱ本人に聞かないとわかんないね!

なんだけど。
親って、「良かれと思って」子どもの予定を決めてしまいがち。
危うく、子どもの意見を無視するところだった…
という小さな話。

くどくど説明するよりコミュメモを出した方が早い。
チョコに示した以下を見てくれ。

よんコマミニです

というわけで、えらぶメモ登場。

中ほどのぐるぐる落書きは考えている証拠だと思う

はい、もうわかりましたね?


母親である私は、ショッピングセンターで祖母と過ごした方が楽しめるだろうと思って、祖母にも既に話を通してた。
ショッピングセンターのフードコートでおばあちゃんに甘やかされながら好きなランチを食べて、室内子ども向けの遊び場に課金して涼しい場所で身体を動かす。
頭の中で勝手にそんなシミュレーションをして、うんうん、チョコはきっとそれが楽しいだろうって決めつけてた。


ところが結果は上の通りですよ。
チョコは私の予想に反して、家で祖母と待ってることを選んだ。
ショッピングセンターは、ママかパパと一緒に行きたいなーと思って。
って言いながら渡してきた。

そうなんか!!!!!

チョコ、えらぶのに結構悩んでたのよね。
でもどうやらショッピングセンターははじめからナシだったらしい。
彼女が悩んでたのは、第3の選択肢を模索していたから
祖母宅に行くのが良いかなどをあれこれ悩んでいたと。
彼女の頭の中には、片道2時間以上もかかる親戚宅も含まれていて、「それは遠すぎるよね」と独り言のように言っていた。

あ、その他をちゃんと考えてるんだ…

そのたバージョンのえらぶメモに書いたのは、たまたまいちばん手前にあったからというだけだったが、これが結果的にはとても良かった。
もちろん結果だけ見れば「そのた」にチョコは何も書かなかった。
だけど、「そのた」があることで私が提示しなかった選択肢もチョコは自然に考えてた
そのことがとても、とても大事だろうと。


チョコは特性上、

input → process → output

のうち、"process"に当たる部分が弱い。

自分の頭であれこれシミュレートしたりメリデリを考えたりそれを自分の感情と照らし合わせたりして、自分の意思を示すことが苦手なのである。
だから、

・好きな食べ物は?って聞かれたらとりあえずバナナって言っておけばいい(実際はそんなに食べない)

とか、

・前の友だちと同じ選択をすればいい(自分の好き嫌いは置いといて)

となりやすいのだ。
これではどんどん自分の気持ちと目の前の事象に乖離が発生してしまう
そのうちに自分の気持ちが迷子になり、どんどんしんどくなるばかりだ。

チョコのこういう傾向を私も夫もとっても危惧していて、家庭でもとにかく選ぶことをたくさんしてもらい、本人の考えるを支えたいと思っている。
家庭だけでなく、学校でもデイでも、「たくさん選ばせてください」とお願いしている。

今年はおめめどうのコミュメモというシンプルで強力なツールを手に入れた。
視覚的な手がかりがあるだけで、チョコはずいぶん自分の頭で考えやすくなったようだ。


コミュメモを使うことに対して、面倒くさくなってしまって音声言語に頼ってしまうことも正直まだまだあるのだけど、今回のようなことがあると、やっぱり「書く、見せる、選ぶ」というのが必要なんだなとつくづく、つくづく思う。
結果的には、その方が親も子も楽なのだしね。

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