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サくら&りんゴ #126 納税の後に食べるパーチ

二拠点居住をしているということは
面倒なことも二か所で起こると言うことである。

つまり、たとえば税金の事

税金申告は5月2日までに

Youtubeの合間にコマーシャルが流れた。ここカナダでのことである。

4/15カナダに戻ってすぐ申告準備を始めていた。
必要な書類のひとつに訂正が必要となった。銀行に三度の電話とメール。実際に足も運んだが何も進展しない。分からないとか違う部署に問い合わせろとか。
ところが結局は、とりあえず今年は提出の必要はないというカナディアンな結末(笑)となっている。(ほんとに?)

そして同時期に、東京にいる娘が税務署から私宛の封書が届いているとLine

ぞぞぞっ~何それ?

え~督促状?!!!!!!!!

日本での税金のことは帰国中に済ませたつもりだった。すべてオンラインで行えるよう登録した。以前にも、海外にいるからと国際電話をかけているのに、確認の郵便物を東京に送りますと、頓珍漢なことを言われ凝りていたのだ。

娘からの連絡に確認のため開いた税務署のウェッブサイトは時間外でアクセスできません表示。ウェッブサイトの営業時間ってどゆこと?

仕方がないので結局こちらの夜時間に国際電話をする羽目に。ITサポートの部署にかけなおしてくれと渡された番号は国外から通じず。再度区の事務所に国際電話。
調べるから時間をくれと言われ30分後に再び国際電話。
そして

実は~結論から申しますと~海外から使える仕様になっていなくて~そもそも海外で使うことが想定されていないものですから~

ええええ~!e-taxとかオンラインのダイレクト納付とか、それってどこからでもアクセスできるってことじゃなかったのね~!!!!と衝撃。

滞納金とクレジットカード支払いのための余分な手数料を課せられる羽目となった。

一方のカナダでの“とりあえず分の納税”はtax officeを出て同じモールにある銀行ですぐ支払いを済ませ、二拠点の納税騒動から一応解放された。

じゃあまた来年ねと言って手渡された税の詳細パッケージ


やれやれと無事銀行を出て自宅に戻るとキッチンからいい香りがしてくる。

ほとんど家にいない同居人がキッチンに立っていた。今日は冷凍庫に入っているアイスフィッシングの収穫、パーチを食べることになっていたのだ。

皮をはいで細い骨を取り除くのはなかなか手間のかかる作業である。戻ったら手伝うからとメッセージを送ったが、冷凍庫で深緑と金色に輝いていたパーチはすでに、無防備な白身となってキッチンタオルに上げられていた。

軽く塩コショウ、コリアンダーのすりつぶしを振りかけ、オリーブオイルをトロリ、そしてレモンのスライスをのっけて8分間のロースト(ヘッダー写真)

あっさりと癖がないこのパーチが私はかなり好きである。

皮はぎと骨取りに時間がかかっただろうにと申し訳なく思っていると、ナイフさえ選べばスムーズに作業ができるのだと同居人。

鹿用、ダック用、グース用、クマ用、ムース用、魚用、様々なナイフがあって、夫が持っていたナイフ類は日本で購入したお気に入りステンレススティールの包丁も含め、そして普段のキッチンナイフもすべて私の管理外であった。

ハンター=ナイフの達人
であることを私は知っている。

夫と共にハンティングをしてきた同居人は、ライフルだけでなくこれまた夫と同じくらい、あらゆるナイフの持ち主であった。

彼が同居するようになって、夫が譲ったライフルたちが戻って来ただけでなく、ナイフの数も倍になったというわけである・・・。

同居人Eのアイスフィッシングの収穫


日本とカナダの子供たちのために使いたいと思います。