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ICL手術をしました

21年7月2日にICL手術をしました。その体験談を語ってみます。
手術をしたのは都内の某クリニックです。
トップ画像は全く関係ない、最近購入したThinkpad X1 Carbonです(笑)

適応検査

およそ1ケ月程度前に、適応検査を受けました。無料で出来るとのこと。

概ね3時間くらいかけて、何度も視力検査や、眼球の形、レンズを挿入する虹彩の大きさなどを調べました。

結果、適合するとのことだったので、その日のうちにレンズを発注。

想定外だったのは費用が当初の1.7倍まで跳ね上がってしまったこと。

ICLの手術は、度数が-5.0を境に値段が変わります。また、乱視の有無によっても値段が変わります。ぼくはメガネとコンタクトレンズが-4.50だったので、最も安い費用になると思っていました。

ところが3、4回ほど視力検査した結果、手術後の視力1.5を狙いに矯正をすると丁度-5.0になってしまいました。なぜ1.5を狙うかというと、ICL手術の後に1週間〜1ヶ月程度かけて視力が安定する際に、当初の視力よりも下がりがちだから、というのが理由のようです。

さらに眼球の切開方法をレーザーにしたために、値段が跳ね上がってしまいました。眼内にレンズを埋め込む術式説明の際に、切開はメスにしますかレーザーにしますかと問われ、違いを聞いてみると、切開痕がメスより大幅にキレイになり治りが非常に早い。加えて術後の乱視が極めて出にくい(メスだと組織を物理的に割く=組織を左右に開くため眼球に歪みが出ることがある)とのこと。

今後、何十年も付き合っていくことになるのでリスクは可能な限り減らしたいと考えレーザーを選択(と言うか、こんな説明されたらレーザー選ぶでしょ笑)。

ということで当初の想定額より1.7倍の費用となりました。

手術当日の流れ

正直、家を出るときが怖さのピークでした。
家を出てしまえば踏ん切りがついて、あとは何とかなるだろ・・・という気持ちになれました。

12時30分からの予約で、少し早めの15分程度前に到着。

さほど待つことなく呼ばれ、瞳孔が開く点眼をされ、あとは10分置きに自分で点眼してくださいとのこと。2回目の点眼をしようとしたら『精算に来てね』と呼び出しの放送あり。サッと2回目の点眼を済ませ、精算カウンターへ行く。

精算を済ませると、そのままロッカーに荷物を置いて手術待合室へ行けとの指示。一通り済ませて待合室で待っていると、『前の手術が少し押してしまったので13時30分にもう一度来てほしい』とのこと。スマホをいじって時間を潰しているとあっという間に13時30分。

時間とほぼ同じ頃合いに呼ばれ、手術待合室へ移動。このとき手術への怖さと、メガネとの別れを実感し始め、何とも言えない気持ちになりました。で、何かを点眼(このあたりからメッチャ多くの点眼をされ始める)。


しばらく待つ。


とうとう呼ばれました。

帽子がずれないようテープで固定し、点眼薬を数種類ドバドバとかけられ、その後、執刀医の先生が来て目の状態のチェック。緊張しているでしょうし、局所麻酔なので気分が悪くなったりしたらすぐ教えて下さいねとのこと。ほかにも色々と仰ってましたけど、大事な部分はそこだけで、あとはリラックスしてねという意味の言葉だったような(笑)

で、手術室内へ移動。

所定の椅子に座り、仰向けに。先述の通りレーザーで切開をするため、頭をしっかりとバーで挟まれた挙げ句にテープでガッチリ固定されました。

レーザーを照射する前に、目の状態を調べるとのことで赤い点が3つ4つ灯り、その中央にオレンジの光がチラつく。ボーッとそれを眺めていると、『OKです』の声が上がり、『はーい、じゃあレーザーあてますね』の直後に緑色の光が目の横から当てられ、太い針で刺したような痛みを感じる。これが切開ですが、思っていたよりも痛かった。。。麻酔が効きにくい体質なので、それもあったのかもしれません。

同様に左目も切開し、椅子が元の位置に戻る。左目は全然痛くありませんでした。


その後、ゆっくり目を開けて次の椅子へ移動。とうとうレンズの挿入です。

また椅子が横倒しになり、頭の位置を調整して、それからレンズの準備。ちょっとモタついた感があって(ぼくが緊張して気持ちがささくれ立っていたのでしょうけど・・・)助手の人が準備とかしててくれたらいいのにと思いました。

で、執刀医の先生の準備が出来たようで『は〜いレンズ入れていきますね〜』とのこと。

やっぱり右目は麻酔の効きが弱かったのか、レンズを挿入するためのインジェクタ(針みたいなもの)を目に差し込まれた瞬間もそこそこ痛みがありました。
で、向きの調整の後、レンズが入ってきました。斜め網掛けのような縞模様が虹色に輝いて、その後に無影灯の輪郭がはっきりとしてきて、レンズが目に入って広がっていくのがハッキリとわかりました。

ここからはレンズの位置調整。目の中に器具らしきものを入れられ、虹彩にはめ込むために結構グリグリと動かされました。この作業が結構痛いし気持ち悪くなりました。手術の1.5時間前から食事禁止になるのですが、念の為それも軽めにしておいて良かったと心底思いました。

で、左目も同様に手術をして終了。


それから術後専用の待合室に連れて行かれ、1時間ほど待機。この間に眼圧を下げる薬をもらって水で飲み干す。

このとき14時30分頃だったので、手術の時間は実質40分程度かと思います。

それからは、ひたすらボーッとする時間。

まあ手術中は緊張して体がかなり強張っていたので、それだけでかなり疲れていました。漫画喫茶のリクライニングシートのような一人掛けソファに腰掛け、目を閉じて少し上を向いて深呼吸を続けることにしました。しばらくは涙が止まらず困りましたが、まあ自然な反応かなとあえて拭くこともしないで目を閉じ続けました。

もう1時間経ったかな?とそっと目を開けると・・・


遠くの時計がハッキリと見えました!


このとき、『ああ、とうとう見えるようになったんだ・・・』と実感しました。

安心したらトイレへ行きたくなり、呼び鈴でその旨を伝えると案内してくれました。用を足し、戻ると丁度一時間経った頃合いで、そのまま元の椅子ではなく別の椅子へと案内され、執刀医の先生に目の状態をチェックしてもらい、問題ないとの判断。

そのまま看護師さんにバトンタッチし、飲み薬と目薬の使い方を説明してもらって終了。

このとき気付いたのですが、想定していたよりも薬が少ないのと、洗髪が許可されるまでの期間が短いのです。

ICL手術の体験談ブログで事前に勉強していましたが、メスで眼球の切開をした方は、ぼくよりも薬の種類が2種類ほど多いうえに、洗髪は一週間は不可とのことでした。

が、ぼくの場合は薬は抗菌薬だけ。洗髪も翌日検診で問題なければ、その2日後からOKとのこと。さすがにこの時期に1週間も洗髪・洗顔ができないのは厳しいですから、これには大いに安堵を覚えました(笑)

翌日検診

午前10時に予約し、10分前に到着。待合室に入って程なく呼ばれ、視力検査と検診を続けて終了。クリニックを出たのが10時20分だったので、本当にアッサリ終わりました。

ちなみに、この日の測定で両目とも視力1.5になっていました。

ICL手術のメリット

・いつでも遠くがしっかり見えること
・手間暇がかからないこと
・マスクをしていてもメガネの曇りを気にしなくて良いこと
・汗や顔の皮脂でメガネが滑るのを気にしなくて良いこと
・いつでも子どもの顔がハッキリ見えること
・外出(特に宿泊を含む)する場合に、メガネだけにするかコンタクトも持つべきか、という悩みがなくなった
・色彩感が鋭くなり、コントラストもしっかりと感知できるようになったこと。

最後のメリットが一番の驚きと喜びですね。

メガネでは見落としていた、シャツに染み込んだ汚れがグラデーションがかって見え、『何だコレ?』と思ってちゃんと見ると汚れという(笑)

あと、青空の美しさとか、雨の日の人工物のツヤとかが、これまでとは比にならないほど鮮明に見えるようになりました。

正直、世界はこんなに綺麗で、自分の服はこんなに汚れていたのかと驚きました(笑)

ICL手術のデメリット

・未知の不具合が起こり得ること。
いまのICLレンズは、まだ10年程度の歴史しかないため、長期間の装用による不具合はまだ確認できていないのが実情です。

・光のリングが見えるようになったこと。
これは光が目に入り込む角度によって起きたり起きなかったり。見えてしまっても僅かに瞼を閉じれば消えてしまったりするので、これは慣れですね。
時折、わざと見えるようにしてみたりすると面白いです(笑)

まとめ

ぼくはやってよかったと本当に思いました。

コンタクトレンズをしていた時期がかなり長かったこともあって、メリットの途中までは然程感動が無いという感じでした。メガネでなくともちゃんと見える経験があったからですね。むしろ、メガネのデメリットを解消する、という位置づけですね。

でもコンタクトレンズとは比にならないほどの見え方の差(良い見え方)に感動しています。ぼくは写真撮影が趣味なので、このメリットは嬉しい誤算でした。

あとは視力を維持できるように努力します。

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では。

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