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ポメラ日記82日目 ファミマでポメラ

 ポメラで執筆できるスポットを探している。今週に引っ越してきたばかりなので、色々スポットを開拓できる楽しみがありそうだ。

 いまは「もの書き暮らし」のブログで、ポメラで文章が打てる喫茶チェーンのレビューをまとめているところ。

 気軽に立ち寄れるという意味で喫茶チェーンはベストだと思うけれど、僕の住んでいる地域はどうも昔ながらのエリアらしく、純喫茶はあるが、「コメダ」や「タリーズ」など、ありそうなお店がちょっと少ない。

 しばらく近所の街中をぶらぶらと歩いてみて、ファミリーマートの2階が丸々イートインスペースになっていることに気が付いた。


 僕の経験上、コンビニで1階が店舗売り場になっていて、2階がイートインになっているパターンは意外と過ごしやすく、時間帯によっては穴場になっていたりする。

 もちろんコンビニのイートインなので、20~30分以上の長居は難しいと思うが、ちょっとスキマ時間で文章を打つにはちょうどいいスポットになっていると思う。

 引っ越したばかりなので、お財布具合にも優しく、週2~3ぐらいで仕事終わりに通っている。

 在宅でずっと家のなかにいると、どうしてもうつっぽくなりがちなので、文章を打つという適当な名目を付けて出かけるのがちょうどよい。

 1日1回以上はとりあえず外出する癖を付けて、陽を浴びる時間を作っておくと、メンタルが病みにくくなるので、ものぐさな在宅ワーカーの方はコンビニのイートインを利用するのがいいかもしれない。

 いまは近所の喫茶店巡りをはじめているところで、またおすすめの執筆スポットがあれば紹介できればと。

「ポメラで執筆」が捗る! 6つのポイント

集中できる執筆スポットの条件を押さえよう。

 ポメラで執筆に集中できる場所のポイントはいくつかあって、

 ①ポメラを置けるテーブルの広さ
 ②コーヒーやサンドイッチなどの軽食が取れる
 ③気兼ねなく通えるお値段(千円でおつり)
 ④店舗内がある程度静かであること
 ⑤立地が徒歩圏内(5~15分以内が望ましい)
 ⑥長居ができる(30分~2時間程度)

 この6つがポイントになると思う。

①ポメラを置けるテーブルの広さ

コーヒーとポメラと本が置けるスペースは欲しい。

 文章を打つ、といっても、執筆デバイスを置けるテーブルがなければ難しいので、喫茶店やイートインのテーブルにきちんと広さがあるかはチェックしておきたいところ。

 意外にパン屋のイートインなど、執筆用のデバイスを置くには幅が足りないことがあったりするので、お気に入りのお店を見つけておくと重宝する。

 また店舗によっては、テーブルにガタつきがあったり、天板に欠けがあったりして打ちにくいテーブルもあったりする。

 座席もひとによっては集中できるポイントが変わることがあり、窓際の席がよいという人もいれば、背面が壁になっている奥まった席がよいという人もいるだろう。

 僕自身は、いつも隅っこの席が好きで、すべての席が空いているなら、一番隅の角の席か窓際のカウンター席を選ぶ。

 自分にとって執筆が捗る座席の条件を知っておくと、喫茶店でも集中してもの書きができる。

②コーヒーやサンドイッチなどの軽食

栄養も摂りつつ、執筆のための英気を養う。

 いざ執筆しようと思っても、なかなか腰が上がらない人もいるかもしれない。

 僕も気分が乗らないときは、あまり書きたくないので、基本的には自然のモチベーションに任せている。

 でも、「原稿はある程度まで進めておきたい」という矛盾した感覚で板挟みになることもある。

 そういうときは、とりあえず喫茶店へ行って、好きなメニューを頼み、席に着いてしまうのもあり。

 お店に来ると、周りには人の目があって、テーブルにはドリンクやサイドメニューぐらいしかないわけだから、自然とやることは限られてくる。

 執筆はもちろん頭を使うことでもあるので、コーヒーや紅茶、サンドイッチに、ちょっとした甘いお菓子があってもいい。

 僕はこういう話をするときにパトリシア・ハイスミスの逸話を思い出す。

 彼女は執筆のときに、ドーナツやマグカップのコーヒー、煙草にシュガーポット、と自分の好物をすべて身の回りに置いてから執筆をはじめたらしい。

書くものに合わせて最適なメニューをオーダーしよう。


 執筆するっていうことは、人によってはハードルが高く感じることなので、そんなときには可能な限り、自分を「甘やかして」あげてから、書くのもいいかもしれない。

 あと、飲み物によって執筆中に効力を発揮するものもあるらしく、コーヒーは集中力を高める効果、紅茶はリラックス作用が強い、と言われる。

 僕は使い分けるとしたら、ブログなど比較的、説明口調(論理的)に書くもの(書きものというより僕にとっては作業に近い)はコーヒーで、アイデアが出ないときや、小説で連想していくとき(非論理的)は紅茶、みたいに使い分けられたらいいなと思う。

 書くものに合わせて、「カフェラテ」や「ロイヤルミルクティー」などオーダーを変えてみようと思っている。

 これは完全に余談だけれど、カポーティは時間帯によって飲むものを変えていたようだし(「コーヒー→ミントティー→シェリー酒→マティーニ」)、迷信深いカポーティのことだから、この順番にも何かしらの意味を持たせていたかもしれない、と思ったり。

 僕がこの話を友人にしてみると「その通りにするんじゃなくて、たとえばミントティーを日本茶に変えたりしてみたら?」と話していた。

 カポーティの人生を辿ると、晩年はアルコール中毒に陥っていた話があり、この時代のアメリカ文学者は、けっこう酒で駄目になってしまっているところがあるかもと思う(フィッツジェラルド、ヘミングウェイなど)

 逆にブコウスキーみたいに、作品の持ち味になっていて、本人も長生きしたケースもあるけれど、これはかなりレアケース。

 深く掘ると、これだけで話がひとつできるので、寄り道ばなしはここまで。

③気兼ねなく通えるお値段(千円でおつり)

ワンコインなら週間ペースで気兼ねなく通える

 外食やカフェ代もばかにはならなくて、週1~2回くらいで行くとしたら、できればワンコイン前後で収めたい。

 大抵のカフェはドリンク1杯くらいなら「400~700」円以内で収まるのだけど、ちょっと甘いもの(チーズケーキとかホットドッグとか)を足すと、1000円近くなったりする。

 昔、神保町に憧れがあって、伯剌西爾(ぶらじる)の喫茶店の地下でケーキセットを頼んだことがあった。

 そのときのお値段が千円でおつりが来たことを覚えていて、僕のなかで喫茶店の標準価格は「千円でおつりが来ること」になっている。

 残りの1回は、マクドナルドなどのファストフード店や、コンビニのイートインをドリンクのみ(マックのアイスカフェラテMサイズ280円、コンビニの紅茶やコーヒー200円)にしたりして、喫茶店と組み合わせれば、週1〜2回のカフェ代は月額「5000円」以内で済む。

 ずっと家で作業し続ける場合と比べて、精神衛生上もよいし、ちょっとした運動やリラックスにもなるので、この辺が妥当かなと。

 それ以上になると、僕の生活収支ではカバーできないので、カフェは基本的には週1~2回までにして、それも「どうしても行きたい気分のとき」だけにする。

 喫茶店で何をやっているかというと、「ポメラ日記」の執筆や文学ブログ「もの書き暮らし」の記事の草案、スケジュールの確認をよくやっている。

 あと、必ず本は一冊持って行って、執筆に入る前に「読書」時間を確保する。

 喫茶店で最初に本を読むのは、周囲の環境に自分を「馴染ませる」ためで、コーヒーを二口、三口と啜りながら、キリのいいところで本を畳む。

 落ち着いたところで、ポメラでキーを叩きはじめる具合になっている。

 一応、関西人なので(あるいはそうでなくても)「行くからには元を取ってやろう」という攻めの姿勢で、カフェを利用するといいかもしれない。

 帰り際にはポメラで作業した風景を撮影して、SNSにアップロードしたり、ブログ記事用に画像を使ったり。

 作業の記録という意味もあるし、ひとりでも多くの人に「ポメラ」や「もの書き」に興味を持って貰えるように、宣伝の意味で撮影している。

④店内がある程度静かであること

執筆場所ではお静かに。

 カフェにいるときに、人の喋りやBGMがほどよく聞こえてくる分にはちょうどいいと思っている。

 でも、店内で明らかに騒いでいる客がいたり、あまりに大声で喋っていたり、店員の態度が悪かったりしたら、執筆の途中でも席を立つ。

 胸の内がちょっとでもざわついたり、波立ったりしていると、結局、本を読んだり、文章を書いたりができなくなってしまうから、さっさと場所を変えることが多い。

 いい店だと、周囲の音や話し声、人の動きがただの背景になって、「読んでいる本の物語にすっと入って行ける」、「次の文章が自然にすらすら出てくるので、あとはそれをタイプしていくだけ」みたいな状態になる。

 僕のなかで、「自分を忘れられる店」がいい喫茶店だと思っている。そして、そのためにはある程度の静けさがなくてはならないと思う。

⑤立地が徒歩圏内(5分~20分)

カフェの座席に着くまでは、書きたいものを考える。

 カフェも通いやすい条件があって、徒歩で行ける立地が一番いい。

 僕の体感では、せいぜい「徒歩5分~20分以内」が限度で、それ以上に離れていると足が遠のく。

 例外があるのが「職場」の行き帰りで、早朝にモーニングを食べて出勤、あるいは、帰り道にカフェでPC作業をする社会人も多いと思う。

 執筆時間や読書時間の確保のために、通勤ルートに組み込んでしまって、「〇曜日はカフェ執筆の日」にして習慣づけると、作業が捗りやすい。

 この辺りのテクニックは「もの書き暮らし」の記事(「もの書きの理想の休日(オフ)を考えてみた件」)に書いたので、よかったら読んでみてね。


⑥長居ができる(30分~2時間程度)

長居ができる、居心地のいいカフェ探し。そして、執筆場所を提供してくれるお店が存続すること。

 ここが6つの条件のなかで一番難しいところで、「長居ができる、居心地のいいカフェほど潰れやすい」という「喫茶店の矛盾」がある。

 僕もこれまでに通っていた喫茶店が、次に来店したときには閉店している、という憂き目に遭ったことがある。

 そういう喫茶店は、「ほどよく空席があって、店内の人口密度も少なく、カフェの店員さんの対応もよい」にも関わらず、2、3年後には潰れていたりする。

 これはとくにチェーン店ではなく、新しくできた個人店などに多い。チェーン店なら、他の店の売り上げでカバーできる面があるが、独立店ではそうはいかない。

 喫茶店も商売だから、広さのない店舗では、いつまでもコーヒー一杯の客に粘られても困るわけで「長居できるかどうか」は客単価とスペースの問題になってくると思う。

 その点、コンビニのイートインはもともと長居するような前提で作られてはいないから、割り切って「20~30」分のスキマ作業にぴったりだ。

 喫茶店で長居するときは、周りの状況次第で離席したり、注文額を少し増やす心遣いをしたいと思っている。(せっかく見つけた執筆スポットを減らしたくないので)

 うまくやっていると思うのが「コメダ珈琲」で、コメダは元々、単価がやや高めに設定されていて、商品のボリュームも多い。

 喫茶代としてある程度の金額は支払っているので、自然と長居できる環境になっている。

 多少、コーヒーでお値段がしても、「場所代」と「ボリューム」と割り切れば、コストパフォーマンスがいい喫茶店だと思う。

文学ブログ「もの書き暮らし」で、「ポメラで執筆できる喫茶チェーン」をまとめました


 僕が運営する文学ブログ『もの書き暮らし』の最新記事では、ポメラで執筆できる喫茶チェーンを探してみました

 「ポメラを持って、喫茶店で執筆したい」方は、ぜひ『もの書き暮らし』のサイトへお立ち寄りください。

 執筆のためになる、ほっと一息つける読みものを目指しています。

 今日はこれで。

 2024/09/23
 
 kazuma

もの書きのkazumaです。書いた文章を読んでくださり、ありがとうございます。記事を読んで「よかった」「役に立った」「応援したい」と感じたら、珈琲一杯分でいいので、サポートいただけると嬉しいです。執筆を続けるモチベーションになります。いつか作品や記事の形でお返しいたします。