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「ポメラ日記27日目(ドトールに行くとなぜか執筆が捗る話)」

喫茶店ではドトールコーヒーが一番書きやすかった


 こんにちは、もの書きのkazuma(@kazumawords)です。この頃は寒くなってきて、往来に立っているだけでも外にいるのが億劫になる。僕は在宅のライターなので週に一回は事業所へ出かけていくのだけど、作業が終わるとそそくさと喫茶店に立ち寄っている。何をするかというと、ブログの文章を書くためだ。

 元々、喫茶店で文章を書くのは苦手だったんだけど、ポメラを外で持ち歩いて使おうとすると中々そうも言っていられなくなって、克服しようと思って色んな店を回ってみたりした。これまでに回ったのは、タリーズコーヒー、コメダ珈琲、シアトルズベストコーヒー、あとは地元の喫茶店やベーカリー併設のイートインなど。

 一応、使えるようになった店が増えてきたところで、喫茶店によってどうも原稿の進み具合が変わることに気が付いた。店によっては読書や執筆の進捗そのものが変わってしまうし、もしかしたら読解や文章の質にも影響を及ぼしているのではないかと、ちょっと疑問が湧いたのだ。

 というのも、最近になって僕はドトールコーヒーのお店を見つけて入るようになったからだ。どうも理由はよく分からないが、読書にも集中できるし、文章をタイプして走らせるときも以前より落ち着いて書ける感覚があった。

執筆場所としてのコーヒーチェーンには相性がある? ──僕がドトールを選んだ理由


 これはもしかしたら、コーヒーチェーンにも相性みたいなものがあって、実は僕はいままでぴったり合うようなところを見つけられていなかったのでは、という結論に行き着いた。

 ドトールのいいところは、コーヒーチェーンの割に気取ったところが全然なくて、気軽に入れてしまう点があると思う。そのせいか、客層はかなりばらけていて、スーツ姿のばりばりの会社員もいれば、カジュアルな服装で卒論の文章を打っている学生もいる。向かいの席では杖を突いた老紳士が本を片手にコーヒーを傾けたりしていて、そうかと思えば、その隣で大阪のおばちゃんが井戸端会議をしていたりする。

 何というかこのノーマルさというのが、他のチェーン店にはない気がする。僕みたいなヘンなノマド暮らしをしている人間が少々混じっていてもあまり気にする人もいないというか、好きに過ごしてもよいのだというくつろぎ感がある。

 僕が通っている店に限るのかもしれないが、何となく座席も棲み分けの空気感がうまく働いていて、すぐコーヒーを飲んで帰りたいひとは入り口側の席、おしゃべりを楽しみたいひとは一階席の奥、ノートPCで作業したり、静かに読書をしたいひとは上階みたいに自然に割れていて、これは不思議だなと感じたりした。

 僕はやっぱり執筆にはある程度の静けさと落ち着きが絶対に必要なタイプだと、この店に通うようになってから分かった。

 昔、東京で学生をしていた頃に神保町に憧れて、背伸びして何軒か喫茶店を巡ったときがあったんだけど、落ち着いて本を読めたのは、「伯剌西爾(ブラジル)」の地下だった。

 やっぱり相性ってあるんじゃないか。Twitterのタイムラインでそのことを呟いてみるとちょっと反響があった。

もの書きによって執筆場所のこだわりは違うみたい

 noteで創作の日常を綴ったり、Twitterで短歌を投稿している相地(@aizi_torinoi)さんはスターバックスのカウンター席がお気に入りだと話していて、その理由は机と椅子の高さがぴったりだからと伺って、思わずほうっとなった。


 机と椅子ってずれてたり、がたつきがあったら気になったりする。執筆や机作業にはちょうどいい高さというものがあって、確か床から70cm前後というのがあったと思う(僕の家の机もその基準で選んだ、これは身長によって異なる)。またポメラと本を広げられるスペースも必要なので、執筆周りでは重要な要素のひとつだ。コメダに行ったときはその辺りがすごく充実していると感じたりもした。

『ポメラ日記』20日目では、コメダに訪れたときのことを綴っています。

本家ブログ(『kazumawords.com)』でコメダに訪れた時のレビューをがっつり取り上げました。


 他にも、ファミレスチェーンの「ジョイフル」で書いているよという方もおられて、理由を伺うと、24時間営業でドリンクバーがあり、モーニングがおすすめなのだとか。人それぞれ、お気に入りの執筆スポットがあるんだなと。

 やっぱり喫茶店でポメラで書くにしても、それぞれが執筆するときに求めるものやこだわりって違うと思うし、落ち着くと感じる環境も違ったりするんですよね。

 あるひとは周りでひとが話している方が気軽に打てるっていう方もいるだろうし、色んなコーヒーのメニューがあって、お洒落な店内の雰囲気の方が気分が上がるという方もいるんじゃないかと思う。

 自分にとって一番いい形で文章を書ければそれでいいわけで、僕にとってそれは390円のカフェラテ一杯で気兼ねなく粘れる、何の変哲もない下町のドトールでした。

 もの書きの皆さんはどこで書いていますか。よかったらコメント欄などにお気に入りの執筆スポットを書き残していってください。

 今日はこれで。

 2022/12/20 22:02

 kazuma

『kazumawords.com』では「書くことの研究」と題して、小説の書き方を考える記事を綴っています。第3回は夏目漱石の『門』を読んで、文章の間の取り方について考えてみました。実はこの記事はドトールで執筆したものです。文学や小説の執筆に興味がある方はこちらもあわせてお読みください。

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