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"ポートフォリオを見せるのは勇気が要ること"と、まずは認めてしまうことについて。

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なぜ、ポートフォリオが必要なのか

2/1(土)のReDesigner MeetUpですが、申込ページに「ポートフォリオは持っておいでね〜」と明記したら、「ポートフォリオを見せるのが恥ずかしい」「まだ未完成なんですけど」という声が複数ありました。

「ポートフォリオの作り方」に関するコツやメソッド等をまとめた記事については、noteにも他のメディアにも結構あります。
ただ一方で、そういえば「ポートフォリオとの向き合い方」というか、「なんでポートフォリオを作って人に見せなきゃいけないのか」みたいな話はあんまりないなあと思いました。
なんか、「作って見せて当然」みたいになっていますよね。


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そもそも、それは「勇気が要ること」

そもそも、ポートフォリオを作って人に見せるということは、「勇気が要ること」です。それもかなりの。
まず、これを認めちゃっても良いんじゃないかな、と思います。

ポートフォリオは、「作品を基に自己紹介をする」ことに他なりません。自分がそれなりに時間をかけて作ってきた作品たちをまとめて、「これが自分という人間です」と提示することであるわけです。
まして就職活動においては、それが「自分に対する価値判断」のための材料にされるわけなので、「100%の自信を持って出したい」という気持ちが前提になるのは当然だと思います。
そうなると、より人に見せるまでの抵抗感は強くなるはずです。

というかそもそも、作り始める時点で結構キツいですよね。過去に作ってきたものって、そもそもアイデア自体が古かったなとか、今ならこういう考え方では作らないなとか思ってしまうものではないでしょうか。
それを客観的に捉えたり、改めてブラッシュアップしてみたりしながらポートフォリオを編んでいくということは、人に見せるための勇気のみならず、自分と向き合う体力みたいなものもそれなりに必要になってくるものだろうな、と思うわけです。

いや、これはやはり、かなりの勇気が必要なことっすよね。しれっとできることではないはずです。

ちなみに僕は、非デザイナーとしてキャリアをスタートしているので、ポートフォリオを持っていませんでした。
だからこそ、「学校の課題として作らざるを得なかった」にせよ、「デザイナーになりたかったからしょうがなく作った」にせよ、自分というものを客観的に評価してもらう媒体としてのポートフォリオを持っていて、あまつさえそれを人に見せるということができる人に対しては、その時点で「掛け値無しに勇気のある人たち」という感覚があります。
そして同時に、そういう物を持っている人たちのことを、やはり羨ましいと思っていました。


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ポートフォリオは、自分を映す鏡でもある

そういうわけなので、そもそもポートフォリオを作って人に見せるということは、結構人間が出来ていないと難しいことなのだろうな、と思います。
ただ逆に考えてみると(ニワトリが先かタマゴが先かみたいな話になりますが)、「自分という人間と客観的に向き合い」、「その成果物としてのポートフォリオを人に見せる」というプロセスを繰り返すことは、やはりその人そのものを作っていく過程でもあるのだろうな、と思います。

そういう意味で、ポートフォリオというのは、「人に自分を説明する資料」である前に「自分というものを自分で理解するための鏡」でもあるのだろうな、と思います。


手が止まった時点で、それがその時点の"100%のポートフォリオ"

今回2/1(土)開催のReDesigner MeetUp参加にあたっての申込ページでは、「ポートフォリオの完成度」を、パーセンテージで聞いています。
「100%です!」という回答の人は、今の時点ではいません。
大体低い水準になっていて、結局これは皆さんの自己肯定感を下げる質問にしかなっていなかったなと、反省しているところです。

改めて「ポートフォリオというものがどういうものであるのか」というと、「作品を基にした自己紹介」であるわけです。
そうなるとやはり、クリエイターやデザイナーを目指す皆さんにおいては、それは「今後一生更新され続けるもの」でもあるはずです。

そうである以上は、今皆さんの手元にあるポートフォリオは、完成度としては常に「今の100%の自分を映すもの」以外あり得ないのだと思います。「これ以上どうして良いかわかんないな」にせよ、「頭の中ではブラッシュアップの方向性が定まっている」にせよ、一度手が止まった時点で、それが現時点での100%のポートフォリオです。
その上で、僕らみたいな新卒デザイナーの就活支援をする側の人間としては、その100%を示す最大値を上げていくために、「もう少しこういう風にすると、今80点の部分が100点になるよ」ということを壁打ち相手としてフィードバックしていかなきゃいけないな、と思いました。

結論としては、一人で「一旦完成!」と目処をつけたポートフォリオは、恥ずかしくても「完成度ではなく点数を上げていくために、色んな人に見せましょう」ということです。


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改めて、勇気を持ってポートフォリオを

というわけで、抵抗があったり、やりきった感のようなものが実感として手元にまだなくても、ポートフォリオはガンガン人に見せて行きましょう。
2/1(土)のReDesigner MeetUpに関しても、各企業のクリエイター・デザイナーに会うことができるイベントです
直接の評価やフィードバックを現場の人からもらうことで、一度止まってしまった手が再び動き始めることだろうと思います。
僕もこの日会場にいますし、なおかつ僕は人事的な評価者ではないので、安心してポートフォリオを見せに来てください。


2/1(土)12:30-17:30 ReDesigner MeetUp 2020

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詳細・参加申し込みはこちらから↓
https://lp.redesigner.jp/redesigner-meetup
(21卒予定生のみではなく、22年以降卒業予定生も歓迎しています!)
※申込締切が迫っているのでお早めに。

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