見出し画像

ありがとう、ミネストローネ。

人は、誰でも悩みや辛いことがある。私には4歳の娘がいて、ひとり親だけれど、そこまで日々の生活に困っているわけではない。私が大好きなポケモンを娘も好きになってくれていて、毎日ポケモンの話で娘と盛り上がる。好きな人とも両想いになって、毎日仕事場で挨拶をし、忙しい中で色々あっても、誰もいない時に話しかけに来てくれる。

とこんな感じで、文章上では、私は幸せなんだと思う。

でも、だ。やっぱり夏に色々あったせいか、仕事場の吹き抜けに行くと辛いことを思い出すし、胃の調子は8月中旬から良くない。


母が父が居た上で、他の人と体の関係をなんなく持ってしまったことが原因だ。母が同じ職場にいて、吹き抜けで休みながら、彼氏と話している姿を見ると、胃がモヤモヤする。母ももう私を無視することはない。私も表情を変えない。

でも、胃や体は正直だ。

やっぱり吹き抜けに行くと辛いんだと、限界で泣きそうになり、彼にLINEで相談した。職場で話すことも可能だが、2人で話していると母が怒るからだ。そうしたら、翌日こっそり胃薬をくれた。すごく効いた。もっと早く飲んでおけばよかったかも、と思いながら感謝した。

どんな仕事でも、職場に行きたくないとかいろんなストレスはある。社会人を何年か経験すれば、どんなに嫌なことがあっても、顔に出してはいけないシーンが多々あるように思う。顔は笑っていることはできても、内心はすごく気にくわないのだ。前にシステムエンジニアをやっていた時も、気が重くて電車に乗りたくないなんて日もたくさんあったし、打ち合わせをやる中で、顔の表情と気持ちは一致しないことは多々あった。今の仕事よりもストレスが溜まりにたまって、急性胃腸炎も何回か体験済みである。

そんな胃の状態の中、夏の間ずっと作っていなかった野菜スープを作ろうと思い立ち、スーパーの野菜コーナーで目に入った、ミネストローネスープの素をかごに入れた。トマト好きな娘も飲むとよいなぁと思ったが、一番は、私が野菜スープを欲していたのだろう。

家に帰り、キャベツや玉ねぎやしめじ、うちの畑で取れたミニトマト、ベーコンがなかったのでソーセージを入れたミネストローネを作った。

料理は無理やりにやるもんじゃないし、そんな時は素を買って使っていいのだと思う。おいしくできた。

何だか野菜が胃に入っていく感じが良かった。もしかしたらコンソメスープの方が優しかったかもしれない。それでも、ゆで野菜でお腹いっぱいになれた。胃に不快感を感じた時からずっと、お腹いっぱい食べることができなかったから、久々にお腹いっぱいになる幸せを感じることができた。

食べるということは、やっぱり大事だし人を幸せにするんだなぁ。明日からも、また頑張ろうと思えた。ありがとう、ミネストローネ。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?