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鳥インフルは79年ぶり!?『なるほど!畜産現場』〜養鶏編〜

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突然ですが、上の写真はなんの写真だと思いますか??

実は、これ「生卵」が売られている自動販売機なんです!!珍しいですよね。
みなさん、ご覧になったことありますか?僕は、完全にびっくりしました!

『なるほど!畜産現場』の最後は、これほどまで日常生活に馴染んでいる卵がどのように生産・運搬されているかをお届けします!具体的には、日本における養鶏の歴史から直売所やレストランでの卵料理の試食までエクストリームでご紹介!

CSグリーンチャンネルでは、明日3/23月朝7:00より放送!木曜まで同じ時間で再放送もされます。YouTubeでは先んじてフル動画がアップされています!

少しだけ内容をお伝えします!

1. 養鶏業を営む斎藤大天さんに養鶏についてレクチャー

元々、日本では90〜100年ほど前に養鶏が始まったとされています。当時、卵はとても貴重な農産物で鶏の飼育から生産のノウハウが重要視されていたんですね。その庭先で鶏を飼う様子から「にわとり」という言葉ができたという説もあるようです!知らなんだ。

そして、飼育の方法論とともにこの数十年、養鶏は鶏の病気や寄生虫との闘いを繰り返してきました。昭和25年には木製の囲いができるようになり、鶏を1羽ずつ隔離する飼育方法になりました。この木製囲いの仕組みによって、鶏の肥料が溜まらずに採取できるようになり衛生面の配慮と肥料の活用が実現できるように!

昭和30年代になると、木製から金網のゲージへ移行。僕らにとってイメージしやすい環境に変化しており、水洗いがしやすく、より衛生面の向上が図られました。この頃になると、日本国内だけでなく外国からヒヨコを輸入するようになり、飼育方法も浸透した背景から1つの農家が飼う鶏の数が増えていきます。しかし、外国輸入のヒヨコが病気を持ち込んでしまいトラブルも。したがって、衛生管理とワクチンでの対処が平成まで続きました。

平成に入ると、新たにサルモネラによる食中毒が発覚。現在は食中毒の報告はありませんが、この30年弱で劇的に方針が変えられ対処したんですね。というのも、これまでは卵は「農産物」という扱いで洗わなくても良かったんですが、「食品」だと再定義されたことで、お湯での洗浄など衛生管理の強化を行なったんです。加えて、卵を食べる側も保存の仕方や食べ方などを理解するよう努める動きが始まりました。

ここまでざっと養鶏の歴史を見て「あれ?」と思いませんか?

僕らがよく耳にする「鳥インフルエンザ」はどこで発覚したの?

実は、平成16年に鳥インフルエンザが79年ぶりに再発してしまったそうなんです。その理由や対処の仕方などは現在でも研究中と言われています。今回の取材では、鳥インフルの影響で実際の養鶏場の中までは入れませんでしたが、ぜひ、上記から資料映像にてお楽しみいただければと思います!

斎藤さんは養鶏の理解や卵の美味しさを広めるために「たまごニコニコ大作戦」という取り組みもされており、自転車で全国を縦断したり、料理コンテストを開催するなど楽しい企画を主催しています!目標は「1日2個の卵を食べよう」です!

2. 直売所で卵の種類について学ぶ!試食まで体験!

そんな斎藤さんの養鶏場で取れた卵が一番最初の自販機でも売られているんです。

番組では自販機には触れませんでしたが、お洒落な直売所へ!こちら、素敵だと思うのは卵だけが売られているのではなく、レシピ本や食器、近隣の芸術家が制作した鶏のオブジェまで並んでいるんです。

店長の島田さんにお話を伺ったところ、マジでお得な情報ばかりでしたよ〜。

まず、卵のサイズがSSから4Lという大きさまで細かくカテゴライズされているんですね。ですが、黄身の大きさはあまり変わらず白身の大きさが違うんですって!なので、生卵として食べる場合はMより小さめのサイズ、オムライスといった卵料理には大きいサイズが有効なんですってよ!!なるほどです!

また、卵黄が2つ入っている二黄卵を試食させていただくことに。見たことはありますが、なんで2つ黄身があるのか不思議で尋ねたところ、比較的若い親鳥が卵の産み方を習得しきっていないためにミスで2つ殻に入るとのこと。そうなんだ!

二黄卵とレストランでの試食は、ぜひ動画をご覧いただきたいと思います!

合計で4日分の卵を1日に食べるという、斎藤さんの目標を大幅に上回りました。

『なるほど!畜産現場』およそ1年ほど携わり、みなさんの食卓にならぶ畜産物の由来や農家・機関の努力を追ってまいりました。ぜひ、畜産・酪農の魅力がみなさんに伝わり、より美味しくご飯が食べられれば幸いです。

めちゃくちゃ自分にとって貴重で濃密な体験ができました!感謝します!
取材にご協力いただいた皆様に御礼を申し上げるとともに、今後も酪農・畜産業を応援してまいります。


展示やイベントレポート、ブックレビューなどを通じて、アート・テクノロジーなど幅広いジャンルを扱った記事を書こうと思います。また、役者としても活動しているので劇場などでお声がけさせてください!