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エキソニモ 展示 『Slice of the universe』

今年2月末に東京・神宮前MASAHIRO MAKI GALLERYで開催された展示。

エキソニモは千房けん輔氏と赤岩やえ氏によるアートユニットで、インターネット空間というバーチャルと現実世界のギャップを鑑賞者に意識させるような作品を作っていらっしゃいます。

本展示『Slice of the universe』には、情報の世界と物理的な世界の境界が曖昧になりつつある現在の世界(universe)を逆に切り取る(slice)ことで、そこに出現した「断面」から気づきを得よう、という想いが込められているようです。

↑展示のプレスリリース

実際の作品たち

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"The Kiss"
3Dプリントされた手のモニュメントによって、2つのスマートフォンが向き合い、画面上の被写体同士がキスをしているように見える。目を閉じている被写体のイメージはそれぞれ独立しているのだが、物理的に「重ね合わせる」ことでキスのメタファーになる。この被写体はさまざまな人種、性別、年齢の方々へと切り替わっていき、被写体のペアによって異なるメッセージを感じます。

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"Body Paint Series"
ディスプレイをペンキで塗りたくることで、「どこからがペンキの塗料で、どこからがディスプレイに表示されたイメージなのか」が曖昧に見える作品。特に、1つ目の白い人間がたまにまばたきするのにビックリします!

デジタルとアナログの世界の境界は、技術の進歩と普及によってだんだんと溶けかかっています。最近、落合陽一氏『魔法の世紀』などのヒューマンインターフェースにまつわる本を読んでいて、なるほどエキソニモは結成された1996年から未来や今の世界を見据えていたのだなと感服いたしました。

ほかにもエキソニモの作品は下記のポートフォリオサイトでご覧いただけます!


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