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アイデアをお金に変える:組み合わせ術

こんにちはヨコサワです。
今回は市原義文著「アイデアをお金に変える『マネタイズ』ノート」(三笠書房)という本を読んで、その4章「組み合わせノート術」の内容を簡単に自分なりにまとめたいと思います。

目次
1.「商品開発4つの窓」でアイデアを作る
2.「11個の切り口」で差別化
3.画期的なアイデアは「既存のアイデアの組み合わせ」
4.新しいアイデアは「引き算」から生まれる
5.お客様が「熱狂しているもの」と組み合わせる
6.お客様が「便利だと感じる物」と組み合わせる
7.「赤色」と「黄色」は、マネタイズ最強の組み合わせ


1.「商品開発4つの窓」でアイデアを作る

筆者は「商品開発の4つの窓」という考え方を紹介しています。

縦軸には、自分から新しい商品を作る(自社発想)と、市場からのニーズや取引先の依頼に合わせて商品を作る(市場発想)をとります。
横軸には、すでに販売されている商品を参考にする(類似商品)と、世の中にないような商品(新商品)をとります。
これによってできた4つの象限(4つの窓)をもとにアイデアを作る考え方です。

筆者の紹介する「商品開発の4つの窓」


①「自社発想×新商品」の組み合わせ
・まだ世の中に存在しない商品をつくる

②「自社発想×類似商品」
・市場にすでにあり、成功している商品を研究→その要素を元に自社商品の開発を進める。
例)プライベートブランド商品
⇒「どうして選んでもらえるのか」を考える必要性がある。

③「市場発想×類似商品」
・市場ニーズや顧客の声を反映させて、すでにある商品を改良するケース。
例)自動車のマイナーチェンジ、家電の◯◯年式モデル
⇒顧客に分かりやすいものでないと、わかりにくいかも…

④「市場発想×新商品」
・市場の声や取引先の依頼で商品を開発するケース。
・明確なニーズを元に、新商品を開発する。

どこから考えるべきか?
最初に考えるべきは、②と③、①と④はリスクが高い↑。
良いアイデアは模倣すべし
既存のアイデアを組み合わせて新しいアイデアを導く。


2.「11個の切り口」で差別化

組み合わせたアイデアを、「新しい!」「面白そう!」と思ってもらうには?
⇒ポイントは「ちょっとした違いがあるかどうか」
⇒11個の切り口を組み合わせる

筆者の提案する「11個の切り口」
①色を変える ②サイズ・容量を変える ③保証を変える ④素材を変える ⑤名前を変える ⑥ターゲットを変える ⑦用途を変える ⑧売る場所を変える ⑨売る時間を変える ⑩機能を変える ⑪価格を変える


3.画期的なアイデアは「既存のアイデアの組み合わせ」

筆者は自信の画期的なアイデアは、「既存の技術」×「新しい視点」の単純な掛け算だという。
「既存の技術」=今ある自社の強みや仕組み
「新しい視点」=「弱味」に対する解決策


4.新しいアイデアは「引き算」から生まれる

・「引き算で考える」でアイデアを作る
・大切なのは事前に「制約条件」を明確いすること
制約条件・・・ゼッタイに外せない条件

本書で紹介されているセルフレジの例をまとめます。
「制約条件」
例)設置場所はレジカウンター、セルフレジの使用等の指導する余分なスタッフいない、お客さんはセルフレジというシステムに不慣れ等

「レジの現状機能」
弁当販売、飲料販売、雑誌販売、現金・クレジットカード支払い等

「課題」
レジが込んでしまい、時間がかかり過ぎるというクレームが発生

「引き算」
①レジの無駄な機能を撤廃(酒、たばこ、公共料金の支払い)
②レジ横スペースは最小限(A4サイズ)
③投資は最小限に(既存のレジを応用)
④現金支払いを受け付けない
⑤レシート出力を選択制に
⑥袋詰めはお客様自身
⇒現在でも活躍するセルフレジの誕生!

このように、制約条件、現状や課題をしっかり理解した上で、お客様の「メリット」を中心に引き算をすることで画期的なアイデアを作ることができます。


5.お客様が「熱狂しているもの」と組み合わせる

商品の目新しさが欲しい⇒「コラボレーション」
・コラボレーションで話題性により商品の認知を広げる
⇒効果的なのは「お客様が熱狂しているもの」と組み合わせること
例)キャラクター、タレント、アスリートなど…
→肖像権、著作権などをしっかり理解し考慮する必要がある

コラボレーションの大前提は、「両者が繁栄できる」こと。


6.お客様が「便利だと感じる物」と組み合わせる

「画期的なアイデア」は意外なところにヒントがある
⇒自社とはまったく異なる分野の技術やサービス
例)みまもりほっとライン(象印)
・お年寄りがポットを使うと、その情報が家族のもとにメールで届く。
⇒お年寄りを遠隔で見守ることができる

このアイデアは、「家電」×「通信技術」という異なる2つの分野の組み合わせ


7.「赤色」と「黄色」は、マネタイズ最強の組み合わせ

看板・POPは、お客様の目に留まり、手に取ってもらい、購入してもらうための工夫
⇒人間の特性を理解する必要

例えば色に関しては、最強の組み合わせは「赤色」×「黄色」
例)大手ハンバーガーチェーンの看板など

各色、そしてその組み合わせが人間に与える影響を理解し、上手に利用することで、アイデアがより画期的なものになる。


まとめ

今回は、「組み合わせノート術」の内容をまとめてみました。アイデアの組み合わせ方や着眼点により、革新的なアイデアが生まれることが分かりました。これから自分のアイデアをさらにブラッシュアップしていく時などに、今回学んだことを活かしたいと思います。


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