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物語

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人生のひとかけらを切り取った「あなた」の人間物語
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記事一覧

拝啓、ジョン・レノン

今日はどうやら君の命日らしい。 生前の君に会った事はないけれど、親父の持っていたレコード…

立秋によせて

立秋、この季節がなぜか好きです。 理由は分かりません。愛しさと、切なさと、心強さではあり…

手紙

「6月の夕暮れ時には『プラネタリウム』がぴったりやね。」 茜色の空を背景に、心地良い風を…

「同じ」視線の正体

何を血迷ったのか、このご時世にマスクを着けないことにしている。もちろん、不要不急の外出は…

右手の代償

リビングを出た左手にあるタンスを右ストレートでぶち抜いた。 怒りはそれでも収まらず、玄関…

父の半生インタビューを終えて

先日の帰省の際、父にインタビューをした。目的は父をモチーフにした小説を書くネタを引きずり…

機能不全の家庭に育ち…

幼少のころから続く父親のDV。妹を守るのに必死だった。だが母は家を飛び出してしまった。祖父母と同居だったことが幸いだった。 母が家を留守にしだした。僕たちを残して。父との関係性もうまくいってなかったのだろう。だがその母は別でもう一つの家庭を築いていた。彼女は暴力沙汰で警察に連行された。 教育ママだった私の母。押しつけがましい接し方に反発ばかりしていた。母のいう事にはなにもかも否定的だった。だが、彼女はある日突然自ら命を絶った。唯一の形見を残して。 反社会的勢力とされる男

「運命」とは、定められ、抗えないものではなく、「創造」するものだ!

山一証券の破綻劇を基にしたドラマ「しんがり」の中で、特に印象に残ったシーンがある。3代目…

就活における「新規事業プレゼン面接」を支援する機会を頂き、見事に「合格」という結…

もう直ぐ3月を迎える。業種や企業規模にもよるが、就職活動が本格化する時期だ。特に新卒採用…

なぜ、祖母は「信仰心」に厚いのか? ~祖母の人生を鑑みる~

父方の祖母は既に亡くなっているが、90歳をゆうに超えた母方の祖母は健在だ。現在は私の伯母…

お前の中の「GAINT KILLING」を起こせ ~我が弟へ (518723)~

季節のない街に生まれ 風のない丘に育ち 夢のない家を出て 愛のない人に会う 人のために…

「社会の底辺」て何ですか?

・「底辺まで落ちた経験」はありますか? ・そもそも「底辺」て何ですか? ・どなたか、定義で…

恩師への「不義理」

あなたには「恩師」と呼べる人がいますか? 少なくとも私にいる。界隈では有名な著名人。 大…

「我が家の」脚長おじさん

加藤ローサが主演したドラマ「女帝」での印象的なシーンがある。夜の世界で生きていくと決意した彼女が、自分の身体を捧げる代わりに、泉谷しげる演じるおっさんにパトロン契約を結ぶシーンだ。 このシーンが印象的なせいか、個人的に「パトロン」という言葉に僕は良いイメージを持っていなかった。 現代でも例えば、パパ活(ママ活)等、「安易な甘えの構造」としての印象が個人的には強い。(二人の間で契約があるなら他言無用である事も承知しているが…) 一方で、「私の脚長おじさん」の様に、美談とし