身近な人と、丁寧につながりたい
デジタルから人肌へ
一日に何回、何十回と携帯電話やスマホの画面を見ることが当たり前になった今、わたしたちはその画面の向こう、SNSやLINEの先にいる相手のことを、どれくらい知っているでしょうか。
相手の人柄や考え方をどれほど深く理解し、信頼し、つきあっているでしょうか。
ネットのスマホのおかげで瞬時に大勢とつながれるようになった一方で、身近な人ともっと丁寧につながりたいという風潮が強くなりつつあるようです。
年賀状を例にすると、儀礼的に送るものが減少する中、一枚の重みを大切にしようとする傾向がみられます。近年は、枚数を減らしても、相手を思ってはがき(年賀状のデザイン)を選び、手書きで丁寧に個別のメッセージを添えて送り合う流れに変わってきています。
ビジネスシーンでいうと、請求書や見積書などお客様に送る事務的な郵便物が激減している一方で、いざ案内状やセールスレターを送るときには、細部にまでこだわり抜いたデザインで、多少お金をかけてもハイセンスな紙と封筒を使って送る傾向が強まっているようです。
ネット社会で渇いた心を癒したい
メールやLINE、チャットなどのSNSは便利で手軽、快適です。日々の暮らしや仕事に欠かせないツールであることはゆるぎない事実。
その一方で、デジタル漬けの毎日だからこそ、人と深くつながりたい。SNSでフォロワーの数を競い合うより、身近な人と理解し合いたい。ちゃんと話し合って、ゆっくり信頼関係を築いていきたい。
そうした丁寧な人づきあいによって、ネット社会で疲れた心を癒し、生きる力を取り戻したい。
そうした真の豊かさを求める声が高まりつつあるのを感じています。
丁寧な人付き合いとは?
わたしが思う丁寧な人づきあいとは、気持ちを伝えて大切な人と信頼し合うことを言います。
具体的には、
①「嬉しい」「楽しい」「ありがたい」といったポジティブな気持ちだけでなく、「もっと、こうしてほしい」「こういうことはしてほしくない」という相手への要望も遠慮しないで、ただし、覚悟をもって伝える
②自分が感じていること、心の中にある思いをしっかりと伝え、同時に相手の話にも耳を傾ける
③その繰り返しによって、お互いが理解し合い、信頼し合う
これらのステップを積み重ねることにより、心の深いところでつながる丁寧な人づきあいができたら、わたしたちは今よりもっとのびのびと、おおらかに、自信をもって、日々を過ごしていけるはずです。
手紙文化の振興、気持ちが伝わる言葉や文章を書くことを通して、ほんの少しでも必要としているだれかの力になりたいと思い、活動しています。よろしければぜひ、サポートをお願いします。