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日本の教育の歴史は本当に間違いだらけ?

こんにちは!
先日、
第20回 おやじ日本全国大会「子どもに対する大人の責任を果たすために」~自信を持った子どもを育てよう~
がYoutube Liveでやっていまして、
ここで工藤勇一先生が基調講演すると聞き、拝聴させていただきました。

大会名には全く惹かれませんでしたが、
控えめに言っても、とても楽しかったです。笑

パネラーの1人に初等中等教育局長、高等教育局長をお勤めになられた布村さんがいました。
この布村さんに司会の竹花さんがよく絡みます。

「日本の子どもたちの自己肯定感が低いのは、元初等中等教育局長を務められたあなたが悪いからではないでしょうか?」

とかモロにストレート食らってました。笑
(実際のところ仲悪いのかな?どうなんだろ笑)

さて、日本の子どもたちの自己肯定感が低いことは既にデータとして出ています。
日本財団が2022年1月に行った18歳意識調査では、アメリカ、イギリス、中国、韓国、インドの方々と比べて明らかに自己肯定感が低いです。
(注:実際に自己肯定感という項目はありません。)

出典:https://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2022/03/new_pr_20220323_03.pdf

しかし、これらこれまでの日本の教育を担ってきた先人の先生方が悪いのでしょうか?

もしこれらの問題を知りながら、何の手立ても打たなかったであればそれは大きな間違いです。
責任を問われても仕方ないかもしれません。

しかし、僕が小学生だった頃から
実は色々な方法で現状の改善を試みていたのではないかと
今更振り返ってみると感じたりします。

例えば、
「心のノート」
賛否両論の的になっていました。
僕の知り合いはあれが大嫌いで仕方なかったそうですが笑
それでも、多くの問いかけがあり、「善い」の答えを探そうとする姿勢を見せてくれた気がします。
時代柄なのか「善い」行動に対して答えが書いてあったりして、
今では批判の的ですが、
大事なファーストペンギンになっていたのではないでしょうか?

また、
「ゆとり教育」
これも一時期、大いに批判されていました。
OECDによる学習到達度調査(PISA)などにより、学力の低下が批判の原因でした。
そのため現在ではまた、多くの学校で旧体系の客観主義的な教育方法を採用し、知識を詰め込む授業体型になっています。
しかし、教育先進国と呼ばれる国々では、とっくに詰め込み式の授業を廃止されています。
ゆとり教育のコンセプトは間違っていないはずです。
(運用方法が難しいことは確かです。)


僕は少しずつ少しずつ、日本の教育は試行錯誤を繰り返しながら変化していたのではないかと考えています。

オランダやフィンランドなどはその間に大きな成果を上げて、
今では教育先進国となっています。
それと比べると確かに日本は遅れを取りました。

フィンランドでは
1994年にはオリベッカ・ヘイノネンが教育大臣に就任し、
体験活動から学ぶ構成主義的な学習を導入していました。

これと比べると
この30年間何をしてたの?
と言われてもしょうがないのかもしれません。

しかし今、日本の教育にも大きな転換が生まれそうな兆しがあります。
本気で変えなければいけないと考えている人が増えてきています。

この流れができたのは、
この30年間、手探りにでも試行錯誤を繰り返してくれた先人の先生方のおかげなのではないかと思います。

今、生意気にもこのような記事を書き
変わりつつある日本の教育に期待が持てるのは
この30年間、
「これでいいのか?」「なんか違うのでは?」
と少なからず疑問を持ちながら、
色々なことにチャレンジし続けてくださった教育関係者のおかげだと思います。

そう考えると、僕が受けてきた教育もありがたいですね。
そして、ここまで繋いでくれた流れを
次の世代に繋げていかなければいけませんね。

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