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繰り返し同じような課題にぶつかる、そんな時はシステム思考「氷山モデル」

みなさんは「システム思考」という言葉をご存じでしょうか?
最近ちょくちょく聞くようになってきたこの言葉、僕もこの機会にしっかり学んでみようと考え、現在研修会に参加しています!!
今回はそこでの学びをシェアしていければと思います。

※学んだ内容を僕なりに解釈してまとめていますので、
もしも「違うぞ?」「こうだぞ」ということがあればぜひぜひコメントで教えてください!!

システム思考とは?


さて、まずはシステム思考ってなんでしょう?ってところから書いていきたいと思います。

「システム」って言葉を聞いた時、
なんとなく「複雑なもの」「自分の手に負えないもの」「デジタル」「体制側」そんなイメージが生まれるのではないでしょうか?

ここでのシステムとは
「相互作用し合うもの、関係」
としています。

その一つの例として、「家族」が挙げられるそうです。
例えば、不機嫌なお父さんが帰宅するとお母さんもなんとなくピリピリして、子供に少し強く当たってしまう。そうして子供は駄々を捏ね始めて、お父さんがイライラして怒る。
なんとなくイメージついてしまいますよね。
このように相互作用し合っているものや関係をシステムというんだそうです。

そしてこのシステムは特定の誰かや何かによってコントロールされている訳ではないのです。(ここ重要)
「組織が挙動を決定している」と講師は言っていました。
上記の例で言うと、「お父さんが悪い!!」と言いたくなりますよね。
しかし、システム思考においては誰かや何かがシステムをコントロールすることはないので、問題の根本をシステム構造に見つけようとします。

これがシステム思考です。

氷山モデル


https://dai60.hatenablog.com/entry/2012/12/30/001228

さて今回は、システム思考の中でも基本的な概念である「氷山モデル」について書いていきましょう。

とてもわかりやすい図を見つけたので共有します。
この手の図は「氷山モデル」と検索するといくらでも出てくるのでわかりにくかったらぜひググってみてください。

「氷山モデル」って結局なんなの?って話ですが、
これは出来事の見方だと僕は考えています。

例えば
遅刻をしてきた生徒がいるとします。
この問題の根本的な原因はなんでしょう?
子どもの自己管理能力がないのが問題?
では自己管理能力を育めなかった親はどうでしょう?
そもそも起きられなかった原因は?夜ふかしだとしたらその原因は?
あまりにも多い宿題をやってたとしたら?
通学時間の長さはどうでしょう?

今回の例でいうと、出来事には表面化されているみんなに「見えている出来事」とそうではない「見えていない部分」がありますよね。
これを氷山の一角(見えているものはほんの少しで、ほとんどは見えていないこと)に因んで氷山モデルと呼びます。

見えている出来事は実は氷山の一角であり、重要な部分はほとんどが水面下にあって見えていないのです。

ではその水面下には何があるのでしょうか?

変化のパターンを見つける

多くの場合、人は出来事に対してリアクション(反応)しながら生きています。
物事が起きた後に後から対処しているんです。
もちろん必要なプロセスであり、対応することは重要です。

しかし同じことが繰り返し起きた時、
それに対してもただ後から対処していてはいつまでも受け身になってしまいます。

そこでその問題に対して対処することから予防することを考えはじます。
事後にする対処療法と事前にする予防療法の違いですね。

その最初のステップとして
まずは「変化のパターン」を知ることが大事になります。
この出来事が起きる時、事前に起きることは何か、どのような変化のパターンを通り、その出来事は起きるのかを調べます。

システム構造を考える

変化のパターンを見つけたら、
そのパターンを引き起こす原因を洗い出します。
規則や制度、物理的な配置や配列、情報の有無、評価方法かもしれません。
もしくは誰かの思考、思想、感情や習慣・文化などかもしれません。

これを考えるときに、陥りがちなのが
「ほら、やっぱりあの人のせいじゃん!」と誰かや何か一つのせいにしてしまうことです。
システム思考では誰かや何かがそのシステム全体をコントロールすることはないと考えます。
つまり、その人や物だけのせいではないんです。
常に何かと何かが影響しあい、その関わりの中で出来事は引き起こされるのです。

ここまで考えると、
出来事として見えている氷山に対して、その水面下にある巨大な氷塊に気づくようになってきます。

子どもが遅刻したことに対して
「遅い!遅刻してはいけません!早く寝て早く起きなさい!」と叱ることでは表面的な解決策にしかならないことがわかります。
(もちろんそれでも時間がない中では、必要な時もあるのかもしれません。)

これが氷山モデルという考え方です。

「自分の周りのシステム」について考えてみる


さて、最後にちょっとしたワークです。
自分の周りで起きた「心揺さぶられる出来事(経験)」に対して、
その「出来事」「変化のパターン」「システム構造」に分けてまとめてみましょう。
できればそれを誰かに話してみてください。
そのお話を聞いた方の意見も聞いてみましょう。

実際に僕がやったときは
変化のパターンを探すのが難しかったです。
出来事を単発的(別々に)にみているようで、そのリンクが難しかったです。

僕と同じところで詰まった時は
過去の経験を引っ張り出し、同じことがなかったか、
もしくは他人の経験談などでもいいと思います、
そこからパターンを探し、システム構造を考えるステップまでいってみてください。

この思考を繰り返すことで、問題や課題を表面的に見るだけでなく深く考察することができるようになるそうです。
何度問題を解決しても次の問題にぶつかっている方は、一度立ち止まり、そのシステムに意識を向けてみることをお勧めします。

もしかしたら問題の根本は自分が想像していたのとは全く違うところに転がっていて、簡単に解決できることなのかもしれません。

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