起業家の人は必ず読んでる【フリーランス入門】

2021年1月。僕は今年からフリーランスとなるわけだが、当然ながらフリーランスとして活動を始める前にかなりの準備を行った。それは『起業』の準備である。

フリーランスと起業家は別な様に見えて、共通する点がたくさんあって、フリーランスは個人の経営者だ。(責任がかかった時点で主婦だって立派な経営者である。)

それでは具体的にどの様な準備を行ってきたのか?これから起業する人やフリーランスとして個人で活動する人、店長や管理職、主婦の方でも是非参考にしてほしい。


先ずは何より『ビジョン』を立てること。これが無いと何のために起業するの?ということになる。『人から求められる仕事』というのは、

・自分がやりたいと思っていること(最も自分がその課題を抱えている、もしくは解決したいと思っているかどうか)

・自分が出来ること(リソースといって、持っている技術・資格・お金や物・人脈もこの中に入る)

・世に求められている需要(時代背景・環境・サービスを受け取る側のマーケット・ニーズなどのこと。つまりお金を出してでも欲しいと感じるサービスかどうか)

という、3つのバランスが重要である。

成功している事業というのは、常に人々の課題(簡単にいうと手間)を削減、解決することで人々に求められている。その課題に対して経営者が知識を持っていないと会話がそもそも出来ない(基礎知識不足)し、自身が改善したいと望む課題でないと熱が続かない。

つまり、

やりたいこと・出来ること・需要の3バランスを保った上で、課題解決に望む。これが『ビジョン』となるのである。


【最初にビジネスモデルを出した時点では、カスタマーの反応から学んでいく前提のため、プロダクトが最終的にどのような形に落ち着くのかは予想がつかない。だから最初のビジネスモデルに実装するのは、その時点での価値仮説を検証するのに必要な最小限の機能だけでよいのだ。 著書・起業の科学スタートアップサイエンス 田所雅之より一部抜粋】

次に立てるべき計画は『課題を解決する為のアイデア』となるのだが、アイデアのヒントなどはまた別の機会に話したい。今回僕が特に重要だと思ったのは上記の文章で、最初のビジネスモデルはとにかく搭載するシステムはスモール(本質は捉えなければいけないが)で良いということだ。

著書には具体例としてあげられているのだが、「遠くへ速く移動したい」という課題に対し、多くの人は理想の高い移動手段(今回では車とする)を先に最終ゴールとして描き、スモールと聞くと車に必要なのは先ず、タイヤ、次にタイヤをつなぐパイプ、車体、エンジン、といった形でビジネスを小出しにしていく。

これは最終ゴールが全員に共有できていないと「タイヤのつながったパイプなんて何に使うの?」といった形で、全くニーズを捉えていないことになる。

スモールに始めるとは、先ずは「移動を速くする」というニーズを満たすためだけのシステムを搭載したモノを世に出して市場の反応を見る(今回ではスケートボードとする)。それに対して利用者から声が上がり、次は「進行方向を変えたい」という新たなニーズが生まれる。(キックボード)それだけでは満足できず、「もっと速く移動したい」ということでペダルを搭載し自転車となり、最終的にはエンジンを搭載して今の車に近づいていったのである。

プロダクトの終着点を先に考えて進んでしまうと人は、「馬車」という当時ならかなり画期的な移動手段を今も、煌びやかな装飾品をつけてカスタマイズしていたことだろう。ビジネスの大事なポイントは、誰もが感じたことのある課題の本質に気づき、それだけをシンプルに解決すること。そこでようやく人の目に触れる「商品」となるのである。

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