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来年の宣伝会議賞を考える

第60回宣伝会議賞、応募総数発表!

歴代最多だった去年の
64万8138点は超えられず。

2万点も減っちゃいました。
それでも歴代2位ですけどね。


正直、送ってる側からすると、
応募総数なんてどうでもいいです。

でもこちとら、M-1箱推しの
お笑いファンみたいなもんで。

大会自体が盛り上がってほしいんすよ!

だから勝手に開催します!
来年の宣伝会議賞を考える!

届け!宣伝会議の人に!

1. そもそも増えた方がいいのか?

送る側はどうでもいいと言いましたが、
どちらかといえば、減った方がいいです。

ライバルが減るってことなんで。

ただ、おそらく運営側は
めっちゃ気にしてます。

審査発表前に応募総数だけ
わざわざ発表してるわけだし。

たぶん、協賛企業を勧誘するのに
見栄えがいいんでしょうね。

どんどん増えてますよ!って言いたい。

なんで「増えた方がいい」を
ここでは前提として考えます。

2. どうして2万点も減ったのか?

まぁ運営側には色々な未公表のデータが
あると思うんで、余計なお世話ですけど。

とりあえず、思いつくのは2つですね。

理由1 YOASOBIの不在

ひとつは、去年のイメージキャラクターが
YOASOBIだったこと。

広告塔になっただけでなく、関連課題も
出したのが大きかったんじゃないかと。

自身の楽曲である『大正浪漫』の魅力を
伝えるキャッチフレーズを募集して。

一次通過作品を電車広告にまでしてくれた。
ソニーさん、ありがとー!

僕はもうイメージキャラクター毎年変えずに
YOASOBIさん固定でもいいと思いました。

まぁ向こうが断るかもしれないけど……

せめて課題だけでも今年も出してくれると
ありがたかったんですけどねー。

戻ってきて!ソニーさーん!

理由2 ラジオのみ課題の存在

そしてもうひとつの理由は、今年
ラジオCMだけの課題があったこと。

これで全体の応募総数が激減しました。

コピー 63万9025点 → 61万7697点
テレビCM 4928点 → 3202点
ラジオCM 4185点 → 7147点


ラジオCM書くのって、コピーよりも
時間もカロリーもかかっちゃうんですよ。

ラジオCMを1本考える間に、
コピーなら10本20本書ける。

あと、そもそも宣伝会議賞って
CM軽視の大会なんすよね。

過去、グランプリにCM作品が
選ばれたことがほとんどない。

眞木準賞なんてゼロです。

しかも、ラジオCMとテレビCMで最高賞を
分けてなくて、「CMゴールド」しかない。

賞金額もグランプリが100万円に対して、
CMゴールドは3分の1以下の30万円。

なのに、ゴールド取ったら卒業。
来年から出禁です。

ちなみに、CMゴールドは今年から名前が
ビデオ&オーディオゴールドになりました。

名前長くなっても、分けないんかい!

そりゃあコピーの方をみんな書きますよ。

ただ、課題のジャンルをどうするかは
協賛企業の意向だし。

ラジオCMだけの課題、
書いてて面白かったんで。

来年もあるかもしれないし、
あっても全然いいと思うけど。

まぁ減った理由としては、
間違いなくあると思います。

3. こうしてよ!来年の宣伝会議賞

と、ここまでを踏まえて!

来年の宣伝会議賞の理想を
勝手に考えました。

施策1 協賛企業を増やす

まぁ簡単に言うなよって話ですが。

協賛企業が増えれば、課題数が増える!
協賛金も増えるので、運営費に回せる!
告知先も増えるので、広くPRできる!

一石三鳥です。

過去最多は2009年の第47回。
ぜんぶで70課題ありました。

70課題て!景気良かったんだなぁ。

不景気のいま、企業の財布は
緩くないかもしれませんが。

3年契約だったら割り引きますとか、
初めて参加する企業は安くしますとか。

多少、身を切る手もあるのかなと……
営業さん、頑張ってください!

施策2 応募上限を減らす

これは逆転の発想ですね。

いまって、参加者1人につき、
1課題で最大100本送れるんですよ。

多すぎだって!誰だよ!
増やした過去の担当者!

100本書いても、どうせ相対評価。
選ばれてもその内の10数本ですよ。

つうか100本送ってる人なんて、
たしか全体の10%くらいでしょ?

半分でいいです。上限50本。
なんだったら30本でもいい。

課題を増やして、上限を減らす。

ぶっちゃけ、応募総数は
いったん減ると思います。

でも、だから何ですか?

困るのは、協賛企業への見え方ですよね?
真正面から言い訳しましょう!

あ、これは上限減らしたんで。
減るのは当たり前なんすよー。

完璧!

むしろ、応募総数は減った方が
運営側は得なんです。なぜか?

1次審査員の数を減らせるから!
いまって100人もいるんですよ。

ごりごりに忙しい現役コピーライター100人が、
数週間で1人あたり約6200本を審査してる。

ギャラがいくらか知らないですけど、
まさかタダ働きってことはないはず。

100人×ウン万円がかかってるわけでしょう?

別にギャラを減らせってことじゃないです。
むしろ1本あたりのギャラは上がるかもしれない。

審査員側も、その方が良くないですか?
みんなコメントで「厳選して送れ」って言うし。

あれ絶対「捨てコピー」の審査が
ダルいからだと思うんですよね……

思い切って応募上限、減らしましょう!

施策3 応募期間を伸ばす

去年、1か月半だったのが
今年は2か月だったんですけど。

めっちゃ書きやすかった!

応募者は仕事や家事だけでなく、
育児や介護とかもしながらで。

スキマの時間でコピーを書くわけなんで。

応募期間は絶対、長い方がいいです。

広報の期間も増えるわけだし、
締切伸ばす分には困らないですよね?

3か月は欲しいすね!

70課題、1課題あたりの上限30本、
そんで応募期間は90日!これっす!

ぼくのかんがえたさいきょうの宣伝会議賞!

施策4 新しい賞をつくる

協賛企業が増えて、1次審査員を減らして。
それで浮いたお金をどうするか?

広報とかに回すのはもちろんですが、
可能なら賞を増やしてほしいです。

具体的には、ゲスト賞の新設と、
CMゴールドの分割。

去年でいうYOASOBI賞を作ることで、
話題性アップ、応募総数も増える!

そして、ラジオCMゴールドと
テレビCMゴールドを分けてほしい。

時間とカロリー割く価値あるぞと、
CM応募勢のモチベを上げるために!

でもまぁ、CMへのテコ入れは、応募総数への
インパクトがそこまでないかもしれないんで。

個人的な願望込みですけどね。

施策5 ゴールド卒業をなくす

これもけっこう個人的な願望寄りですけど、
ゴールド受賞者の再挑戦不可を撤廃してほしい。

優勝にあたるグランプリ受賞者が
卒業になるのはまだわかるけど。

準優勝にあたるゴールド受賞者が
卒業になるのが意味わからない。

今ちょうど盛り上がってる
M-1に置き換えてみてください。

納得いかなくないですか?

ゴールド卒業がもうひとつ問題なのは、
CM応募のモチベ下げてることなんです。

ゴールド以外はほぼ獲れないのに
獲ってしまったら、来年から出禁。

ますますコピーだけ送ろうってなりません?
獲る前からそんな心配してるの、ダサいすか?

でも過去のグランプリ受賞者のインタビューで、
CMはあまり力入れてなかったって聞くし。

同じ思いの人、多いと思うんだけどなぁ。

施策6 中央揃えをやめる

めっちゃ多くてすいません!
最後にもう1個だけ!

入力フォームの中央揃え、やめませんか?

コピー書く分にはまだいいですよ。
問題は、CMの字コンテです。

むちゃくちゃ書きづらいから!

え?コピーライターの人って、
2行以上の文章、書かないんですか?

そんなはずないよね?
ボディコピーとか書くよね?

中央揃えで書かなくない?

なんで誰も気づかないんだろう。

つうか、コピーもたいていの場合、
左揃えじゃない?

あれ違う?そうだよね?

ここで、もう一度、先ほどご紹介した
YOASOBIの電車広告を見てみましょう。

左揃えじゃねえか!

いやいやいや。入力フォームは
中央揃えだったじゃん!

なんで応募時と実際で見た目変わるんすか?
いや、変えるなっていってんじゃないです。

じゃあ入力フォームおかしいよねってことです。

どっちでもいいだろ?本当にそう思います?

漢字かひらがなか、句読点を打つか打たないか。
意味と、語感と、見栄えの黄金比はどこなのか。

そういう細部に、何時間も何日も悩んで悩んで、
悩みぬいて送るのが、コピーじゃないんですか?

話が違うやないですかぁ!

お願いしますよ!WEB担当者さん!
設定変えるだけでしょ?

仕事増やしてすいませんが、俺らにとって
めちゃめちゃ大事なことなんすよ!

何卒お願いします!

運営に届け!この思い

何でこんなつらつら書いてるかつったら、
こないだ運営側からメール来たんすよ。

応募者へのアンケートのお願い。
次回の運営の参考にしますつって。

よしきた!書くぞと!張り切って
入力フォーム、開くじゃないですか?

いやいやいやいや!

どういった存在だと捉えていますか?

アンケートなのに、意見書くスペース
どこにも作ってくれない存在だよ!

頼むよー!