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【酒話】HEY!盆!

お盆だ。
宗派によって違うが、ご先祖さまが帰ってくるからだよ、なんてことがよく言われる。

本当だろうか?

その説でいけば、普段から仏さんに手を合わせているのは、意味がないことにならないだろうか。ご先祖さまが帰っていないときなんだから。
留守の家に、何度インターホンを押しても、だれも出ないのだから、もはやそれはピンポンダッシュである。

というわけで。
僕なりに、お盆の意味を考えてみた。

お盆だから、ご先祖さまが帰ってきて、供養するのとは違うと思う。
お盆だろうが、お盆じゃなかろうが、いつも、お墓や、お仏壇には、ご先祖さまは眠っていないと考える。

テノール歌手、秋川雅史さんの、「千の風になって」の歌詞中では、お墓には眠っていない。だけど、千の風になって、大きな空を吹きわたっている、と歌っている。

つまり、ご先祖さまは、いつもどこかで、僕たちを見守っていてくれているのだ、という解釈をした。
どこにいるかは分からないけれど、見守っていてくれているご先祖さまに、感謝するため、「代わりに」仏さまに手を合わせる。

じゃあ、お盆ってなに?

お盆になったら、親戚一同が集まる。祭があったり、仕事が休みになったり、家を出ている人も帰省したりして、1つの空間で、お酒を囲んで会話をする。もちろん、お酒を飲まない人もいるけれど。

そしたら、普段、どこにいるのか分からないご先祖さまも、様子を見に来る。
なんか、楽しそうに、みんなでお酒を飲んでいるけれど、なにがあるんや?
みんな笑っているけれど、「酒話〜しゅわ〜」でも読んでるのかな?
なんて具合に。
そういう意味では、ご先祖さまが帰ってくる、というのも、あながち間違いでもないかもしれない。

だから。
お盆だから、親戚一同が集まって、ご先祖さまを供養するのではなく、
親戚一同が集まって、ご先祖さまを供養するから、お盆なのだ。

楽しいから、笑うのではなく、
笑うから、楽しいのと一緒だね。

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