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人事が教えるESで書くエピソード選択のコツ

人事に採用担当を通して1企業の新卒採用を0から10まで丸2年間、携わってきた中で山ほどのESに目を通してきました。年間1,000名以上のESに目を通していると、面接官や人事採用担当の印象に残っているエピソードの傾向が見えてきます。面接官とESを読んで、「どうでした?」と聞くと「こういうエピソードは良いよね!」というESと、「こういうエピソード書かれても評価難しいよね・・・」と胸に刺さっていないエピソードに分かれるのです。
ESで書くエピソードを選択するコツをお教えできればと思います。

1.面接官は社会人フィルターを通してESを読んでいる

ESへ書く内容に悩まれている就活生の話を良く聞きます。例えば、学生時代に頑張ったことと言えば「単位を落とさずに大学の授業を受けて勉強したこと」や「一人暮らしでお金が無いために毎日自炊したこと」など。ゼミやサークル、バイト、部活やビシネスコンクール、インターンで「頑張った経験が無い」と思われている方もいるでしょう。したがって、「あえて」学生時代に頑張ったことを挙げるとすると、「大学の授業における勉強」や「毎日の自炊」を選択されているようです。
これらのエピソードをESで書くと、面接官は「こういうエピソード書かれても評価難しいよね・・・」と考えてしまうケースが多いと思います。面接官の胸に刺さらず、高評価は貰えにくいです。
なぜかと言うと、面接官や人事採用担当者は「社会人フィルター」でESを読んでいるからです。社会人フィルターとは「この人がウチに入社したら・・・」と連想することです。
note記事「最速で「受かりやすいES」を書く方法〜元人事採用担当者がESの書き方教えます〜」にも記載しましたが、面接官たちの目に留まるESは入社後を連想されるような具体的なエピソードです。入社してくる学生を選考するのですから、入社後をイメージするのは当然です。

これを前提とした場合、「大学の授業における勉強」や「毎日の自炊」は面接官たちにどのように映るでしょうか?入社後に仕事について勉強することもありますし、ひとり暮らしの寮に入れば、毎日自炊することもあるでしょう。しかし、やはり面接官たちは仕事をする面で学生たちの入社後を想像したいはずです。
よく「努力したことをアピールできる論理的で具体的なエピソードであれば何でも良い」と言う情報もありますが、私は否定的です。

もちろん「大学の授業における勉強」や「毎日の自炊」などの努力を私個人は否定をしているわけではありません。実行された努力はたいへん素晴らしいものだと思いますが、ESを書くエピソードの選択としては、オススメできないという話です。やはり面接官たちに入社後の仕事しているイメージを持ってもらう、具体性のあるESの方が選考に通りやすいと考えます。


2.大学で頑張ったことに固執しなくていい!?中学や高校のエピソードでもOKな理由

実際に就活をしている学生さんから教えていただいたのですが、とある就活のES指導やキャリアセンターの指導ではESの内容は「大学時代に限定した方が良い」とお伝えしているようです。私は必ずしもそうとは思いません。

中学や高校で努力したエピソードを記載して問題ないと思います。しかしそこには条件が付きます。中学や高校で努力したことをESに書く場合は、「中学/高校で努力したことが、今までの◯◯や△△に活かすことができました」というように現在進行形として伝わる結論にした方がベターです。
面接官としては、中学や高校のエピソードをESや面接の場で披露されても「そこから今まで(大学生活)は他に努力してこなかったの?」と懐疑的な印象を持ってしまいます。そのため、とある就活のES指導やキャリアセンターの指導は「大学時代にに限定した方が良い」と就活生にお伝えしているのかもしれません。
確かに、「大学受験を頑張りました」というES内容だけだと、面接官は「そこが努力のピーク?この3年間は苦労したこと無いの?」と思い、上述した「入社後の仕事しているイメージを持ってもらう」ことは難しいことは想像できますよね?
面接官にイメージしてもらうためにも、大学時代よりも前のエピソードを選択する場合は「結論は現在進行形」を意識しましょう。


3.自己分析でESや面接で通用するエピソードを掘り起こす

ESを書く上でのエピソード選択術(コツ)を上記2つのポイントで説明させていただきましたが、それでも最終的にどのエピソードを選択すればいいか判断に迷うと思います。
私がcoconala(ココナラ)で提供するパッケージサービスには自己分析も含まれています。この自己分析では何をするかと言うと、モチベーショングラフや自分史作成など、時系列とその時々の実行したこと、感情を「なぜなぜ分析」していくものです。ここまで聞くと似たようなことをご自身の中でも「やったことがある」と思われるかもしれません。しかし、この「なぜなぜ分析」は元人事採用担当者と一緒にやる自己分析です。私からの「なぜ」という質問はそのまま面接官たちが聞きたいことだと思います。したがって、私の「なぜ」という問いに答え続けていくと、その回答はそのままESや面接の場で回答として使えることができます。さらにエピソードも「これはESや面接でも通用するエピソードになりそうか否か」を一緒に吟味できるメリットがあります。
この自己分析方法は何回も「なぜ(問い)→回答」を繰り返しますので、時間がかかりますが、一人でやるより時間短縮になると思います。この方法は技術/スキルです。慣れてくればご自身でもできるようになります。しかし、時間が無い方はぜひこういう技術/スキルはお金を出して買ってください。時間短縮にお役立てできると思います。

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