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アルゼンチンでプロになった男の熱い魂 【サッカー大国での「夢」】

サッカー王国アルゼンチンで唯一の日本人プロサッカー選手を知っていますか?

後藤航選手です。

今回は僕たちの「サッカーは夢」に日本人唯一アルゼンチンでプロサッカー選手と活躍している後藤航さんがスペシャルゲストとして来てくれ、お話することができました。

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後藤航選手
1996年4月12日生まれ 鎌倉市腰越出身
日本時代は横浜・F・マリノス ジュニアユースと帝京第三高等学校でプレー。
高校卒業後、アルゼンチンへ渡り、4チームでプレーした後、アルゼンチン3部Almirante bownとプロ契約。

なぜアルゼンチンへ渡ったのか。追い求める夢は何か。

今回はそんな後藤選手が僕たちの質問に答えてくれました!

アルゼンチンに渡り5年が経ち、これまで壮絶な環境で戦いながら、今では日本人唯一アルゼンチンでプロサッカー選手になった今、何を思うのか。

熾烈な環境でも挑戦を続ける後藤航選手の内部に迫った。

後藤航選手の詳細【勝ち負けの重み】は千葉真登の記事でご覧頂けます。

サッカーを始めたきっかけ

「サッカーは兄の影響で3歳から始めた。小学1年生の頃に見たマラドーナのDVDに強い影響を受けたんだ。マラドーナに受けた影響がなければ、アルゼンチンへ行くことはなかったな。
それがなければどこまでサッカーをしていたかもわからない。それくらい大きく影響した。」


今の夢は何ですか?

「夢はBombonera(ボンボネーラ)に立つこと。そして、コパ・リベルタドーレスに出場すること。
1番の夢はボカの選手としてボンボネーラでプレーすることだけど、ボカに限らず、アルゼンチン1部リーグもしくはレベルの高いところでプレーし、ボンボネーラ立ちたい。
ボンボネーラでプレーすることコパ・リベルタドーレスに出場すること。この2つの夢を掲げてるよ。」

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※Bombonera(ボンボネーラ)とは、上記の写真に記されたアルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズのホームスタジアムです。57000人の収容を誇る世界有数の歴史的なスタジアムの1つです。アルゼンチンでは“聖地”とされています。


実際にボンボネーラでプレーしたらどんな気分だと思いますか?

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「多分何も聞こえないと思う。あそこに立ったらもう走るしかないよね。(笑)」


なぜチャンピオンズリーグではなく、コパ・リベルタドーレス何ですか?

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「やっぱり俺の中でアルゼンチン国民に限らず、コパ・リベルタドーレスで戦う国々は、サッカーに対して命掛けてる奴らが1番決めるために闘ってるし、あそこに出たら本当に自分のhuevos(度胸・魂)が試される時かなって思うからかな。(笑)
そんなのを毎年見てるからやっぱりめっちゃかっこいいなと思う!」

※コパ・リベルタドーレスとは?
南米チャンピオンを決める南米において最も権威のある歴史的な大会。南米サッカー強豪国の国内リーグの覇者が多数集まることから、ヨーロッパにおける最大の大会UEFAチャンピオンズリーグに次いで世界レベルの名選手や次世代のスター候補選手が多く出場する大会。
重要な一戦が行われる際には、各国の大統領が観戦に訪れることもあります。


現地アルゼンチンで感じるサッカーの熱

「他の国には他の国の良さがあると思うけど、アルゼンチンは世界的に見てもやっぱり凄いと思う。
アルミランテ(プロ契約を結んだクラブ)はサポーターが入るときは2万人超えするかなり大きいクラブだから、サッカーがみんな上手いのは勿論だし、やっぱりプレッシャーになるよね。
買い物していたらサポーターに囲まれて脅されたこともあるよ。(笑)
試合になかなか勝てなかった時期に「なんでお前ら勝たないんだよ」ってね。(笑)」

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アルゼンチンでの衝撃エピソード

「アルゼンチンだと強盗にあってる時とかがやばい瞬間かな。でも一瞬ホームレスも経験してるからね。(笑)
2日公園で寝てるんだ。(笑)
その時が1番やばいと思ったかな。
前所属していたチームが負けて、もうローカルリーグではやらないってなったの。
それで俺たちが住んでた寮というか借りていた家に住めなくなったんだ。
その時に携帯だけ見られなくて盗まれなかったけど、鞄とか財布とかは全部盗られたよ。」


アルゼンチンに挑戦して良かったと思いましたか?

「良かったよ。アルゼンチンの方が日本にいるより、生きている感じがするよね。
「俺生きてるな」と本当に思う。アルゼンチンのサッカーへ対するパッション的な部分。本当に勝負の世界で生きている感覚だよ。そして一戦一戦の重さをプロになって特に感じたね。勝たないと給料も遅れ始めるんだよ。生活があるから、そういった面でも勝たないといけない。」

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シビアな世界で戦う後藤さんですが、サッカーへの愛や情熱で溢れ、サッカーが大好きな少年と話しているような気分になりました。


よくサッカーを観ますか?

「サッカーを観るとなったらアルゼンチン国内のサッカーばかりだね。アルゼンチンに住んでいた2人(伊達和輝・千葉真登)ならよくわかると思うけど、アルゼンチン国内リーグはやっぱり面白いからね。」

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僕もドイツにいる今も尚、アルゼンチンリーグのハイライトや現地のサッカーニュースを追っています。
後藤さんが言っていたように、アルゼンチンサッカーを観ると本当に面白いです。
アルゼンチンのサッカーへの情熱にのまれ込まれてしまいます。アルゼンチンサッカーでしか味わえない魅力が隠されています。
これが多くの人をアルゼンチンサッカーの虜にしてしまう原因だと僕は思います。


コロナウイルスの影響を受けた今、何を思いますか?

「今はサッカーもないから、やれることをやって準備するしかないよね。」


まとめ

今回スペシャルゲストとしてインタビューにご協力頂いた後藤航さんはとてつもないサッカーへの愛と情熱に溢れていました。

夢を追う為、アルゼンチンでプロになる為、アルゼンチンでの過酷な環境で戦うお話を実際に聞き、驚く程とてつもなかったです。
実際僕もアルゼンチンに住んでいたので、物凄い衝撃を受けました。
アルゼンチンでは日本とは違い、治安が悪い地域でしたら道を歩いているだけで「持っているものを全て出せ」と銃を突き付けてきます。
日本では考えられない程のちょっとしたことでアルゼンチンでは、生死に関わります。

そんな環境でも夢を追い、例え家を失おうとも戦い続け、アルゼンチンでプロ契約まで辿り着いた後藤さんのサッカーへの情熱は誰もが敬意を示すと思います。
生き様から数々の可能性を証明してくれています。
そんな学びのあるお話を聞くことが出来ました。
情熱と共に挑戦を続ける後藤さんの姿は、多くの人へパワーを与えています。僕もパワーを貰ったその1人です。

そしてインタビューの最中、ご自宅で飼われている愛犬を大事にされ、優しく接している姿が印象強かったです。
愛犬の名前はタロ。自身が名付け親だそうです。
そういったところからも後藤さんの暖かい人間性が目に付きました。

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(愛犬タロと後藤選手の実際の写真)

サッカー選手としてだけでなく、人として何より謙虚で明るく前向きなで暖かい人柄が現れていました。

これからも後藤さんのご活躍を心から願っています。

僕たちもサッカープレーヤーとして高見を目指していきます。

今回はご協力いただき、本当に本当にありがとうございました。

後藤航さんでした。

夢はボンボネーラでプレーすることコパ・リベルタドーレスでプレーすること

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後藤航選手
1996年4月12日生まれ 鎌倉市腰越出身
日本時代は横浜・F・マリノス ジュニアユースと帝京第三高等学校でプレー。
高校卒業後、アルゼンチンへ渡り、4チームでプレーした後、アルゼンチン3部Almirante bownとプロ契約。

後藤航さんのTwitter : https://twitter.com/g8k22

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