見出し画像

【今日の一言まとめ】中国からみるビジネスモデル3選③ マーケティングver

1、オーラルケアの「貝医生」 2年間で1000万本を販売した歯ブラシの市場戦略

中国のオーラルケア市場が伸びている。調査会社ニールセンによると、現時点における市場規模は257億元(約4000億円)、今後15年間で口腔ケア、予防及び治療を含む中国のオーラルケア市場は5000億元(約7兆9000億円)を超えるという。

まずマーケットの大きさに驚きました。日本では年率3〜5%程度で伸びているそうです。人口によるスケール感の違いが圧倒的です。

現在の中国では全世代で予防歯科が流行していて、その流れに伴い数多くの商品が生まれた。国産ブランドが乱立し、コモディティ化で競争が激しくなっていてこぞってスペックに差別化を図っていた。しかし「貝医生(DR・BEI)」が、成功した理由は2つ考えられる。1つ目は“ニーズを理解できたのでこだわりを履き違えなかった”。2つ目は“シャオミ(小米科技)の圧倒的ユーザー数”。この2点があったため「歯ブラシ」で勝つことができた。今後は、医療サイドとも連携を築いていき確固たる地位を確立しようとしている。

2、マッチングのミニプログラム「分配対象」が打ち解ける環境づくりを探る わずか半年でユーザー200万人に

「無邪科技(杭州)有限公司(naivetech)」が運営する「分配対象(fenpeiduixiang.com)」は、ミニプログラムで運用される恋愛SNSプラットフォームだ。2018年以降、次々と新しい恋愛SNSがあらわれ、競争は激しくなっているが、共通するのは「つながる、打ち解ける」という課題だ。ユーザーがSNS上で相手を見つけるまでは簡単だが、ほとんどのプラットフォームは「打ち解ける」ための解決方法を見出せていない。

日本人みたいに飲みに行こうとかってならないんですかね?はたまた中国人は会うことがゴールになっているのでしょうか…

中国でのSNSのメインターゲットは「95後(1995~99年生まれ)」とされており、先日の記事でも書いたんですが内向的な方が多く、それは恋愛においてでもかなりの奥手なんですが好奇心は人一倍のようです。

「分配対象(fenpeiduixiang.com)」は、彼らに恋愛を成就させるために、コンテンツを用いて2人の【共通体験】を作り仲を打ち解けさせました。コンテンツ自体日本の恋活バスなどの様にデート感をもろにだすものではなく、あくまでも日常で行えるつまりスマホ上で行えるものを提供、好奇心が強い彼らを飽きさせることなくリピート率を保っている。

3、「オヤジの酒」が一転  白酒新ブランド「江小白」「喬治巴頓」が若者に受けた理由

中国ではビジネス接待の席に欠かせない「白酒」。コーリャンなどを原料とした蒸留酒だが、現在、白酒市場は7000億元(約11兆2000億円)規模に達しており、年平均成長率は8年連続で9.5%を維持している。消費者の年齢層は1970年代生まれが40%、1980~1990年代生まれが26%で、主な消費者は45歳前後だ。

お酒を飲まなくなることはないし、質での差別化は価格帯では難しいため、喬治巴頓は「白酒」についてたイメージを壊すためにコンテンツマーケティングを用いた。威厳の象徴でもあったものを、より身近に寄り添うものとし、オンラインで認知を促し、オフラインでの購入路線に舵を切った。その際に、中国の中間層の思考に合う様にパッケージを洗練感を残しつつコンパクト化し手に取りやすいように改良した。

つまり、チャネルは同じだが白酒とは異なり“威厳”ではなく“洗練”をユーザーに届けるブランディングをした。

以上になります。お読みいただきましてありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?