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同調圧力という緩やかな首輪を締められて。

コロナウィルス(COVID-19)が世界を席巻している中、一連の国内の動向を見ていると色々と思うことがある。
僕らは緩やかな同調圧力という名の首輪を締められて生活しているのだなぁと思ったり。

原料供給先が中国のため、トイレットペーパーが輸入されなくなるというフェイクニュースが出回った。
すぐにそれはフェイクであることが拡散されたが、今なお買い占めがあり店の棚からはトイレットペーパーの姿が消えて無くなっている。

嘘って分かってても、誰かが買い占めている姿を見ると不安になる。
恐怖連鎖みたいなもので、分かっているのに不安が解消されないことにより自分もトイレットペーパーを探し求めてしまう。同調圧力は麻薬なのだろうか。

また、休校の話題についても思うことはある。
僕らはガイドラインがないことに不安を覚え、政府を非難することがある。政府は何をしているんだ。対応が遅い。と石を投げる。
これについては一つの意見として捉えるので問題はないかと思うのだが・・・。
ただ、休校という判断をトップが下すと、ああだこうだと問題をさらに露呈する。
別に僕は現政府を支持するということではない。
なんだかんだ「答え」を求めている社会の同調圧力が怖いだけだ。
対応が遅いと石を投げる。休校なんて馬鹿げていると石を投げる。何をしてもどの方向性でも石を投げる。

石を投げつつも方向性が決められたことにより「従う」
僕は少し従いつつ安心しているのかもしれないなと思っている。政府がこうしたという言い訳ができたからだ。

僕らはいつからか誰かに答えを決めろと叫び、そして出た答えに文句を言いながら従い安心している。

同調圧力という名の緩い首輪を締められて、みんなと気持ちは一緒だと叫び、誰かがやった道を文句を言いながら歩む。

働き方改革と政府が掲げて初めて僕らは残業問題から少し解放された。それは僕らが文句を言いながらも残業ありきの世界で生きていたに他ならない。いつでも文句は言えたし、行動を起こせただろう。ただ、生活の為、家族の為、表立った行動はNGだと思ってしまっていた。

男性の育児休暇を取得することへの障害も多い。これも権利はあるが執行する勇気がないことに他ならない。僕らは首輪を引きちぎれない。

こういう世界に生きていると思っていた。
大勢は怖い。

ただ、僕らの良さもよく見える。
オンラインの有料講座を開放したり、コミュニティとしての場所を開放したり、自分たちができる自分たちなりの「人助け」を頭をひねって考えている。
この暖かさは救いだと思う。

何かに文句を言うことはできるが、その状況を受け入れてから、自分たちでできる立ち回り方や行動の起こし方ってのがあると思う。

メディアも悪い。感染拡大ばかりを表立って報じる。
ポジティブなニュースを大々的に流すべきだ。何人回復して元気だと。
回復した人の笑顔を流すだけでも大きな安心になる。

余計に症状を悪化させたり、無闇に不安を煽ったりすることで
僕らは僕らの首を締めていると思う。

同調圧力を感じる以上に、僕らがつながっているコミュニティの暖かさを感じると共に、助けあえることを自覚して向き合えることを祈る。

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