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京都の野外彫刻フィールドワーク 『光る君へ』
大河ドラマ『光る君へ』の影響で紫式部ゆかり地に多くの観光客が訪れている。宇治もそのひとつで,源氏物語の最後の十帖(「宇治十帖」)の舞台は宇治の地だ。物語の最後は「夢浮橋」で終わっている。その宇治川に架かる宇治橋のたもとに,紫式部像がある。この像は石像で2003年に設置された。この像も観光客には人気で,像とともに記念写真を撮る人が並んでいた。十二単の衣が波うちながら重なっている姿が印象的だ。額が大
もっとみる野外彫刻フィールドワーク in 横浜⑪
横浜市中央図書館は,JR桜木町駅南口から野毛山動物園に行く坂道の途中にある。この図書館には何度か行ったことがある。館内には佐藤忠良の「冬の像」など何点かのアート作品が展示されている。それらとは別に,今回大階段下のベンチに新たに作品を見つけた。すぐに柳原義達の鳩だと気づいた。以前は車で来て,違う入口から入館したために気づかなかった。
ベンチの鳩に気づき,その周辺を見渡すと他のベンチや塀にも鳩の作
野外彫刻フィールドワークワーク in 横浜🔟
京都から深夜の高速バスに乗り,早朝に横浜駅に着いた。まだ出勤前の時間帯なので構内の人出も少ない。この日はモーニングの食べられるところを探して駅の西口に出た。そこでこの像「FANTAISIE」に出会う。作者は井上信道,横浜ゆかりの彫刻家で横浜市内に何点か作品が設置されているとのこと。
野外彫刻はその時の季節や気候でずいぶんと見た時の印象が変わるときがある。この像を見たのは早朝で小雨も降っていて,
野外彫刻フィールドワークワークin 横浜9⃣
横浜の大通り公園でロダンの作品「瞑想」に出会ったのには驚いた。遠くからその像を見かけて,すぐにロダンの作品だと確信したが,ここにロダンの作品があるとは知らなかった。そのときはじっくりみることができなかったので,再び大通り公園に来てこの作品を見ることにした。また,ヘンリー・ムーアの作品もあるというのでこちらも見に行くことにした。
ロダンの「瞑想」(「LA MEDITATION」1885年)は大通
京都の野外彫刻フィールドワーク99
『水平社会への道標』2003年 佐野 賢設置場所 : 北区下総町5-1 (京都府部落解放センター)
野外彫刻にはそれぞれに設置されている理由がある。歴史的な偉人の住居跡やゆかりの場所であったり,公共的な施設の象徴として設置されたもの,商工会議所などの何周年かの創立記念として建立されたもの,個人の寄贈によるものなどそれぞれの経緯も一様でない。
この作品「水平社会の道標」は題名からもわかる
京都の野外彫刻フィールドワーク植物園2
京都府立植物園は,今年で開園100周年だという。この植物園内には現在13の彫刻作品が野外に設置されている。この植物園に野外彫刻が設置されるようになったきっかけは興味深い。また設置されている像は女性の裸婦が多いのも興味深い。着衣の女性像もあるがこちらは比較的最近に設置されている。北山門から入園すると右と左に着衣の女性像が二体ある。この時期には春の花々が像の周辺に咲き女性像がより魅力的に見える。市街地
もっとみる野外彫刻フィールドワークワークin 横浜8⃣
元町から山下公園に向かっていくと,左手にフランス橋が見えてくる。この手前を右に登っていくと港の見える丘公園に行ける。この港の見える公園入り口に抜ける手前に小さな広場がある。この像はそこに立っている。石台には『AURORE』の文字が刻まれている。それ以外に記されたものは見つからず,この裸婦像についての情報が得られなかった。この周辺には旧フランス領事館公邸遺構やフランス橋があり,この辺りはフランス山地
もっとみる京都の野外彫刻フィールドワーク98
『宇宙の時間』2000年 野村 仁
設置場所 : 河原町御池交差点
市役所の東南角にこの『宇宙の時間』がある。京都市の御池通シンボルロード「アート空間創生事業」のひとつとして設置された。時計塔「ゴールドリング・煌(きらめき)」と「星の誕生」から構成されている作品だ。夜にこの辺りを通ることがないので,照明や投影される映像によってどのように見えるのか,また機会があれば見に行きたいと思う。
昼
ちょっとスケッチ in チェンマイ🔟
ちょいすみinチェンマイもそろそろ終わりに近づいて来た。今日は午前中はゆっくりして、午後からまだ行ってない寺院を巡り、夕方からはナイトマーケットに行って晩ごはんを買って帰ることにした。
チェンマイは食事は安いのだが、移動するのに結構お金がいる。ソンテウもトゥクトゥクも2年前より高くなっているように思う。円安のためか。それでも安いと言えば安いのだが、何回も乗るとそれなりにかかったりする。
チェ
ちょっとスケッチ in チェンマイ⑨
チェンマイのナイトマーケットは何ヶ所かある。チャン・クラン通りのナイトマーケットが有名で、通りに沿ってお店がたくさん出る。また、通りから横道に入ると飲食の屋台やらライブをやっているところが何ヶ所かあり賑やかだ。
滞在している近くのメーカー運河沿いでもナイトマーケットがあるようなので夕方行くことにした。
日が沈む前だったので、これからそろそろ準備しようか、といった様子だった。まだ、店は開いてい
野外彫刻フィールドワーク in 横浜6️⃣
横浜はいろいろな顔を持つ観光地だ。この像があるところは、みなとみらい地区。うつくしく整備され、近代的なビルが建ち、オシャレなカフェなどがある。関内や中華街、元町とはまた違った魅力的な地区だ。
横浜三井ビルゲートプラザの入り口にあるのだが、巨人が忽然と立っている印象だ。目鼻もないような顔だが、ビルの間から太陽の光を受け全身にエネルギーを蓄えているようにも見える。作品名はGrow。この街とともに成
野外彫刻フィールドワーク in 横浜5️⃣
中区日本大通りに新聞博物館がある。そこに「新聞少年の像」がある。この像の設置は平成16年で、制作者仙台出身の彫刻家翁朝盛(明治生まれ、1968年没)。複製第一号と記されている。もとの像は1957年制作か(詳細は不明)。
1958年ごろにいくつかの「新聞少年の像」がつくられ各地に設置されている。京都の円山公園にもある。こちらは朝倉響子の制作。山田太郎が「新聞少年」を歌ったのは1965年だ。このこ
野外彫刻フィールドワーク in 横浜4️⃣
横浜の関内に佐藤忠良の作品がある。ここは伊勢崎町ブルースに歌われた場所。今はファミリーでショッピングも楽しめる場所になっている。しかし、飲み屋さんが多くディープなところだ。
そんなところではじめてこの「若い女」(1978年設置)を発見したときは、かなりびっくりした。この場所に何故この像があるの!?、という感じだった。さらに驚いたことがあった。この女性像のお尻に防犯カメラ作動中の黄色いステッカー