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23.怪我はしてもいい

私自身、怪我が多い選手だったからこそタイトルのように「怪我はしてもいい。」という考えを持っています。

もちろん、現役選手である以上怪我はしない方がいいですし、キャリアの中では大変なことです。が、、、別にしてもいいんです。

これを読んだときに「いやいや、しない方がいいでしょ。」と思われる方が多数だと思います。

しかし、怪我や手術をたくさん経験してきた私だからこそ間違いなく1つだけ言えることがあります。

それは「怪我から学べる事、得れるものはたくさんある」ということです。

以前、元プロサッカー選手(日本代表)と話していた時、彼も「得れるものはたくさんある」と、全く同じことを言っていました。

では、何を感じ、学び、得られるのか。私個人の経験を書きます。

①怪我をすると色んな感度が高まる

怪我をすると、怪我に対してもそうですが、色々見えてくるんです。

今まで、ただ選手として結果を出すことだけにフォーカスしていた日々の中で、急にプレーができなくなってしまう。

ただ、自分がプレーするにあたって色んな人が協力してくれて、色んな人たちのパワーやエネルギーを貰いながらプレーしていたんだなと、今まで気づけなかった色んなことに気づけました。

歩けなくなる、膝が曲がらなくなる、目が見えなくなる、鼻で呼吸ができなくなる。当たり前だったことがすべて閉ざされ、当たり前では無いことに気づくと、色んなことに「感謝」の気持ちが芽生えます。物事を客観的に見れるようになりましたね。

②新しい取り組みをする

怪我を治すために色々なことに取り組みだしました。治療方法、トレーニング方法、私生活や食事の改善、睡眠の質の向上等。。。

そして、その中で失敗もあれば成功もあり、気づけばリハビリの仕方やトレーニングの仕方、この怪我に対してはこういったアプローチの仕方がいい。なんてことまで自分でわかるようになってました。

怪我したからこそ、色んな取り組みをして失敗も成功も実践知を得ることができました。そして、強くなって戻ることができたんです。

③新たな出会いがある

私は元々、人見知りな性格で、空手関係の交友しかありませんでした。
しかし、怪我をきっかけに「色んな人と話す」ようになりましたね。

怪我したからこそ出会えた人もいますし、色んな人と話して色んな考え方や価値観にも触れるようになってエネルギーを貰いながらリハビリに励んでいました。

空手空手した交友関係だけだとどうしても自分が知っている価値観や考え方になりがちで、、、先にも述べたように新しい取り組みをすると、そこには新しい景色があり、新しい出会いが待っています。
このことに20代前半で気付けたことは凄い良かったですし、怪我のおかげですよね。

おかげさまで、今では空手界含め、それを超えた広い交友関係を持つことができています。

④人として成長できる

私がよく言う言葉なのですが、経験や出会いが人を作り、成長させてくれます。

怪我をマイナスなものだけで捉えてしまうのは凄いもったいないです。

なってしまったことはもう受け入れるしかなく、その状況下で前向きに過ごし、より強くなった姿で戻ればいいんです。

「強くなる」それは競技面だけではなく人としても強くなって戻ってほしいです。

怪我している現役選手や挫折の中で苦しんでいる選手は、その状況の中だからこそ学べることや得れるものもたくさんあるので前向きに頑張ってください!

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