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〇組織の思考を介護にいかせていますか?(訪問介護編)〇

訪問介護編です

大きな組織になればなるほどと思われるかもしれないが、小さな組織は、介護保険の仕組みと実際の収入とのはざまで経営の問題から、閉店や倒産に追い込まれているのかもしれないと日々思う。
(引用)2024介護保険等の制度改正と、この業界に関する最近の雑感(という割に長文(笑))
「在宅に何をもたらすのか」より

②収益の基礎となるもの見直し
改正は職場にとって、試される力量=試験 という発想をもてるかどうか。おおむね、「はー」とか「やってられねー」って。だけどねえ。働く方のモチベーション・働く方のガッツの醸成をうまくここに結び付けることができるかということが重要

・資格や能力の計画的なアップ。
・介護の質
・リーダーの質
・組織の評価
などなど、今務めている訪問介護事業所の課題は冷静に見つめ直すことが必要。
(引用終わり)

〇収入の全体像を考えられているか

前提として、サービス提供責任者一人当たりの担当利用者数は常勤で40名という上限がある。この上限は金額ではないので、
・スタッフがいまできる介護技術の状況分析
・スタッフが適正に働ける時間数(いざという時の余力も含めて)
・非常勤への賃金状況(扶養などの面もある)
・お客様の居住地や希望時間、内容
などなどを加味しつつ
会社として月々いくら必要ということも並行してか・・・
しかし、これは目先の現実なわけです。先を見据えての取り組みも各所に織り交ぜていかなければ

〇働く方のモチベーション・働く方のガッツの醸成とはなにか

気が付けば、仲良しグループ、気が付けば、職場お茶飲み友達。気が付けば、そこで、常勤や職場はたまた利用者の愚痴大会なんてことは介護の現場ではアルアル的。いまやSNSなども発達しているので、あっという間になのです。もちろんそういう場所や空間はある程度必要です。でもね。非常勤でも常勤でも、専門職だよねというところが重要です。
専門職が、専門職たる状態になるのに「研鑽」は重要な意味を持ちます。それを仕事としてやるのがいいのか、それとも、仕事を離れたところでやるのがいいのかということを考えるとなかなか一歩が踏み出せませんが、いくつかのステップはあるとみています
①基礎から軽い応用までは→職場の役割
②少し難しめの応用から次のステップへ引き上げるようなもの→自主勉強会的な役割、
③①②を踏まえた個人のステップアップ→資格試験などへのチャレンジがその役割

〇非営利でない限り・・・収支は黒字に限る

非営利であれば、必要経費を差し引いたものすべてを、スタッフに還元できるかもしれない。しかし、大多数の介護保険にかかわってい事業所は「公的な営利事業」なわけですから利益がないとなのです。
しかし現場は
「私は金もうけのために介護をするんじゃない」
「私はお客様に寄り添った仕事をする優しい職員」
が、みんなの核心的本音。
そこで大事な要素になってくるのが
・資格や能力の計画的なアップ。

なのです。
介護を提供する一人一人のスタッフが、確実に着実にこれに向かって進むことができていれば、いずれ収入アップにつながるのです。そこから還元されるものも増えるわけです

①基礎から軽い応用までは→職場の役割

ある事業所さんがOJTに自身を含めて3名のスタッフを連れてこられたことがあります。それがいいかどうかはおいておくとして「チャンスを生かす」という面では、グッドジョブ!!
です。こういうことの積み重ねが、仕事をお願いしているケアマネ事業所の評価(・組織の評価・リーダーの質・介護の質)につながると思います
いくつかの同じ規模間の事業所をもっておられる会社に所属されている場合は、どういう売り上げの中身になっているかから分析ができることもあるでしょう。←ポイントです

②少し難しめの応用から次のステップへ引き上げるようなもの→自主勉強会的な役割

必ずしも訪問介護ではないが、ある事業所さんでは、月に1回は事業所の垣根を超えたケース検討会をしていて、そこに参加するのは負担は大きいが、成長できると言っていた方が以前いらっしゃいました。もちろんそこの事業所さんには、地域でも一目おかれるご意見番かつリーダー的な方もいらっしゃるところでしたので、そういう方の導きと、それに賛同する組織やその組織の体力があれば、できるのかなと思うところもありますが。そうでないところは指をくわえていいなーって言っているばかりでは成長はない。

どんな場が本当は必要なのか

まずは、
「リーダー的な立ち位置の方の、初心を取り戻す場」
であったり
「そこで一種「禅問答」のように考える場」※結論を出さなくてもいいと思います
そして、
「今日はこっちのリーダーの課題を取り組む」というような場
があるといいのではないかと考えています。
時間は無制限にあるわけではないし、
どう始めるか
どう負担をすくなく継続できるか
というようなことも重要な要素でしょう。

その結果
①②が確実に回っていくような体制になれば、おのずと収入もアップ。働くモチベーションもアップ。事業所やそのリーダーのもとへ、その事業所やそのリーダーが欲しいと思っている仕事が、寄ってくるようになるでしょう

コロナ禍は、実現の可能性を広げている

再度同じことを書きつつ、
「リーダー的な立ち位置の方の、初心を取り戻す場」
であったり
「そこで一種「禅問答」のように考える場」※結論を出さなくてもいいと思います
そして、
「今日はこっちのリーダーの課題を取り組む」というような場
があるといいのではないかと考えています。
時間は無制限にあるわけではないし、
どう始めるか
どう負担をすくなく継続できるか
というようなことも重要な要素でしょう。ここ数年のコロナ禍で、本当に対面してそれをしなければならないかということについては、zoomやラインのグループ通話機能などなどの活用など、簡便に行っていくツールのハードルも下がりました。

私のことを長年知っている人は、またあんなことを言いだしたと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)なのですが、やはり、何度も何度も失敗しているけど、いずれかは成功につながり、いい循環になればと思うところです

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