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#ブラッドベリ1000日チャレンジ
ふと思うことありて蟻ひき返す【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0190】
【短編小説】どこであれそれが見つかりそな場所で/村上春樹 ○
唐突に高層マンションの階段で姿を消した「夫」。その男性を探すために階段に通い、様々な人と話をする「私」。
夫はなぜか仙台で見つかる。私の捜査は何の意味があったのか、私には理解できなかった。文章も村上さんらしい感じで、奇譚というよりも、いつものヤツという感じ。
【詩・俳句・短歌・歌詞】ふと思うことありて/橋間石 大岡信 ◎
「ふと思う
地虫が鳴き始めていた【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0189】
【短編小説】ハナレイ・ベイ/村上春樹 ○
若くしてサメに命を奪われたサーファーの母親の物語。事故があった場所に10年以上通うものの、母親には息子の姿は見えず、サーフインをしに来た別の若者たちには見えたという。なぜ息子は、母の前に立とうとしないのか。その謎は解かれぬままで終わる。この小説は、映画にもなっているようだ。
【詩・俳句・短歌・歌詞】地虫出て/上野章子 大岡信 ○
「地虫」というと、中上健
私たらは啓示を待つべきなのか?【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0187】
【短編小説】情緒不定定の五つの徴候/リディア・デイヴィス ○
車の料金所で、どの硬貨を出すべきか迷い、どうしても決められないくらい、生きるのに戸惑っている主人公。その戸惑いを解消するためにも、彼女は啓示を待っている。自分が意志するだけで、世界が変わっていくほど単純ではないだろうが、誰かに指し示されるのを期待していても、それはかなわないんじゃないかと思う。ある意味、自意識が暴走していると感じた。
魂の世話をする【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0186】
【短編小説】靴下/リディア・デイヴィス ○
靴下を通して、元夫のことを思い出す。今や距離がある人との、そうした象徴的なものが誰しもあるかもしれない。ただ、そんな自身の思い入れとは別に、やはリコミュニケーションが生まれ、何か行き違いのようなものを感じるかもしれない。そのズレに疲れながら生きるしかないのだろろか。
【詩・俳句・短歌・歌詞】船出/辻征夫 △
そこそこ長い詩であるが、描かれている状況が良
人生は短く、思索は果てない【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0185】
【短編小説】年寄り女の着るもの/リディア・デイヴィス ○
「年寄りになっておかしな服を着るのを、彼女は今から心待ちにしている」という。筆者の登場人物は、いつも共感しづらい志向や性格である。今回は、老いることがテーマにあるようだが、どうしても共感していない人物の考えや行動だから、自分の中に入ってこない。これがもしがすると大衆であり、リアルなのかもしれないが、中々飲み込めないのが現実である。
【詩・
この人生が存在している驚き【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0184】
【短編小説】問題/リディア・デイヴィス △
XやYと名づけられた多くの存在が示され、それぞれの関係が語られる。論理式験のような文であるが、普通に読んでいては、その間係性はほとんと理解できないだろう。Zなどの記号であるし、ここで物語は展開されないから、読む気も失ってしまうのだった。
【詩・俳句・短歌・歌詞】ちちんぷいぷい/川崎洋 ○
「ちちんぷいぷい」は、自分が子どものころ、また育てている子どもが
にじはきれいだが、はかない【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0183】
【短編小説】安全な恋/リディア・デイヴィス
書籍では、わずか5行の超短編小説。息子のかかりつけ医に恋をするという女性。とても情熱的なたぐいの恋だったというが、二人を隔てる障害によって、安全でもあったという。つまりこれは、気持ちはあっても、具体的に発展しないと言いたいのだろうか。人の心の真実と、とっている行動は、また別であるというのはわかる。
【詩・俳句・短歌・歌詞】にじ/川崎洋 ○
全体的にポジ
走ったり、歩いたり【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0182】
【短編小説】コテージ/リディア・デイヴィス ○
「1 いっぽう、そのいっぽう」と「2 リリアン」で構成されているが、1で描かれている人物が、リリアンであるかどうかははっきりしない。違う人物であるとすれば、なぜ2つが並べて示されているのだろうか。そして、1も2も、どちらも幸福じゃなさそうに見える。もちろんドラマもない。ただ、そうした人生がもしかしたらリアルなのかもしれない。
【詩・俳句・短歌・歌詞
現象に断絶はない【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0181】
【短編小説】メイド/リディア・デイヴィス ○
ホラー小説のような奇怪な設定。主人公の見た目が悪く、肌はヒキガエルの腹の色だという。母親もやや奇妙で、折り合いも良くない(筆者の描く母と娘は、大体仲が良くないのだ)。また、メイドとして仕えるマーティン様はマスクをかぶっていて、顔が見えなかったり。そして、あちこちのディスコミュンケーションだけが書かれていた。
【詩・俳句・短歌・歌詞】くるあさごとに/岸
女はいっそ自分のことを愚かな男と呼びたいと思う【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0180】
【短編小説】昔、とても愚かな男が/リディア・デイヴィス ○
「女はいっそ自分のことを愚かな男と呼びたいと思う」とあったり、人間の自己同一性を超え出た表現が散見され、ちょっとした異空間に迷い込んだ感じがするだろうか。ただ、作品の意図やメッセージはなかなか理解できないでいる。よく分からないが、生きることの難しさや生きづらさを語りたいのか。
【詩・俳句・短歌・歌詞】アランブラ宮の壁の/岸田衿子 ○
ア
よくわからないが続く【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0179】
【短編小説】フランス語講座 その1-Le Meatre/リディア・デイヴィス △
語学講座の体裁で、記述が進む。ただ、フランス語については、ほとんどわからないこともあり(外国語がとにかく苦手)、内容がほさんど入ってとなかった。現代的なアプローチだと思うが、やはり普遍性はないように思うので、私自身はあまり肯定的にはとらえられない。
【詩・俳句・短歌・歌詞】オイノリ/阪田寛夫 △
カタカナだけで構成
ああめん そうめん ひやそうめん【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0178】
【短編小説】セラピー/リディア・デイヴィス ○
セラピーに通う女性。彼女自身にとって、重大かもしれない出来事はあるのかもしれないが、小説らしいエピソードがあるわけではない。いつも通り、ややネガティブな記述が淡々と続く。そして最後は、「それを決めるのは、たぶん私ではないのだろう」で終わる。もちろん人生は、自分の意志だけで成立するわけでなないが、それでも哀しい気分になるのだった。
【詩・俳句・短歌・
生(ある)と死(ない)とはどういうことか【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0177】
【短編小説】母親/リディア・デイヴィス ○
女の子の行動に対して、いつも~だったらよかったのに、と言う母親。正直、こんな母親いるのかなと感じてしまう。最後には「でも水遠に眠ってしまえばかったのに」とまで言う。娘を愛せない母親を描きたかったのだろうか、それにしても、全く救いがなく、読み手は突き離された感じしかしないのだった。
【詩・俳句・短歌・歌詞】どじょうだじょ/坂田寛夫 ○
どじょうをユーモラ
時間を超越するのが言葉の価値【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0176】
【短編小説】姉と妹/リディア・デイヴイス △
この短編は、誰かの具体的な家庭の物語ではなく、家庭一般について書かれているよう(それだけで、小説ではないと言えるのかもしれない)。家庭には、男子が必要で、息子の方が喜ばれると語られたり、姉妹は大きくなってきっと仲違いすると、十把一絡げに説明されるが、あまり納得感がないまま終わってしまった。
【詩・俳句・短歌・歌詞】ゾウ 2/まど・みちお △
ゾウとノ