私たらは啓示を待つべきなのか?【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0187】

レイ・ブラッドベリさんが、「クリエイティブになるには、三種の読書を1000日続けよ」と仰っていたということで、短い物語(短編小説)、詩・俳句・短歌・歌詞、論考と三種類のテキストを毎日読みます。そして、何を読んで何を感じたかを、備忘録的に記録しています。

【短編小説】情緒不定定の五つの徴候/リディア・デイヴィス ○
車の料金所で、どの硬貨を出すべきか迷い、どうしても決められないくらい、生きるのに戸惑っている主人公。その戸惑いを解消するためにも、彼女は啓示を待っている。自分が意志するだけで、世界が変わっていくほど単純ではないだろうが、誰かに指し示されるのを期待していても、それはかなわないんじゃないかと思う。ある意味、自意識が暴走していると感じた。

【詩・俳句・短歌・歌詞】「し」をかくひ かぜみつる/工藤直子 ○
タイトルの「し」は「詩」でよいのだろうか。また、言葉の中に出てくる「おれ」は「かぜみつる」なのだろうか。状況や設定がややあいまいに見えるので、かっちり理解するのは難しいが、書かれている言葉の内容は、泣いているミノムシを、そよ風で揺すって、笑顔で眠らせるという暖かなものである。

【論考】魂を味わう/池田晶子 ○
例えば、私がここにいること、存在することは有り難く、奇跡的なことだと筆者はいう。また、人と人との出会いも、奇跡であると語る。確かにそうだ。親を選ぶことは出来ないが、たった一つのこの男女の子として生まれ、別の男女ではなかった。だから、それは非常に有ることが難く、感謝の気持ち、ありがとうにつながるのだ。

このエントリーは、下記からの転載です。
https://kazuhiq.com/20230609/bradbury0187/

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