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だから僕は、川崎フロンターレのような会社を創りたい

ナレッジ共有ツール「Qast」を運営しているanyの吉田です。
1年前従業員が1人だったことを考えると、今は頼もしいメンバー10人になって、ようやく会社として次のフェーズを迎えた1年でした。
直近2年は、1年間の振り返りブログとしてnoteに書いてきましたが、今年はメンバーも増えたので、未来のことについて書こうと思います。

何を隠そう、僕は生粋のサッカー生まれ、サッカー育ち、そして今も1人のサッカーファンです。
サッカーとビジネスの共通点は多いので、今回は僕の大好きな川崎フロンターレになぞらえて「どんな会社を目指すのか」に触れてみます。

圧倒的な結果で記録を塗り替えた今シーズン

今シーズンのJリーグ、様々な記録が誕生しました。
リーグ最短優勝、最多勝利数、最多勝ち点、最多得点数、ベストイレブンのうち9人が1クラブから・・・全て川崎フロンターレが成し遂げた業です。
新型コロナにより、一時リーグが中断したり、無観客での試合が行われたりと、イレギュラーなシーズンだったにも関わらず、誰がどう見ても圧倒的な成績を残しての優勝です。おめでとうございます。

近年のJリーグは実力が拮抗していて、1年前はJ2だったクラブが翌年J1で優勝したり、格上格下の概念がなく、どこが優勝するかわからない世界的に見ても稀な面白いリーグでした。
2017年に初優勝した時期からフロンターレは魅力的なサッカーをしていましたが、ここまで圧倒的な実力を見せつける程ではありませんでした。

では、何がフロンターレを強くしたのか、なぜ経営者として理想の組織がフロンターレなのか、少しずつ紐解いていきます。


見ていて楽しい、プレーしてる選手も楽しいサッカー

フロンターレのサッカーは、見ていて楽しい、プレーしてる選手も楽しいサッカーです。自分たちでボールを保持し、細かなパスをつないでキレイに相手を崩して得点を多く取る。10年程前のバルセロナやスペイン代表が世界を席巻していたような攻撃的なスタイルです。

見ている側は「次はどんな攻撃が見れるのか」「今日は何点取って勝つんだろう」とワクワクします。
これはやろうと思って簡単にできるものではありません。1人1人の圧倒的なスキルと、イメージが共有されてるからこそなし得る業です。

そして、「プレーしてる選手たちも楽しめる」というのもポイントです。
プロになると、勝つために手段を選ばないクラブも多数存在します。相手のエースを削ったり、超守備的に守りを固めてセットプレーで1点取る等、勝ち方は監督の考え方に依存します。
でも、サッカー選手になった人は皆「ボールを蹴るのが楽しい」「ドリブルで相手を抜き去るの楽しい」「得点を取るのが楽しい」というのがサッカーを始めた原点です。
そんな子供のような感覚のままサッカーを続けられるのが、優秀な選手がフロンターレを選ぶ理由の一つとして挙げられます。

会社に置き換えると、顧客、株主等のステークホルダーが見ていて応援したくなる会社、そして社内のメンバーが「働いて楽しい」と思える会社を創りたいということです。


日本代表は0人、絶対的エースに頼らない組織

今シーズン圧倒的な成績を残したフロンターレですが、国内組を含めた直近の日本代表(A代表)に呼ばれている選手は1人もいません。(※各年代や過去の代表経験者はいます)
もちろん1人1人の能力は高いですが、例えばヴィッセル神戸のイニエスタやバルセロナのメッシのような超人的なスター選手を抱えているわけではないのです。

それでも、年間アワードでベストイレブン候補に13人が選ばれたように(※例年は多くても1クラブから4〜5人)、誰が出ても質を落とすことなく、競争力を保ったままサッカーができるのが今年のフロンターレの強さです。

今年の9月、anyはMVV(ミッション/ビジョン/バリュー)合宿を行いました。そこで決まったバリューの1つ目が「集合天才」です。
「1人の天才の出現を待つのではなく、組織のメンバーの才能を結集することで1人の天才を超えていく」そんな考えで生まれた集合天才と、今のフロンターレが重ならずにはいられません。

自分を含めて、anyにはアメリカでMBAを取得して、GAFAに入社して、コンサル会社で上り詰めて・・・のようないわゆるキラキラキャリアのメンバーは現状いません。
それでもメンバーが結集してそれぞれの得意領域を活かし、同じ目標に向かって邁進することで、圧倒的な結果を残せると信じています。
よく言う「1+1が3にも4にもなる」組織を、本気で作り上げていきたいと思います。


個人のスキルと献身性

スター選手が存在しないフロンターレですが、個々人のスキルは高いです。
ここで言うスキルとは、サッカーの基本中の基本である「ボールを正確に止めて蹴る」技術です。
これをスペースがない密集地帯でも、トップスピードで走っている最中でも、90分走りきって疲労困憊の中でもやりきれる選手は、実はプロの中でもそう多くはいません。
この基礎が土台としてある上に、ドリブルやフリーキック等の個人技が活かされています。

ビジネスに例えると、「自分で考えて動く力」や「コミュニケーション能力」等が超土台となる基礎の部分。そこにプラスアルファで開発力やマーケティング戦略、交渉のテクニック等が付随するものだと思います。

そういう意味で、anyとして採用したいのは、スター選手ではなくても、ビジネスマンとしての基礎スキルの高さと、その人ならではの武器を持っているのか、という点になります。

さらに言うと、バリューフィット。「チームシップが根付いた世の中に」をビジョンに掲げるanyは、個人のために働くよりも、チームのために働くことが結果的に個人にも返ってくる、という考え方を大事にします。


新人とベテランの融合

フロンターレのメンバー構成は、会社の組織としてもお手本のような構成です。
シーズン途中に今期での現役引退を発表し今年で40歳を迎えたMF中村憲剛を始め、34歳のMF家長昭博、GKチョン・ソンリョンらベテラン選手を筆頭に、谷口彰悟、大島僚太、小林悠等の中堅、さらには大卒ルーキーの三笘薫や旗手怜央等の若手も中心選手として活躍したシーズンでした。

年齢が近い人同士で価値観を一致させるのは比較的容易ですが、前後20歳離れた中でも同じビジョンを描き、ベテランがビジョンとノウハウをしっかりと若手に伝え続けたからこそ、今のフロンターレがあるのでしょう。

会社としても、熟練のベテランだけに頼りすぎず、かと言って若手の勢いだけでもないバランスの取れた組織にしていきたいと思います。
そして、世代を超えて目指すべき方向性に一貫性をもった組織にしていきます。


3-0で勝っていてもATに4点目を狙いに行く姿勢

今シーズンのフロンターレは強すぎるあまり、後半30分をすぎると3点差や4点差がついて勝敗が事実上決している試合も多くありました。
それでもフロンターレは攻撃の手を緩めません。これが見ていて気持ちいいサッカーの要因の一つです。

一般的には、3点差がついたら守備の強度がゆくるなったり、ボールを相手コーナー付近に持っていって時間稼ぎをするチームが大半です。
フロンターレは点差が何点あろうとも、常に「もう1点」を狙いに行き、試合が始まったばかりかの形相で相手ボールを奪いにいきます。

「勝って兜の緒を締めよ」ということわざがありますが、これを実践し続けています。
ビジネスに例えると、数字目標を達成して安心するのではなく、目標以上のより高い数字を全員が目指し、結果を残した後にも「もっと良い方法はなかったか」を突き詰めるということです。

チームや個人の目標設定は常に高く、うかうかしているとすぐにポジションを奪われるという良い意味での危機感が組織に浸透していることが重要です。


老若男女が足を運べるスタジアムと選手の空気感

フロンターレのホームスタジアム、等々力陸上競技場の雰囲気は爽快です。
今シーズンこそ、コロナウィルス対策により入場制限がかかっていましたが、普段は老若男女、幅広い年齢層のファンが観戦に訪れます。
これは他のJリーグのクラブを見渡してもなかなか珍しい光景です。

某赤いクラブでは、スタジアム内に張り詰める緊張感が独特で、サッカーファンとしてはワクワクする反面、どこか殺気立った空気があるため、子供やおばあちゃんを連れて行く気にはなりません。

フロンターレは、クラブを退団して相手チームとして等々力陸上競技場に戻ってきた時には、温かい拍手で迎え入れます。これができるのも、フロンターレサポーターならではです。

これが実現できている背景には、地道なPR活動もありますが、やはり選手たちの真面目さや、毎試合魅力的なサッカーを披露しているからこそです。
試合終了後のヒーローインタビューでも謙虚な姿勢や仲間への感謝を忘れないコメントが印象的です。


そして、とにかく強い

フロンターレファンとして、若干ひいき目に見ているところもあるかもしれませんが、事実として今のフロンターレは圧倒的に強いです。
歴代のJリーグを見ても、No.1と言っても過言ではないでしょう。
もはや勝利は当たり前で、何点差をつけて勝つのかが試合ごとの目標になっています。

来シーズンは各クラブがフロンターレを研究し、対策を練ってくると思いますが、そこもわかった上で常に変化し続けられるのもフロンターレの強さの秘訣です。(今シーズンから4-3-3にフォーメーションを移行し、これが超ハマった)


川崎フロンターレのような偉大な会社を創りたい

サッカー知識が皆無の方、全く伝わらなかったらすみません。
とにかく僕は、今の会社で「偉大な成績を残したい」、そして「勝ち方にもこだわりたい」ということが伝われば嬉しいです。

売上、利益だけを追求する会社にはしたくない。(※もちろんそれも凄いことですが)
関わる全ての人にとって、「この会社で働いてよかった」「サービスを導入してよかった」「投資してよかった」と感じてもらえる会社を創りたい。

今年はそのための土台が作れた1年でした。
2021年は、その土台にいろんなものを積み上げ、もうひと回り大きく成長したいと思います。



サッカー好きの方も、そうでない方も、同じ目線でチームシップを大切にしながら偉大な会社を作りたい方、ぜひ一緒に働きましょう。

全ポジションで採用活動を行っておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。

それではよいお年を!


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