ネガとポジをめぐる考察。
世の中では、ポジティブでいるのが良い事と皆さまそういう認識で生きておられると思います。
ポジティブでいればなんでも上手くいく。
落ち込んでいても仕方がない。
人生楽しまないと勿体ないじゃない。
ポジティブばんざい!!
わかります、わかりますよ。
そりゃあツライより人生楽しい方がいいです。
とはいえ、自覚的に自分はネガティブだとわかっている人間だっているわけで。
その思考は、考えたくてネガティブな事を考えているわけではありません。
なんでも悲観的に受け取るなと言われそうですが、ポジティブが過ぎる人だと稀に「ネガティブは悪」くらいに言う人もいるので、いや、それは違うだろ、と思うのです。
今回は、そんなネガとポジのバランスについて考えてみたいと思います。
ネガティブの何が悪いの?
ポジティブが良い事、というのは、私がここで述べなくても皆さんそう思っているでしょうから、敢えていう必要はないと思います。
ではなぜ、ネガティブ思考がこうも悪い事のように言われるのか?
感情で言うと、完全に負の感情ですよね。
人の言葉に傷ついて落ち込んだり、自己嫌悪に陥ったり、誰にもわかってもらえない気がして塞ぎ込んだり…確かに良い事には思えません。
しかし、どんなに避けて通ろうと思っても、誰しもがこの感情にぶつかります。
感じ方は個人差があるかもしれないですが、微塵も落ち込まない人間なんて、この世にいないと思います。
感情が揺れるから「じゃあこうしたらもっと良い方向にいくかな?」と思考を巡らす事ができるわけで、落ち込むから元気になりたいと願うわけです。
底抜けに明るい人だって落ち込むんです。
「いいや、私はポジティブ人間だから落ち込んだりしない」なんて思ってる人も、落ち込んだのを無かったことのように思ってるだけで、実はネガティブな部分もちゃんと持ってるんです。
人によってバランスが違うだけで、誰しもがネガティブな部分とポジティブ部分を持ち合わせています。
ネガティブな考えが存在するから、それを攻略しようとポジティブな考えが生まれるわけで、どちら片方だけでは、成長も人生の楽しみも無いのではないでしょうか。
歓迎したい感情ではない事は確かですが、どうか、ネガティブな感情もポジティブな意味で受け入れて欲しいものだなと思います。
ネガティブも、大事な感情なのです。
ポジティブをかざしてネガティブを卑下するな。
既に私の記事をいくつかお読み頂いた方はご存知と思いますが、私はかつて双極性障害を患っておりました。
ザックリ説明すると、楽しい!っていう躁状態と、ツライ…っていう鬱状態を、ひたすら行き来する病気ですね。
これだとザックリ過ぎますが、まぁザックリそういう病気です。
ただ、躁と鬱を繰り返すという事象だけでいうと、そんなものは病気でも何でもありません。
健常な人でも、日常の中で嬉しかったり落ち込んだりするでしょう?
そうなんです、躁も鬱もさして珍しい現象ではないのです。
じゃあなんで双極性障害なんて呼ばれるのかというと、健常な方の躁と鬱の行き来に比べて、疾患者のそれは、振り幅が異常に大きいからです。
凄く嬉しいことがあると、その分反動で落ち込みも凄まじい。
自分もシンドイが、関わる他人も振り回すので二重にシンドイのが双極性障害だと思います(あくまで個人の体験による考えです)。
とはいえ、思い返せば死ぬほど落ち込んだ後は、這い上がる馬力も凄くて、そのおかげで色んな経験ができて、色んな感情に触れることが出来たんだと思うのです。
そしてその経験は、私が絵を描いて生きていく為に必要なものでした。
元々根っからのネガティブ人間からすると、「ポジティブこそ悪!」とすら思う時期もありましたが、そんな自分もポジティブなところがあるわけです。
ネガもポジも大事な感情。
バランスは人それぞれですが、バランスを変えることが出来るのもそれぞれの力です。
どんなに辛くても、ずっと落ち込んでいるなんて無理なのです。
落ち込む時はとことん落ち込んで、落ちるところまで落ちたら、後は浮かぶしかなくなります。
ネガティブは嫌な感情だから早く抜け出したい、と焦るより、とことん落ち込んでしまった方が、案外すぐポジティブに切り替わります。
そして一番大事なのは、『自分を救うことができのは自分だけ』という事です。
自分以外の人間は、全て他人です。
他人が何をしてくれても、アナタの心を救う救世主にはなり得ません。
自分自身が幸せになる為に、自分に何をしてあげたら良いか?
他人に何かしてもらう事を考えるのではなく、自分を慈しみ、楽しいと思える人生を設計するだけで、世界の見え方が変わります。
そうすればネガもポジも受け入れて、どちらも楽しむ事のできる人間に変われると思います。
私は変われました^_^
どうかどなた様も、ご自愛ください。
どんなにダメだと思っても、そんな自分を好きになる事が、幸せへの近道です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました^^
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