あっ❗️あきまへんがな最後の一枚や〜⁉️📚s

いつもの散歩道。

なんか、いつもと違う。

背後に殺気を感じる！
ってこともない。

ちがう。
チガウ。
なんか違う。

なに、ナニ、何？

ふと空を仰いだ。

あっ！
思わず声が出てしまった。

これかっ！
コイツが
訴え掛けていたのだ。

そう。
枝に葉っぱ一枚あったとさ。

逆光で葉っぱが真っ黒に見えるので
反対側に回り込んで見上げて見た。

その葉っぱは
色鮮やかに黄色く紅葉していた。

枝は沢山あるのに
ほんと葉っぱ一枚だけ残ってるんです。

よくある物語だと
病弱で寝込んでる主人公が
窓から枯れ朽ちてゆく枝の落ち葉を
一枚、また一枚と眺めたている。

その最後の一枚が落ちる時
私の命も尽きる。
ってストーリーのが多いですよね。

掃除する人の身にもなって下さいよね。
毎日、ちょびっとづつ葉っぱが
落ちて来るのって腹立ちませんか。

なんなら
木を譲って
葉っぱを全部落としてやろうかって
思っちゃいますよね。

でも
ここは大人の対応をしようと思います。

葉っぱ落ちたくらいで
死なれたら
たまったモンじゃないですよね。

寝てる間に仕込んでやりましたよ。
瞬間接着剤でくっ付けてやりました。
これでもう安心ですよ。
嵐が来ても
最後の一枚は落ちたりしませんからね。

あれれっ。
こっちの枝にも葉っぱ一枚。

コイツもやっちまおうか。

やんか悪い顔してやがんな。

なにをチャラチャラと
これも人助けでんがな。
いやいや
まんがなかな。

どっちでもええ。

最後の葉っぱが
落ちんように仕込んだかないとね。

いや〜。
ええことした後は気持ちがええな。

晴れ晴れした気持ちになれますよね。
空は曇ってるけど。

はぁ〜
やれやれ。
ええコト出来ましたな〜。

ほなっ
帰りまっせ。

さいなら。

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ｂｙ　まるまるの虫　カメさん