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Photo by
aniwatanabe
正義感は厄介な代物
少し前に、電車の中でこんな光景に出くわした。
小学校3,4年生くらいの女の子が、車内に乗り込むなり、窓をガーと大胆に開け放った。
それまでも換気のアナウンスに従って、車内の窓は開けられていたのだが、寒さの厳しかったその頃、窓の開き具合は申し訳程度だった。
何故、女の子は寒空の中、電車の窓を大胆に開け放ったのだろうか?
正確には分からないが、恐らく学校なり家なりで、換気を口うるさく言う人物がいるのではないかと推測される。
学校や家で散々言われている換気が、この車内ではされてない!とでも言いたげな苛立ちを、僕は少女の仕草から感じていた。
「進撃の巨人」というアニメの登場人物に、マーレ国のガビと呼ばれる少女がいる。ガビはマーレ国に非常に強い愛国心を持ち、マーレ国以外のエルディア人を悪魔と信じて殺すことも厭わない危険な正義感の持ち主として描かれている。(このアニメのストーリーは非常に複雑なので、説明は割愛します。)
電車の少女を目撃した頃、丁度「進撃の巨人」を良く見ていたので、僕には電車の少女とガビが重なって見えた。
物語が進むと、ガビは悪魔だと教え込まれ、頑なにそう信じていたマーレ国以外のエルディア人が、なんら自分達と変わらない存在だと知り、自分が教え込まれた正義に疑問を持ち始めます。
コロナ禍になり他者の行為を批判する行き過ぎた自粛警察なる人達が出現したようですが、その正義感が正しいのか否か、ガビのようにもう一度考え直して欲しいものです。
おっと、これも正義感の押し付けかな。
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