真夜中にしか書けない詩

僕には 真夜中にしか書けない詩がある
太陽が歌う時間でも 家族が笑う時間でもなく
静かな夜にひとりだけになったとき

それは出てくる 僕のなかから にじみ出てくる

出てきたそれが
パソコンとかスマホに落っこちそうになるので
僕は慌てて受け止める

紺色の液体のようなそれは 一体なんなのか
よくよく見てもわからない
ただ なんとなく心地よい
無言で僕に 詩を書きたまへと言ってくる

紺色の液体を胃袋に押し込んだら
なんだかもう 手が勝手に動きはじめて
なにやらを書き出し始める

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