【英文記事のーと】ポール・ウェラー、世界は元どおりの生活に戻るべきではないと語る。
イギリス音楽誌、NMEからの記事です↓
イギリス出身のシンガーソングライターで、1977年〜1982年にはThe Jam(ザ・ジャム)、1983年〜1989年にはThe Style Council(ザ・スタイル・カウンシル)、1989年以降はソロシンガーとして活躍するポール・ウェラーの発言に関する記事です。
記事のタイトルは、
Paul Weller says / ポール・ウェラーは言っています
he hopes / 望んでいる
we “don’t go back to normal” / 私たちが元どおりの生活には戻らないことを after coronavirus / コロナウィルスが終焉したあとに。
このことについてさらに、
Weller said / ポール・ウェラーは言った
he believes that the virus has exposed many flaws in society, / ウイルスは社会の多くの欠点をさらけ出してくれていると思う
which he doesn’t think should be allowed to return. / それらが(欠点が)元に戻るべきではないと思う。
"flow"は名詞で「欠点、欠陥、不具合、ひび」という意味があります。"expose"は動詞で「〜をさらす、暴く、人目にさらす」という意味があります。
ポール・ウェラーの「戻って欲しくない」というのは、元々存在していた社会の欠点、問題点が浮き彫りになったのにも関わらず、なかったかのように元に戻ってしまうことを指しているように思います。
日本でも言われてますが、新型コロナウィルスの蔓延がきっかけで医療の問題や教育の問題、働き方の問題などが炙り出てきましたね。
特にリモートワークなどについては、緊急事態宣言が解かれた今、リモートワークで引き続きできることも、出社して行うように戻ってしまったところも多いと聞きます。
さらにポール・ウェラーは、
“If nothing else / 何はともあれ、
the last few months have given us time to assess and reflect / この数ヶ月間が私たちに評価し反省する時間を与えてくれた
on what’s really important." / 何が本当に重要なのかを。
"if nothing else"は「少なくとも、何はともあれ、これだけは言える」という意味のフレーズです。
さらに読む進めると、2019年にアメリカでツアーをしたときに感じたことを話しています。
次の言葉が刺さりました。
Excess doesn’t make us happy. / 過剰な消費で私たちは不幸せになるんだよ。
ちょっと意訳してしまいましたが、人間にとって幸せとは何なのかを考えさせられますね。
さて、彼の音楽について少し紹介してみようと思いますが、ボクは偶然にもこの春にポール・ウェラーのキャリアのスタートとなったバンド、The Jamの曲を聴くようになりました。
ベースラインがかっこいい、お気に入りの曲はこちら↓
そして、ソロアーティストとして最近新しいアルバムをリリースしました。7月10日のチャートで全英1位になっています↓
ニューアルバム「On Sunset」から↓
ソロ活動を初めてからの作品を少しずつ聴いている段階です。5月に62歳を迎えたポール・ウェラーの長い音楽キャリアから生み出された楽曲を一つずつ聴いて楽しみたいと思います。
お読みいただきありがとうございました!
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