<読書>おしまいのデート
書店で夏の文庫フェアが始まると嬉しくなります。
今年2021年は、まず『おしまいのデート』を『集英社ナツイチ』の中から選んで購入しました。
・おしまいのデート 著者:瀬尾まいこ
『おしまいのデート』は、いろいろなデートの様子が描かれている短編集です。
デートといっても、恋人同士のデートばかりではありません。
祖父と中学生の孫娘、元先生と生徒、普段はあまり交流がない男子高校生二人、捨てられた犬を世話することで出会ったOLと大学生、保育士と担任の子とその父親。
様々な人間関係が描かれています。
切ないお別れもありますが、一つ一つの話は温かく、癒されます。
家族が変化しても孫娘と交流を持ち続けるおじいちゃん。生徒をさりげなく見守り続ける元教師。(詳しくは本を読んでみてくださいね。)
この様な「見守る人」の存在は、若い人の成長に必要だと思います。
パンデミックの影響で、人同士が交流する機会を減らさなくてはならない状況にあります。(2021年8月現在)
煩わしい人間関係にピリオドを打つこともできるかもしれませんが、温かい緩やかな人間関係も、遠くに行ってしまっているように感じます。
人との物理的な距離も、精神的な距離も、どの様に保っていけばいいのか迷うことが増えました。
その為か、私も精神的な疲れを感じることがあります。
『おしまいのデート』は、その様な気持ちをほぐしてくれる効果がある本です。
この本の中には、人の優しさや思いやりを感じたり、思い出したりできる話が並んでいます。
やはり、暖かで、緩やかな人間関係は大切にしていきたいです。
一期一会を大切にして、身近な人と交流しながら日々を過ごすことを、忘れず続けていきたい。
『おしまいのデート』を読んで改めて感じました。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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こちらも、瀬尾まいこさんの著作です↓↓↓
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