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バリ島で感じたサスティナブルの表現方法

先日バリを7年ぶりに訪れました。バリと聞くと真っ先に浮かぶのは通常こんな感じのバカンス、南国リゾート、サーフィン、アジアン雑貨あたりかと思います。

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ただ今回は南国リゾートバリ滞在中に、今世界中での意識が高まっている環境面に関して感じたことを書かせていただきます。最近グレタさんスピーチやCOPでの日本批判、企業のSDG取り組み等でよく聞かれるようになりました、エコの取り組みやサスティナブル(持続可能社会)、環境への取り組みを、バリのおすすめの場所と共に紹介させていただきます。

ちなみに僕自身決して環境意識に関して高くはないです。。。普通に大切だとは思っているが何か行動しているわけではないとういのが正直なところです。なのであくまで環境を意識しなくても純粋に観光として訪ねても良い場所をオススメします。

今回特に環境問題や取り組みに対しての調査としてバリにいったわけではないですが(関わっているプロジェクト上そういった場所を調査して訪れてはいますが)まず経験したのはどこの店舗でもプラスチックバックやストローを禁じている点。コンビニチェーンのCircle Kや街なかのスーパーでも、買い物するともらえるどころか買うことすらできません。

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バリですが、リゾート地として有名になって一気に観光客が増えました。インドネシアだけどヒンドゥ−教の文化や自然、サーフィンに適した海が魅力で有名となり、その結果、オーバーツーリズムによりゴミが増えかなり社会問題になりました。そういった背景と、本当にバリが好きな人々だけでなく、政府の規制、バリのレストランやホテルが率先して環境に対して行動したからこそ、このような意識が生まれたのだと感じました。

その上で訪れた場所からメインで5ヶ所Ijen(PotatoHead)、Green School、Visesla、Cuca、Mana Earthly Paradise)を紹介させていただきます。


1.Ijen Restaurant(Potato Head)

まず有名なところだとビーチ・クラブのPotato Headが上げらます。

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バリではかなり有名なビーチ・クラブで欧米人が非常に多いです。はじめに目に入ってくるのは使わなくなった窓枠をデザインとして使っていて完全に外部からビーチクラブ内を隠したデザイン。かなり環境問題に対して真摯に向き合っているのを感じて、またそれを非常にカッコよく表現していて、非常に学ぶものが多かったです。(単純に場所も雰囲気も抜群です)

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入り口でペットボトル等の持ち込みは禁じてます。(水筒に入れ替えたらOKでしたが容器は渡しました)入ってすぐに、プラスチックから作ったカウンターテーブル、ベンチがありその後サンダルをアートにしたものがドーンとアピールしてきます。それだけで十分に伝わります。

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そのPoteto Headビーチクラブの中にIjenというゼロ・ウェイスト(ごみをゼロにする運動)レストランがあります。ゼロ・ウェイストとサスティナブルをメッセージとして伝えようとしているのが伝わる非常に魅力的なレストランでして、ぜひおすすめしたいです。

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プラスチックをリサイクルした家具、同様の会計フォルダーやコースター、廃棄のボトルやグラスを埋め込んだテラゾーの床、ビール瓶を加工した水グラス、自然素材の皿、ラップの代わりに植物の葉、それをすごくモダンにまとめあげているのはとても印象的なレストランです。またバリの強みであるシーフードに特化したメニューで全て基本自産自消、料理もかなりクオリティは高かったです。

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こういった欧米人が集まるところ、最先端の場所が率先して取り組んでいるのがとても大きく、また取り組み自体がカッコイイものになってきてとても好印象でした。ちなみに前にカタママという5つ星高級ホテルがありますが、こちらでもこういったサスティナブルや自然素材をかなり取り入れてました。


2.Green School 

こちらサスティナブル教育の先駆けとしてかなり有名な学校で、ネットでもろいろ記事がでてくるので大まかな説明は削ります。

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建物を基本的に竹だけで作り(木が一度切ると再度育つのに30−50年と言われている中、竹は1−3年で育つので環境に優しい)、トイレ等もコンポストろ合わせて自然に変えるようになっていたり、学校内で徹底的にサスティナブルを表現してます。

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敷地内かなり広いのでいろいろあるのですが、特に印象に残ったのは水力発電(プロジェクトの過程や発電量のDashBoardを公表している)とLabo(学生の研究室のとうなところ)でした。プラスチックをリサイクルする機器やFood Labo的もあります。ちなみに30カ国以上の生徒が学んでいて、僕らが体験ツアーに参加したときも、基本子連れでかなり国籍豊かな参加者でした。世界中で環境に対する認識が認識が強くなってきているのを感じました。

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3、Visesla

こちらあまり有名でないですが(日本語記事がWeb上にほとんどなく)とても良かったバリの高級エコリゾートです。僕らは泊まってないですが、ホテル内見学をさせていただきました。

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ホテル敷地内に、農場、ライスフィールド、牛や馬の飼育、あひるのいるアクアポニックス、敷地内でとれたオーガニック野菜を使ったレストラン、コンポスト、自然素材の遊具やプレイグラウンド、風力やソーラー発電等があるエコリゾートです。

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ハーブガーデンでも、全くプラスチックを出さないような工夫がされており、スタッフがバナナの葉でハーブのプランターを作り、苗木はレストランで出た卵のケースをつかったりしてます。

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デザインもバリの伝統的な文化を活かして、バリのリアルな農村体験ができるようにしており、周辺の大自然を合わさって非常に良い空間を創り出してます。リゾートに泊まりながら、サスティナブルを体験しながら学ぶといったことができます。

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子供を遊ばせるには最高の環境です。おもちゃや遊具が全てナチュラルで、周辺の雰囲気も合わせて非常に活き活きしてました。


4.  Cuca

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アルザック、エル・ブジといったスペインの有名レストランでの経験をもつシェフがバリでオープンしたレストランです。味ももちろんですが、特徴としては100%の地産地消を目指しているのが印象的です。サスティナブルを意識する上で、生態系を維持することはとても大切で地元でとれた食材のみで提供することはそれだけで意味があります。

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ただ地元食材を使うだけでなく、そこにシェフの創造性でとても魅力的な1品1品になってました。またコンセプトとしてそういった取り組みを多くの人に伝えるためにコースではなく、タパスのように少しでもオーダーできるように、また1品400円くらいから提供しているというところが魅力的でした。

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ちなみにドリンクも徹底的にクリエイティブを発揮したり、皿はやはりボトルをリサイクルしたものを使っていたり、染料は自然なものだったり。細かい部分のこだわりが伝わってきました。


5.Mana Earthly Paradise

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こちら日本人経営のEco Hotelです。特に環境を意識した建築面が印象的でした。アースバック工法といったどこにでもある自然の土を使用して、それに廃材を組み合わせて作ってます。またその上で家具や、細かいデザインの意匠にもこだわっていてます。

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室内はエアコンなしで非常に涼しく、やはりこちらでもソーラーパネルや水の循環システム等を取り入れております。

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またホテル内の敷地のレストランでは、日本の塩麹や甘酒等を取り入れており、それでいて美味しく。日本の文化をバリの素材をうまく組み合わせて独特の料理を表現していました。


訪れた多くの場所にいえるのが、ただ環境に良いというわけではなくそれをなんというか、クリエイティブを用いてカッコよく表現していること。本質的ではないかもですが、サスティナブル=Coolというような印象を強く感じて、ただそれが感度の高い人々に魅力的にうつっているように感じます。そこからそういった意識がどんどん広まっていき、バリの現在の空気感や人々意識変化につながっているのだと。

僕自身も結構今回の滞在での意識変化を自分でも感じることができましたし、かなりの海外各地訪れてますが普段あまり感じない刺激というのも受けました。単純にリゾートとしても、いまだにバリは山も海もある自然、人柄、物価の安さ、独特の文化、インドネシアだけどアルコールが買いやすい等、良い面がたくさんありぜひおすすめさせていただきます。


最後に観光地以外で他の良かった部分もいくつかピックアップします。

−LIVING FOOD LAB

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−INDIGO

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-The JOGRO (Made Warung, Zero Waste Bali)

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−Cafe Organic 

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−ビール瓶のリサイクルグラス(買ってきたもの)

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