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男!保育士奮闘記☆子どもは宝です

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脱サラしたヒロが保育士として児童養護施設で働くことになった。 子ども達と生活する中でふとしたやり取りの中に大切な【教訓】を見つける。 夢を見つけて一歩を踏み出すヒントがきっと…
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記事一覧

第六十二話【内緒】(Vol.611-620)

第六十二話【内緒】(Vol.611-620)

Vol.611
“内緒やで“
昔、母親から言われた言葉。
昔、父親からも言われた言葉。

こっそり いいことをしてもらえる。
魔法の言葉。

別に大したことではないのだが、
味見をさせてくれたり、
お小遣いをくれたりと

嬉しいことをしてくれる。
特別の言葉。

“内緒やで“

今、昔を思い出した。

Vol.612
おばんちゃんからの
“内緒やで“

お雑煮の味見だった。

美味しい。
まだ餅は

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第六十一話【新年】(Vol.601-610)

第六十一話【新年】(Vol.601-610)

Vol.601
新しい年が明けた。
乾杯の後、声をかける。

「ほな兄ちゃんは見回りしてくるからな。夜中やし、騒ぐのだけはあかんからな。それと、明日は元旦祭があるからボチボチ寝るんやで」

「はーい」

呑気な声で答える子供達。

そう。明日は元旦祭。
法人の関係者が集まってお祝いをする日なのだ。

Vol.602
子どもたちに一声かけて
見回りに行く。

小学生はすでに寝ていた。

周りはまだガ

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第六十話【拉麺】(Vol.591-600)

第六十話【拉麺】(Vol.591-600)

Vol.591
「美味しいね」
そんな会話が聞こえてくる

食事を終えた子から
先に食べ終えた職員と共に
輸送を開始

「お兄ちゃん!ありがとう。美味しかったわ」

(ボクが代金を払ったわけではないのでどこか気まずい。)

「園長先生にお礼を言おうね」

子供達のためにと考えてくれる人がいる。

Vol.592
食事を済ませた子を送り届けると
ようやく席に着くことができた。

「ヒロ兄さんは何にす

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第五十九話【帰省】(Vol.581-590)

Vol.581
ヒロシも帰省組だ。
ただ、父親が仕事で遅いため
職員が家に送ることになっていた。

自宅は同区内にあるので
車での送りだ。

車に乗り込んでから声をかける
「気をつけてな」

「あ〜。うん」

「正月は何して過ごすん?」

「わからんわ。だらだらちゃうかな」

「そっか」

会話が続かない

Vol.582
「ヒロシは正月どうして過ごすん?」

「わからん」

「そっか。父ちゃん仕

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第五十八話【年末】(Vol.571-580)

第五十八話【年末】(Vol.571-580)

Vol.571
大晦日。
一年の締めくくり。

師走ってやっぱり慌ただしい、
掃除に洗濯、
食堂さんはおせちの仕込みに
てんてこ舞いだ。

福祉会あげての行事になるため
その量は半端ない。

3日間の調理をこなしていく。

そう。保存の効くものを
たくさん準備してくださるのだ。

Vol.572
三日間食堂さんはお休みをされる。

その間の食事はどうなるのか。
1人3個のカップ麺と、おせち。
あと

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第五十七話【手当】(Vol.561-570)

第五十七話【手当】(Vol.561-570)

Vol.561
出来上がった餅を食べながら
夜、子供達と談笑する。

「冬休み何したい?」

「映画行きたい」
「ボーリングしたい」
「釣りしたい」
「カラオケ行きたい」
「メダルゲーム行きたい」
「USJ行きたい」

「そんなら、ディズニーランドでしょ!」

・・・

好き勝手に子供達は話し続ける

Vol.562
行けるところには制限がある。

しかし、制限を取っ払って考えるところに
新しい気

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第五十六話【力餅】(Vol.551-560)

第五十六話【力餅】(Vol.551-560)

Vol.551
子供が餅をつく補助をしながら
どんどんと打ち込んでいく。

子供を立たせて
実は大人がガンガンやってる感じにも等しい。

子供はアワアワと
大人に振り回されている幼児さんも多い?
でも可愛い。

そんな和やかな雰囲気も
一発で吹き飛ぶ一言が

おっちゃんが、
「あと10回繰り返すで」

Vol.552
・・・

マジっすかっ。

ボクは正直ビビった。

大人数名であと10回。
餅を

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第五十五話【餅搗】(Vol.541-550)

第五十五話【餅搗】(Vol.541-550)

#児童養護施設 #保育士 #施設職員

Vol.541
ビシッ!

会心の一撃 が餅に打ち込まれた

すかさずアラタ兄が餅を返す

それ!
ハイッ!

それ!
ハイッ!

よっしゃ!
ハイッ!

ホレ!
ハイッ!

一振りごとに
気合いを変えるおっちゃん。

テンポがいい。
かえすアラタ兄もコンビネーション抜群だ。

Vol.542
よっしゃ!
ハイッ!

テンポいい掛け声のその時

あっ
ハイッ

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第五十四話【餅米】(Vol.531-540)

第五十四話【餅米】(Vol.531-540)

Vol.531
年末はバタバタする。
年始のスケジュールを決めたり
大掃除したり
そして、大イベント!

餅つきである。

そんな週末がやってきた。

朝からどこかワクワクする。

そういえば、餅なんてついたことがないな?
ボクが幼児の頃、母の親戚一同が集まって
していた記憶がある程度だ。

Vol.532
管理員のおっちゃんが忙しそうに
道具を準備していた。

石臼に杵、
横にはドラム缶に湯をた

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第五十三話【余韻】(Vol.521-530)

第五十三話【余韻】(Vol.521-530)

Vol.521
祭りの後というのは
どうも寂しい。

静かになった遊戯室。
食堂に運ばれた食事の残り。

ピザやケンタッキー、サンドイッチが
まだ残っている。
こちらはボクたちゆっくり食べれなかった
職員が勤務後に食べれるようにと
盛り付け直されていた。

ありがたい。

Vol.522
お風呂、おやすみ行事、
片付けなど
業務をこなして一息ついたのが
21:30

宿直者はこの後も仕事が続く。

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第五十二話【晩餐】(Vol.511-520)

第五十二話【晩餐】(Vol.511-520)

Vol.511
曲はクリスマスにちなんだやつと
その時の流行り。

どちらも難しい。

楽譜通りにはできないボクは
鈴をシャンシャンやって

リズムをとるって戦法だ。

職員の姉さんたちも
OKしてくれている。

ボクは小っ恥ずかしながら
その場を取り繕った。
(来年はできるようになろう)

Vol.512
職員が演奏する横で
颯爽とケンタ兄が登場する。

サングラスにジャケットを着込んで
片手に

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第五十話【聖夜】(Vol.501-510)

第五十話【聖夜】(Vol.501-510)

Vol.501
たくさんの拍手に包まれて
幼児さんの出し物が終わった。

終わった後、幼児さんが駆け出した
えっ。と思いきや抱き止めたとは
お母さんだった。

保護者ももちろん
参加している。

普段会えない我が子との対面。
抱き合う2人を見ていると
なんだか胸が熱くなってきた。

Vol.502
幼児さんの出し物が終わると
小学生女子の出し物だ。

今流行りのヒップホップダンス。
みんな衣装を合

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第五十話【準備】(Vol.491-500)

第五十話【準備】(Vol.491-500)

Vol.491
終業式での出来事
小学校3年生のキヨシが不機嫌そうに帰ってきた。

思わず声をかけるボク
「どうしてん。今日から夏休みやぞ!楽しみにしてたやんか」

キヨシ:・・・
ボク:どうしてん?

キヨシ:だって、夏休みあと42日しかないねんもん。

ボク:・・・

まだ始まってないですけど・・・

Vol.492
年末が近づいてきた。
ボクの施設でもクリスマス会が行われる。

学校の先生や

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第四十九話【閃光】(Vol.481-490)

Vol.481
初めての招待行事は大成功に終わった。
と言ってもまだ終わってはいない。

そう、帰宅があるのだ。

帰るまでが行事である。

トイレを済ませて
駐車場に集合。

人数確認を行って
いざ乗車。

「にいちゃん!帰りは先頭で帰ったてや」

「そやなぁ〜でも、道わからんからな〜」

Vol.482
子供たちを乗せて車は動き出した。

帰りの車内は
サーカスの話題で持ちきりだ

話し込んで

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