おでかけは最高のリハビリ！

ブログでだださんのことを知り、
同い年、旅好き、母の介護をしているという共通点から、親近感を持った。
猫とビターチョコレート

母の異変に気がつき、複数の病院へ連れて行っても原因がわからず、
毎日イライラと不安で、泣いてばかりの日々が続いた。
少しずつそんな日々にも慣れて行き、在宅勤務、デイサービスの利用を始めて、自分の時間を楽しめるようになった。

前半部分はその当時のことを思い出しながら読んだ。

だださんは生まれつきの重度障害者の妹さんがいる中、
お母様が脳出血で倒れ、
後遺症により左半身麻痺と高次脳機能障害で介護も必要になる。
それでも自分の人生を楽しもうと前へ進みます。

そしてなんとお母様とウィーンへ行く旅を計画され、その準備を始める。
準備と言っても、
飛行機やホテルの手配、必要な服や日用品をスーツケースに入れるという作業だけではありません。

お母様の体力づくり、移動に必要な標準型車椅子に乗るためのトレーニング
そしてお母様の提案でドイツ語も学びます！
どちらもすぐには成果がでない地道な練習の繰り返し
それに旅行というタイムリミットのプレッシャーもある
それを楽しみながら、ウィーンへ向けて準備されている様子が伝わってきて、なんだか私もワクワクしながら読み進めていた。

大変さは全然違うけれど、難しいことにチャレンジする不安とワクワク
これはマラソンを通じて少しはわかる

そして荷物にしても介護用品がたくさんあるから、
事前にホテルへ送ったり、
現地でも調達できるか調べたりといった入念さは本当に参考になります。

現地へ行ってからも、だださんの旅仲間たちがサポートしてくれます
現地の方がオススメのレストランに連れて行ってくれ、
旅行中の人が合流して、あらかじめ下見してくれた観光スポットに同行してくれる。
めっちゃ羨ましい！そしてみなさんのサポートが暖かい

だださんはウィーン行きを決めてからも、お金の問題にぶつかり、
まわりの心無い言葉に傷つきますが、
旅先で出会ったエチオピアの青年の言葉を思い出し、奮起します！

夢じゃなく、計画だ！

海外旅行ってすごく手間も時間もかかるし、お金もかかる。
だからといって、じゃあ手軽な楽しみで心が満たされるかっていうとそうじゃない。

マラソンもそう
困難があるからこそやりがいがあるし、その道中も楽しい♬

おでかけは最高のリハビリ！　要介護５の母とウィーンを旅する

#読書感想文