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NY留学90’Sストーリーその9

前回、トランプスというライブ・ハウスでシャオリーンというデザイナーの女性と出会ったところまで話しました。彼女は別れる時「いつでも電話してちょうだい。」と電話番号をバーのナプキンに書いて渡してくれました。

それで、とうとうシティーに友達が出来たぞ!と思った僕は大学の寮から彼女に夜電話をかけ始めます。彼女はとても話好きな人でずっと2時間ぐらい話しています。これはいいリスニングの訓練になりました。半分以上、何を言っているのかわかりませんでしたが。そして彼女の英語はシティーのクールな英語です。周りの学生が話しているような田舎英語ではありません。

たまにシティーでクールなパーティーがあると誘ってくれました。でもこれがスタートが遅い。NYはみんなだいたいミッドナイトぐらいから出かけて朝4時ぐらいまでハングアウトします。だから僕は授業が終わるとすぐ部屋に戻って宿題を全部済ませて、それから電車の乗ってシティーに繰り出していました。彼女はもう14歳の頃からシティーでハングアウトしているので、特にダウンタウンは自分の庭のようなもの。当時はまだ危険だったアルファベット・アベニューのバーにも恐る恐るついて行きました。バーもとてもアンダーグラウンドの雰囲気でテレビモニターではゲイのポルノが延々と流れていました。

夜明けまで彼女や彼女の友達(基本アート系の人々)とハングアウトして、それから始発の電車で大学に戻りシャワーを浴びて、そのまま授業に行っていました。結構ハードでしたがエキサイティングな毎日でした。そして9月になり、大学生達がキャンパスに戻ってきました。(続く)

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