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機嫌のデザイン(書評)

たまたま図書館で出会ったこの本。

機嫌のデザイン
まわりに左右されないシンプルな考え方  秋田道夫

ビビットな黄色のカラーにゴールドの文字。

本自体のデザインがとても素敵で目を惹きました。

秋田道夫さんの職業はプロダクトデザイナー
幅広く日常生活にまつわる製品のデザインに関わる現役のデザイナーです。
Xのフォロワー10万人超え!

この本にはたくさんの素敵な言葉が記されています。

私が秀逸だなーと感じた言葉をいくつかご紹介します。

①「出かける時にはユーモアと機嫌のよさをポケットに」

②「どんどん本を読んで色々なものを観てください。そしてどんどん忘れて   ください。それでも残っているのがあなたの知識です」

③「機能を増やすには技術がいるが、機能を減らすには哲学がいる」

秋田さんのⅩも拝見しましたが、文章が美しくデザインされている。

わかりやすくてユーモアもあり、おしゃれにデザインされた言葉たち。

フォロワーが10万人超えるのも納得です。

この本はインタビュー形式で語られているのですが、秋田さんは終始「自分の機嫌をよくすること」を大切にされているようです。

本書のなかでこんな一文がありました

「世界が美しくあってほしいのならば、その景色の一部である自分からまず整える。私が機嫌にこだわるのは、そんな理由からです。」

1章 機嫌をデザインする

この価値観素敵です!自分すら世界の景色の一部という感覚。

機嫌がいいということは美しさにつながるのですね。

「機嫌の価値」がいかに尊いものか、考え深いです。

秋田氏がデザインにおいて大切にしていることは?

人知れず、さりげなく、役に立つような穏やかさ。

ムダを究極までそぎ落とし、線一本、色一つ、面一つを加えて整える。

あっけなく見えるものほど後世に残るそうです。

シンプル、わかりやすさ、さりげないおしゃれ、想像をかきたてる余白。

これらがキーワードのようですね。

文章を書くものとして、とてつもなく勉強になりました。

私も美しくてわかりやすい言葉を紡いでいきたいものです。

秋田さん。素敵な本をありがとうございます。




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