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私が青春18きっぷを二度と使わないと決めた理由

「もう18きっぷは使わなくていいかもな」

一泊二日の旅行を終えてそう思いました。
では私がなぜそう考えたのかを解説していきます。


はじめに

青春18きっぷとはなにか

青春18きっぷは、日本全国のJR線普通列車が乗り放題になる切符です。安価で長距離旅行ができるため、多くの学生や予算を抑えたい旅行者に人気があります。特に夏休みや冬休みの長期休暇に多く利用され、その経済的な利点が魅力です。

チケットは5枚綴りとなっており、価格は12,050円ほどです。
一枚あたり2400円ほどの計算になります。

旅のルート

私が青春18きっぷを利用して実際に辿った旅のルートについて説明します。
今回は、題して「新潟SLと日本酒の旅」

会津若松のSL

東京から出発し、会津若松方面を目指して移動していきます。

実際のルートはこちら

■東京 7番線発
|  東北本線(高崎行) 109.5km
|  05:53-06:25[32分]
|  5,170円
◇大宮(埼玉) 8番線着・9番線発 [乗換1分+待ち8分]
|  東北本線(宇都宮行) ↓
|  06:34-07:51[77分]
|   ↓
◇宇都宮 7番線着・9番線発 [乗換1分+待ち10分]
|  東北本線(黒磯行) 53.8km
|  08:02-08:58[56分]
|   ↓
◇黒磯 [乗換1分+待ち9分]
|  東北本線(新白河行) 63.4km
|  09:08-09:32[24分]
|   ↓
◇新白河 [乗換1分+待ち19分]
|  東北本線(郡山行) ↓
|  09:52-10:31[39分]
|   ↓
◇郡山(福島) [乗換3分+待ち41分]
|  磐越西線(会津若松行) 64.6km
|  11:15-12:31[76分]
|   ↓
■会津若松

会津若松に到着後は若松城を観光後、SLばんえつ物語に乗車、新潟方面に移動し宿泊します。片道5170円のルートを2400円で行けるので、お得だと言えます。

期待と現実のギャップ

旅行前想定していたメリット

  • 安価で長距離移動ができる:新幹線や飛行機に比べて非常に低コストで移動できることに大きな期待を寄せていました。

  • 様々な地方の風景や文化を楽しめる:普通列車でのんびりと移動することで、車窓からの風景や各地の文化をじっくり味わえると考えていました。

  • 自由な旅程が組める:乗り降り自由なため、気になる駅で気軽に降りて散策できる点に魅力を感じていました。

実際のメリット

  • 長距離を安く移動できた:確かに移動費は安く済み、予算内で多くの場所を訪れることができました。

  • 美しい風景を楽しめた:特に新潟の田園風景や山間部の景色は新鮮で、普段の生活では味わえない体験ができました。

実際のデメリット

  • 電車の混雑夏休み期間だったこともあって、同じルートで青春18きっぷを使って観光しようとしている人と被ってしまい椅子に座れないこともしばしば。長時間立ちっぱなしの移動は予想以上に疲れました。特に郡山から会津若松までの電車は車両数も少なく、大変でした。

  • 長時間座りっぱなしの疲労:座れる時でも、普通列車の座席は固く長時間の乗車には向いておらず、腰や背中が痛くなりました。帰りの電車では早くも腰痛に悩まされていました。

  • 限られた食事や休憩の機会:途中下車して食事をとる時間や場所が限られており、コンビニ弁当や駅の売店での食事が多くなりました。

  • 途中下車のメリットを享受できない:青春18きっぷの良いところは気になった土地でフラット降りて観光できることだと考えていましたが、実際は無理でした。一本電車を逃せば数時間待ちもあり得て、目的地に到着できない可能性があったからです。長距離移動を目指せば目指すほどダイヤがシビアになるため、途中下車はできないと考えた方が良いでしょう。かといって長距離移動しないとコスパが悪いというジレンマがあります…

  • 5枚綴りという終わってるシステム:青春18きっぷは5枚綴りになっているとお伝えしました。この5枚がポイントで二人の往復では1枚余るし、三人の往復では1枚足りないという絶妙に使い切りにくい構成なんです。余った分は金券ショップで売却するor初めから必要な分を金券ショップで購入すれば負担は減りますが、やはり面倒ですよね

他の旅行手段との比較

青春18きっぷと他の交通手段(新幹線、飛行機、高速バスなど)との比較を行います。それぞれのメリットとデメリットを明確にし、どのような点で青春18きっぷが劣っているのかを説明します。

新幹線

  • メリット:速い、快適、設備が充実

  • デメリット:高価

飛行機

  • メリット:最速の移動手段、長距離でも快適

  • デメリット:空港までのアクセスが不便、セキュリティチェックが面倒

高速バス

  • メリット:安価で夜行バスを使えば宿泊費も節約できる

  • デメリット:座席が狭く長時間の移動は疲れる

青春18きっぷは安価な点では魅力的ですが、移動時間や快適さを考えると、他の移動手段の方が優れています。

結論:深夜バスでいい

今回私が出した結論は中距離ならば深夜バスでいいということです。
深夜バスならば、寝ている間に目的地に到着しますし、席も確保されています。朝起きて一日中観光ができます。青春18きっぷで遠方にいこうとすると、どうしても到着が15:00以降になり観光できる時間は限られてしまいます。

実際に東京-会津若松の深夜バスを調べたところ3100円程度でした。

え、18きっぷと料金変わらないじゃん汗

それならば疲労感や価格、席の有無を考慮して深夜バスに軍配が上がるでしょう。

長距離移動の場合の検討

では東京-秋田などの長距離移動の場合はどうでしょうか?

例えば18きっぷを使えば九州や東北までは移動できるようです。そこでは一万円以上お得になるケースもありますが、いずれにせよ到着は夜遅く、一日中電車に乗りっぱなしになることは間違いありません。

またJETSTARやPeachなどの格安航空券や新幹線の学割などを使えば、全国どこでも片道5000-8000円ほどで移動できるため、この程度の差額で早く移動できるならば、わざわざ18きっぷを選ぶ理由はないのでは?と感じてしまいました。

ツネニカゼギミからの提案

・中距離=深夜バス
・長距離=格安航空、深夜バス

青春18きっぷが自分にとって価値がないと感じた理由

そもそも論にはなってしまうのですが、この結論には私の金銭感覚も影響していると思います。私は5000円お得になって一日時間を浪費してしまうならば、その分アルバイトしたり、会社に出勤したりしてお金を稼いで、その分で快適な旅行をした方が良くない?と考えてしまうタイプなのもあると思います。

・お金を一円でも安くしたい
・車窓を楽しみたい
・電車が好きでずっと乗っていたい
・体力には自信がある
・新幹線でのワープをうまく活用してルート設計をできる

こんな人には青春18きっぷをお勧めしますが、大多数の人にはあまりお勧めしないかなというのが感想です。

終わりに

青春18きっぷを利用する際には、これらの点を考慮して、慎重に計画を立てることをお勧めします。特にルート設計に関しては他の交通手段よりもお得になるのか?その差額は疲労を考慮しても安いものか?などを自問自答してほしいです。私の経験が、これから青春18きっぷを利用しようと考えている方々の参考になれば幸いです。

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