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"自分がまだ知らないだけで世の中にはもっとたくさんの選択肢がある"

自分の価値観を言葉にする、文字におこそうと思う。今の自分と向き合いたいからだ。亀の歩み…。いや、牛の歩みで進めていこうと思う。

誰に頼まれたわけでもないし、急ぐことでもない。それに、無理やり言葉にするよりも、頭の中にある考えや感覚にあてはまる言葉を見つけていくほうがやっていて楽しいからだ。

そうはいっても、言葉にしようと思うだけで無意識に探しているらしい。不意に似た感覚や価値観にめぐり会える時がある。今回は新聞記事だった。

子育てで大切にしていることは、知らない世界に身を置く機会を増やすこと。「自分がまだ知らないだけで世の中にはもっとたくさんの選択肢がある」。そう思えれば自由や可能性を感じられる。
「子どもがどこでも生きていけるという感覚を持てるよう、今後も生活拠点を数年おきに変えるチャレンジをしてみたい」

学生時代に一人暮らしを始めた時、それまで持っていた自分にとっての当たり前(価値観)は、人と違うことを知った。

寮生活を中学からする子がいたし、仕事に就く年齢になるとほとんどの子が(地元)から出る地域があると知った。

自分が中学にあがる時、歩きか自転車でいける範囲に学校があったから寮生活という選択肢はなかった。大半が地元をはなれるという地域があることにも当時は驚いた。地元をはなれる子のほうが多かったけれど、残るかはなれるかは同じくらい選べる地域だったからだ。

良い(悪い)とか、恵まれている(いない)という話ではなくて、住む地域によって当たり前が"違う"ということ。

違いもあれば同じこともあった。お互いに遠く離れた地域で生きてきたのに、似た感覚を持っていることが当時はなんだかおかしかった。そして、違いを探すことも共通点を探すことも楽しいものだった。

その時思った、自分とは違う地域との関わりや価値観に触れる機会がないと、人って必要以上に身構えてしまうのかもしれない…、と。

けれど、一歩でも住み慣れた地域から出てみたら、違う価値観に触れてみたら…。案外、たいしたことじゃないと受けとめられる。環境を変えることで、自然と選択肢も増えていくんじゃないだろうか。

自分の子どもに限らず、自分と関わる人に対して思うことがある。今相手が持っている価値観を尊重した上で、なにかしら選択肢を増やしてあげられたらいい…そんな考えがあるようだ。