置き手紙note
私の仕事の半分は、教育や教材の論文研究や先行研究の調査がメインで、ひたすら文字と向き合うことが多い。さらにそれを資料にしたり、研修用のスライドにしたりということ1人で行う。
私の部署で、私と同じ仕事をする人はいない。
1人はマネジメント、1人は営業、1人は映像やデザインなどのグラフィック担当、1人は経理。
さらにはマネジメント担当は時短勤務、営業担当は年に4回ほどしか会社に来ない、グラフィック担当は他部署との兼務でほぼいないし、経理に関してはデスクが9階も離れているので会わない人ある。
「個の集団」と呼ばれる私の部署は、今流行りのテレワークにはうってつけである。
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脳味噌の構造上の問題なのか、研究や調査で1日が埋まった日は特に「じゃあ帰ろう」という気になれない。少し頭を切り替えるためにも、ちょっとした落書きをするようになった。
そしてただ書くのもつまらないので、個の集団仲間であるグラフィック担当の上司への置き手紙にしている。
グラフィック担当の上司は、博学なお兄さん(Over50)で、人柄も含め、最も尊敬する上司である。たった10年ではあるが、今までの社会人生活で出会った中で、僭越ながら上司ランキングをつける無礼が許されるなら、間違いなく第一位の上司である。
その博学お兄さんは、私よりも就業が遅いことが多く、兼務している他部署で仕事をすることが多いので、「お先に失礼します」と付箋にメモをしていたが、そこに落書きを加えることにしている。
モチーフは、雑談の中で出てきた話題に関連するものだったり、互いの好きなアニメのキャラクターだったり。
落書きというよりも、楽書きだ。
ただ自分の自己満足にお付き合いいただいている感覚で、脳内のリフレッシュのために遊び半分、自分のイラスト力の向上半分。しかし、それでもその付箋を見て毎回ではないが、たまにコメントをくれる。
「これ見て」と言って周囲の人間に見せて回るほどの自信はなく、でもちょっと頑張って描いたものは誰かに見て欲しい。
だから、そういう機会があるのも有難く、ただ見てくれているだけでも嬉しいのに、次の日に「昨日のはトップをねらえ!だったね」とか、「もののけ姫の話したから、サンを描くかな?と思ってた」等と、面白がってくれることは光栄この上ない。
そして、今では仕事の内容に関係なく、毎日この置き手紙を残すことになった。
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個の集団。
自信はないけど、誰かに見て欲しい。
この場があるだけで有難い。
見てくれるだけで嬉しい。
コメントはやる気が出る。
博学お兄さんとの「置き手紙」は、私にとってのnoteに似ている。
だから、私ももっと多くの記事を読もう。
群れるわけではなく「個の集団」の意識を持った上で、心が動けばコメントもしていきたい。
私とnoteの関わり方が、4ヶ月目突入を目前にしてようやく見えてきたかな、と思いました。
note本来の使い方じゃないかもだけど。
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