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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト Extra」No.2


前回のお話 ↓


第1章 エターナル・スターダストの世界


俺はコンビニのバイトを解雇されてから、よりニート度を深める日々を送っていた。

朝は昼まで寝て、ゲームをプレイし、動画を見て時間を潰し、就職活動はほとんど手つかずといった感じだ。

両親からは仕事を見つけろと口うるさく言われるが、もう人生詰んだと思っている。

そんなある日、いつものようにESDにログインしていたら、アヤからメッセージが来た。

「リン、先日はごめんね。気にしないで」

謝罪されてしまい逆に困る。俺が悪かったというのに。

「大丈夫だよ。気にしなくていいから」

そう返事をすると、またパーティ参加の誘いが来た。

俺はそれを承諾し、アヤの元へと足を運ぶ。

「ほら、こっちこっち!新しいパーティメンバー紹介するわ」

するとそこには、小柄な盗賊姿の子がいた。

名前はサヤカ。アヤの大学の後輩だという。

「リンも大学生なの?」

サヤカに俺の学歴を聞かれて困った。

「いや、社会人だよ。IT企業で働いているんだ」

思わず大嘘をついてしまった。

でもこのままニートをカミングアウトしたら、二人からの印象が一変するに違いない。

それは嫌だった。

「へぇ、立派な社会人ね。会社員もMMORPGやってる暇あるんだね?」

「うん。忙しいけど、休みの日にゲームでリフレッシュしている感じかな」

想像でしかない会社員生活をいい加減に語り、サヤカは納得した様子だ。

アヤも特に疑う様子はない。

大丈夫だ、バレなかった。

こうして、パーティメンバーにサヤカが加わった。

その後も、3人パーティで様々なクエストに挑戦した。

サヤカは盗賊ながらも控えめなで、やや不器用。が、戦闘ではその機敏さを見せ、守備範囲も広い。

3人そろって戦えば、これまでよりもスムーズに敵を倒せるようになった。

クエストで手に入れたドロップアイテムを分配した後、三人で街を散策していると、サヤカが口を開いた。

「実はさ、先日、アヤとギルドの子たちでオフ会したんだよ!リンも来ればよかったのに」

思わず胸騒ぎがを覚える。

オフ会の話がまた出るとは。

しかし今となっては逃げられない。

大嘘をついている自分が情けなくなる。

「そ、そうなんだ。残念だったなぁ」

「うん!次回来るでしょ?」

サヤカが期待を込めて聞いてくる。

答えに詰まる俺がそこにはいた。

サヤカの清楚な瞳が俺を見つめている。

期待に応えられずにいる罪悪感が募る。

「オフ会かぁ...」

考える間も与えず、アヤが口を挟んできた。

「うん、次は9月末に予定してるの!リンも来てね」

「そ、そうだな...いこうかな」

取り繕うしかない。

「よかったー!楽しみだね」

サヤカが嬉しそうに言う。

こうして、つい嘘をついてオフ会参加を約束してしまったのだった。

いざその日が来れば、障害にぶち当たることだろう。

でも、そのときはそのときだ。自業自得。

そして3人はクエストをこなし、レベルと装備を上げていった。

サヤカとも打ち解け、コンビネーションも抜群だ。

アヤとは、いつからか二人きりになることが多くなり、少し照れくささも感じていた。

そんなある日のこと。

三人で難易度の高いクエストダンジョンに挑んでいた最中だった。

ボスと思しき巨大な魔物が現れるや否や、そいつの攻撃が容赦がなかった。

アヤの回復魔法も補えぬほどにサヤカのHPが減っていく。

思わず焦りが込み上げてくる。

ここは鉄壁の守りで乗り切るしかない。

俺はアヤとサヤカの前に立ちはだかり、全身で盾となった――。


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泣きたい時に読む小説「エターナル・スターダスト Extara」No.3 へ続く…

続きは ↓


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