見出し画像

泣きたい時に読む小説「雨の日の約束」vol.3 最終話


✨ 前回のお話し↓ ✨


第3章 決意


あの日からまた数日が経ち、私と悠は元通りに連絡を取り合うようになった。

でも、悠からの突然のプロポーズの話については一切出てこない。なかなか重い話題を再開することができずにいるのだ。

連絡を取り合うようになったとは言え、今の関係は以前の親密な幼馴染みとは程遠い。会話に躊躇が感じられ、かつてのような打ち解けた雰囲気は失われている。

こんな関係が続くのは辛い。これ以上の距離は耐えられない、そう強く感じる日々だった。

それでも悠の気持ちが今ひとつ分からずにいる自分が情けなく、踏み込めないでいる。

ある日のこと、悠から突然1本のメッセージが届いく。


「今日会おう。伝えることがある」


ドキッとする短い一言。伝えること?悠が?


わかった、と返事すると、いつものカフェで待ち合わせることになった。


雨が降り出している外を急ぎ足で歩き、約束の店に入る。奥で一人座っている悠の姿が目に入る。

「ごめん、遅れた」

「いいんだ、とりあえず座って注文だけしなよ」

今日の悠は少し緊張気味だ。席に着くとすぐにコーヒーをオーダーし、再び悠を見つめる。

「なんで今日会いたかったの?伝えることって」

悠は少し照れくさそうに答えた。

「前に言った結婚の話なんだけど、ちゃんと美咲の気持ちを確かめておけばよかった。ごめん」




エピローグ


あの日、悠は自分の考えが甘かったことを謝罪した。私としても気持ちの整理がつかずにいたことを詫びた。

結果として、結婚話は白紙に戻った形だ。

その後、私たちの関係はいつも通りに戻っていった。幼馴染みらしい打ち解けた会話も少しずつ取り戻せたし、連絡の頻度も上がってきた。

でも、悠の告白からすでに数カ月が経とうとしている。私の気持ちは当時と変わらず、悠への想いは募るばかりだ。

このままいつまでも迷走はしたくない。そして私は、気持ちを正直に伝える決意をした。

そんなある日、再び雨の降る日にこう伝えたのだ。


「もう一度、悠と話がしたいことがあるんだ」


そうLINEで告げると、いつものカフェで待ち合わせることに。

店に着くと窓の外は豪雨。あの日と同じ雨空だ。


「ごめん、またあの話の続きだけど......」

「ああ、前の話か。また俺の考えが足りないって話?」

「違うの。今日こそ本音を言う!」



思い切って口を開く。




「好き。悠が好きなんだ。ずっと前からずっと好きで仕方なかった」




「だから、だから結婚じゃなく、付き合いたいと思ってた」




言葉が出ると同時にドキドキが止まらない。それでもついに告白できた。

すると悠は

「そっか」

と口元を緩め、嬉しそうに微笑んだ。




「よかった」




「本当は俺も美咲が好きだった。ずっと好きだった。でも幼馴染みだから言い出しにくかった。だから結婚話を持ち出したんだ」




思いがけない返事に、胸が高鳴る。

互いの気持ちが通じ合った。

その後、私たちは交際を始めた。

互いに大切な存在として向き合い、支え合う日々を過ごしている。


おしまい。


あとがき

今回の小説、実は「追憶の彼方」と「流れ星、そして君は」の間に書いたものなんです。今読み返してみると、ほんとみじかっ!って思います💦
でもね、「好きなんだ!」って気持ちをぶつけるシーンは大好き。すごく青春を感じます。あ、でも、美咲は32歳のOLですけどねw
青春って歳でもなかったか(*´艸`)

この後に投稿する小説は既に書きあがっていて、王道で泣ける小説「私が描く君の軌跡」と、わたし的に涙腺崩壊な小説(これタイトル決めかねてる)と、まだ頭の中にプロットがある状態だけど、壮大すぎる小説が待ち構えています。

あ、その前にひとつ、禁断の果実的な退屈な小説もあったかな。まぁ、それはそれで楽しんで頂ければと思います。

それでは、皆さん沢山泣いて、ストレス発散しましょう(*´꒳`*)


📚✨共同マガジン始めました。よかったら参加してね✨📚


📗泣きたい時に読む小説シリーズ✨



もしこの小説を面白いと思ったら、スキ❤をお願いします(´꒳`)
そして、よろしければフォローしてくださいね
出来る限りフォロバいたします.ᐟ.ᐟ

#小説 #AI #生成AI #ショートストーリー #青春 #感動 #StableDiffusion #甘酸っぱい #泣きたい時に読む小説 #わたしとAIの創作物 #雨の日の約束 #わたしのAIの共同作業

この記事が参加している募集

AIとやってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?