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Dead Head #51_148

 ベンチに置いたランドセルを肩に担ぐ。公園を見回す。何も起こらなかったように静かだ。湿った空気は淀んだまま。
 所轄の警察へ。玄関で立ちんぼの警官。俺を怪訝そうに見つめる。肩に背負ったランドセルがアクセントだ。
 署内に入る。
「民事相談は?」受付の巡査に問う。
「どのような内容ですか?」
「住居の不法占拠」
「二階に上がり、左の突き当たりの部屋へ」
 民事相談窓口と書かれた表札。ドアを開ける。私服の初老が机から顔を上げる。
「ご相談ですか?」私服は椅子を勧める。「不法占拠されている。マンションが」ランドセルを下ろし腰掛ける。
「マンション?住所は?」怪訝そうにいう。
 膝に置いたランドセルを開き、裏蓋に書かれた住所を向ける。
「あなたの家?」住所を私服は書き留める。