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Dead Head #31_128

「わからない。でも、とうは帰らないし」ヒロシは首を垂れる。
「行こう」ヒロシの背中を軽く叩く。
「どこへ?」ヒロシは眠そうな目を向ける。
「かあのところに行くんだろう?お前、さっき、そう言ってたじゃないか。それで、かあはどこに?」
「知らない」俯くヒロシ。
「じゃあ、探しにいこう」
「どうやって?」ヒロシは顔を上げる。
「札入れ、貸してみな」
「なんで?」ヒロシは怪訝そうに見る。
「盗みゃしない」
 ヒロシから札入れを受け取る。札以外はレシートの束。クレジットカードが数枚と免許証。免許証は本籍も現住所も、あのマンションのようだ。ほかに住所録らしきものはない。今は携帯電話で事足りるからか。
「携帯電話、あのゴミ箱のやつか?粉砕した」