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個人的エッセイのようなもの

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私が芸術家を諦めるまでの話 2

私が芸術家を諦めるまでの話 2

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私が東京藝術大学に合格したことは親も相当嬉しかったらしい。

自腹でなんとかする予定だった学費も親が出してくれた。

そのうえ予備校時代のように月に6万円の仕送りをしてくれることになった。

仲が悪くなっていた弟も「すごいやん」と言ってくれた。

入学式に着ていけるようなキチンとした服がなかったので、手持ちのワンピースに古着のジャケットで出席したら、同席した母にすごく怒られ

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私が芸術家を諦めるまでの話 1

私が芸術家を諦めるまでの話 1

私の将来の夢はずっと『芸術家』だった。

それを決めたのは、自分ではずっと「2歳のとき」だと信じていたけど、今自分の子供たちをみると、本当に2歳で将来の夢を決めていたとしたら結構ヤバイ幼児だなと思う。

幼稚園の将来の夢ではずっと「絵描き屋さん」だとお絵かきや発表で表明していた。

「私は大人になったら芸術家になっている」と信じて疑わなかった。



小学生の頃、とても賢い実弟に、リビングのテー

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