2023年10月28日に、鹿児島市にあるせごだん(西郷団地まちづくり団体)が空き家改修に取り組んでいる物件にて、地域連携アドバイザー派遣が行われました。
アドバイザーは、株式会社しまのみなと 代表の山本美帆さんです。
▽アドバイザー派遣活用の背景
鹿児島市西陵にある西郷団地では、これまで地域住民を中心に人々が集まる場づくりやまちづくりに力を入れてきました。
数年間の活動を通じて、鹿児島大学とせごだんの関係が深まる中で、県の空き家利活用アイデアコンペ(「空き家を地域の宝に!~利活用アイデア学生コンペ~」)での受賞をきっかけに「ヨリドリプロジェクト」と題して、実際に空き家改修に取り組むことになりました。
とはいえ、実際にプロジェクトを進める中で、空き家改修に関わる人々の心持ちの違いなどで難しさを感じる場面もあり、奄美大島で空き家改修やチャレンジ拠点運営の実績を持つ山本さんにアドバイスを求めることになりました。
アドバイザー派遣後の展望としては、以下のような内容を描いています。
▽アドバイザー派遣の様子
当日は、改修予定の築50年以上の空き家が会場となり、せごだんメンバーを中心に約10名が参加しました。
顔合わせということもあり、まずは全員の自己紹介から。
名前、所属、最近あった嬉しい出来事を共有していくことで、アドバイザーの山本さんとの距離も近づいていくようでした。
▽ヨリドリプロジェクトの紹介
自己紹介の後は、県の空き家利活用コンペに参加した鹿児島大学 特任専門員の井尻さんから「ヨリドリプロジェクト」の紹介が行われました。
「地域住民間の交流を促す拠点施設(居場所)をつくる」といった目的をはじめ、完成イメージや物件の情報。プロジェクトが始まった背景や、2023年4月以降の活動内容や実施体制などが全体に共有されました。
プロジェクトの内容を共有しながら、西郷団地のまちづくりやこれまでの活動について、改めて見つめ直す時間になりました。
▽山本さんによる事例や活動紹介
ヨリドリプロジェクトについて全体に共有された後は、山本さんのお話へ。
大学卒業後、都会に憧れ東京の上場企業に就職するものの、夫の転勤をきっかけに奄美大島への移住を決意した山本さん。
「東京と奄美の二拠点生活も頭にはあったけど、時間や交通費を考えると現実的に難しかった」と移住当時の気持ちをふりかえりながら、奄美大島に移住した後の様々な活動についてお話しいただきました。
奄美大島を舞台に様々な活動を展開している山本さんですが、島を離れることになった時には不安も大きかったようです。
地域に関わる中では「弱みを見せることも大切」とふりかえり、助けてと言える、お願いできる人がいることが地域活動に挑戦する際の支えになると話しました。
▽参加者からの質問と感想共有
お話の後には、せごだんメンバーからいくつか質問がありました。
質問の後は、参加者ひとりずつ感想を共有。
「空き家改修に対するワクワクする気持ちがわいてきた」
「表面的には見えづらい、地域づくりの実際の部分を知れて良かった」
「建物の活用方法がより具体的に見えてきた」
「占いカフェをぜひやりたい」 といった感想がありました。
さいごに、山本さんからは、
「空き家を改修できる期間は今だけ。ぜひこの数ヶ月間を楽しんでほしい」と前向きなメッセージが送られ、閉会となりました。
その後、せごだんでは物件の解体工事が始まり、コンクリートを敷いて土間をつくるなど、空き家改修が動き始めています。
2024年1月28日には、地域住民と一緒に、漆喰ワークショップも開催。
活動の様子は、以下の関連リンクにあるInstagramからご覧いただけます。
今後のせごだんの活動に、ぜひご注目ください!
▽関連リンク
・せごだん Instagram
・ヨリドリプロジェクト Instagram
**