【出版体験裏話#03】 ゴールは霧の中
提出したサンプル原稿に指摘はなく、
前向きでいい感じのコメントをいただきました。
50個の目次と同様、
まずは、方向性の確認だったのでしょう。
そして、その後、
「原稿はいつまでにできますか?」
と言われた時、
実はちょっと不思議な気分になりました。
というのも、私が日常で扱う家電などのモノづくりは
企画が決まれば最終のゴールを先に決めるからです。
「いつまでに達成する」という大きなマイルストーンがあって、
工程を細かく刻んでいきます。
これが私の常識でした。
でも、出版の世界はどうやら違うような気がしてきました。
そういえば、ドラマなどで出版社の人が
「せ、先生、お原稿、まだでしょうか・・・」と
作家の書斎で居座るシーンを見たことがありますよね。
もしかしたら、出版の仕事って、
「お原稿」が出てから初めてスタートが切れる、
原稿ができるまでは、ずっと企画の段階なのでは・・・
と思うようになりました。
例えば、こんな感じで・・・
もし、この見立てが正しいなら、
自分が早く原稿を仕上げないと
いつまで経っても企画が終わらず、
スタートが切れないことになります。
原稿を仕上げるまで、
ゴールまでの工程は霧の中というわけです。
「原稿はいつまでにできますか?」と言われたのが12月半ば。
もうすぐ冬休みだし、そこで弾みをつける意味で
原稿UPのゴールを3月初旬に設定しました。
そして、私の計画通り
3月6日に原稿を提出できたのでした。
「やった、これでスタートが切れるはずだ。
ゴールまでの行程が見えてくるはずだ。」
と思ったのも束の間、
私が仕上げたと思った原稿はGOサインには程遠く、
これより終わりの見えない沼にハマっていくのでした・・・
(次へ続く・・・)