記事一覧
アメリカの著作権法改正、Music Modernization Actとは
(※本記事は2018/10/12付の会社ウェブサイトのブログ用に書いた記事の転載です。)
今朝、トランプ大統領がMusic Modernization Actに署名したというニュースがありました。
https://www.musicbusinessworldwide.com/make-royalties-great-again-president-trump-signs-music-modern
エミネム、ニュージーランド国民党に勝訴
(※本記事は2017/10/26付の会社ウェブサイトのブログ用に書いた記事の転載です。)
3年前から注目し続けてきたこの件、ついに裁判でエミネム勝訴という判決が出ました。
http://www.telegraph.co.uk/news/2017/10/25/judge-quotes-eminem-lyrics-new-zealand-party-found-guilty-ripping/
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どうなるエミネムvsニュージーランド国民党?侵害裁判開始
(※本記事は2017/5/10付の会社ウェブサイトのブログ用に書いた記事の転載です。)
2014年の秋に当ブログで取り上げた「ニュージーランド国民党がエミネムの曲を無断使用?」という話、その後の成り行きを気にしてたんですが、2年半経過してついに法廷に持ち込まれました。
→当時のブログはこちら
今回のニュース記事
「Nats party boss thought ad music was 'ri
「JASRAC、音楽教室から使用料徴収」の波紋について考える
(※本記事は2017/2/7付の会社ウェブサイトのブログ用に書いた記事の転載です。)
先週報道されたこのニュースを巡ってネット上で様々な意見(というか否定的な意見がほとんどのようですが)が飛び交っています。
音楽教室から使用料徴収へ JASRACが方針決定(NHK NEWS WEB)
(※転載時注:リンク先記事が削除されていました。)
ネガティブな意見のベースにあるのは、ネット上にある「JA
TPPついに合意で著作権保護期間70年に延長へ
(※本記事は2015/10/6付の会社ウェブサイトのブログ用に書いた記事の転載です。)
内閣官房TPP政府対策本部のWEBにTPP合意内容の概要が出ました。
TPP協定交渉の大筋合意について(内閣官房TPP政府対策本部)
著作権に関しては当初の予想(というかアメリカの要望)通り
・保護期間70年
・非親告罪化
・法廷損害賠償制度
の3点ということになります。
保護期間延長に関しては、個人的
業務用音楽ライブラリーのアワード "Mark Awards"って何?
(※本記事は2015/9/23付の会社ウェブサイトのブログ用に書いた記事の転載です。)
日本では業務用音楽ライブラリーって「著作権フリー」などと言われて(本来この表現は正しくないのですが定着してしまっているので弊社でも仕方なく使用していますが、「ロイヤリティフリー」という方が正しいです)、素材扱いをされ、日陰の存在として扱われがちですが、海外ではProduction Music Libraryと言
マルシーマークが付いている写真を使ったから著作権侵害なのか?
五輪エンブレム問題に関連した内容が続いて恐縮ですが、先日テレビで某有名キャスターの方のコメントが気になったので書かずにはいられません。この騒動で世間の著作権に対する関心が高まったとは思うものの、メディアの報道で時々間違ったものが混ざるのでその点をちょっと危惧しています。
例の空港写真の無断流用に関して「元の写真にはマルシー付いているのでこれは明らかに著作権侵害ですね」と。ということは逆に言うと、
五輪エンブレム問題終結のきっかけとなった写真流用。内部資料なら著作物の無断利用は可能か?
五輪エンブレムの件は、佐野氏の他の案件なども絡み「国民の理解が得られなくなった」とのことで、作り直しとなってしまいました。この件は、ネット上での袋だたき的な騒動や組織委員会の対応のまずさなど、気になることが満載ですが、ちょっと別の切り口で書いてみましょう。
今回の幕引きの決め手となったのは、やはり空港の展開例写真の件でしょう。僕は個人的にはエンブレムのデザインに関しては著作権侵害は無いと思ってい
五輪ロゴ報道に違和感があるのでちゃんとまとめてみよう
五輪ロゴをめぐる騒動もデザイナー佐野氏の会見でだいぶすっきりした方も多いのではないかと思いますが、メディアの報道や委員会の回答にはいくらか違和感を覚えずにはいられません。
違和感その1。「世界中の商標を調査して大丈夫だったので法的に問題は無い」という委員会の回答。
基本的に商標権と著作権は別のもの。今回ベルギーのデザイナーが言っているのは「似てるよね。盗作じゃないの?」という話であって、著作権侵
「ハッピーバースデートゥーユー」はパブリックドメインか否か?(アメリカの話)
ここ数日、誰もが知っている楽曲「Happy Birthday to You」の著作権に関するニュースが賑やかになっています。
A Royalty-Free Happy Birthday Coming Soon?
(TechAttache)
'Happy Birthday' Ownership Judgment Will Wait on 'Smoking Gun' Evidence
(billbo
TPP著作権保護期間70年に延長で国際収支はさらに悪化?
しばらく静かだったTPP関連のニュースがここのところまた騒がしくなってきたなと思っていたら、やはり出てきました、このニュース。やはり保護期間は70年に延長される方向のようです。
くまのプーさん延命? 著作権保護70年へ最終調整
(朝日新聞デジタル)
この前日には、thinkTPPIPの方々が反対署名を出したニュースが出たばかりなのに。
TPP著作権条項への反対署名、コミケや二次創作への萎縮効果を懸
「会いたい」騒動から考える同一性保持権の恐怖。
数日前から話題になっているこのニュース。
『「替え歌」は違法なのか? 「会いたい」の沢田知可子と作詞家が裁判沙汰』
図式としては森進一さんの「おふくろさん」騒動と同じですね。
要は作詞家に無断で元の歌詞に無い部分を追加したことで同一性保持権(著作者人格権のひとつ)を侵害したということです。
では、こういう場合は全て著作権侵害として訴えられてしまうのでしょうか?
著作者人格権というのは、著作権に
TPPで著作権保護期間が死後70年になったらどうなる?
前回のエッセイで取り上げたTPPによる著作権保護期間延長問題。
もし仮に死後70年に延長が決まった場合、どういうことが起こるのだろうか。
現行著作権法だと、保護期間が作者の死後50年なので、仮に1965年に亡くなった作曲家の作品は2015年12月31日をもって著作権保護期間が終了し、2016年1月1日からパブリックドメインとなる(ざっくり言うと自由に使える)。
これが死後70年になるとこの作曲家の
TPPでどうなる著作権保護期間。
ついに年内妥結の線が無くなったTPPだが、よくニュースで話題となる自動車や農産物と一緒に、著作権をはじめとする知的財産に関しても交渉されている。
お米と著作権が同じ枠組みの中で交渉されていることに若干違和感を感じるが、まあ仕方無い。
著作権に関しては、我々にとって無関心ではいられない点がたくさん含まれている。
その中で影響が大きそうなものに「保護期間」がある。
著作権の保護期間終了が作者の死後
ニュージーランド国民党がエミネムの曲を無断使用?
半月ほど前にこんな記事が出ていた。
「Eminem sues National Party over use of song」
日本では、要点だけの短い記事。
「エミネム、ニュージーランドの政党を著作権侵害で訴える」
エミネムがニュージーランドの国民党(与党)を訴えたって?
エミネムのヒット曲「Lose Yourself」を選挙CMに勝手に使ったとか。
これに対して国民党は、業務用音楽ライブラリ